ひなわ‐じゅう〔ひなは‐〕【火縄銃】
火縄銃
火縄銃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 09:09 UTC 版)
火縄銃(ひなわじゅう、英: Matchlock gun / Arquebus)は、初期の火器の形態のひとつで、黒色火薬を使用し、前装式で滑腔銃身のマスケット銃のうち、マッチロック式(火縄式)と分類される点火方式のものをさす。日本では小型のものを鉄砲、大型のものを大筒と称した。
注釈
- ^ 回転を与えられていない弾丸は、弾道が落下しやすい。
- ^ 人体や狩猟鳥獣などの柔らかい目標に命中すると、弾丸が大きく変形して短距離で運動エネルギーを消費し、単純に貫通するよりも傷口を大きく損傷させる。
- ^ 幕府はフランス式伝習隊や幕府歩兵隊を組織し、後に新政府軍の主力となった雄藩諸隊もまた洋式軍隊を組織した。
- ^ 第二次征長戦争時の幕府軍や、宇都宮戦争時の新政府軍の装備銃は火縄銃であった。
- ^ 現代の実包のように弾丸と装薬が一体になっているわけではなく、さらに弾丸の寸法の正確さも現代の火器ほどには求められない。
- ^ 西ヶ谷恭弘は、スイス国立武器博物館や大英博物館、ロンドン塔武器館などを見学したときの自身の記憶として、銃コレクションの良質なものの大半は和銃だったと記している[11]。
出典
- ^ 歴史を動かした兵器・武器の凄い話 (KAWADE夢文庫)132頁
- ^ Elgood, Robert (1995-11-15) (英語). Firearms of the Islamic World: in the Tared Rajab Museum, Kuwait. I. B. Tauris; First Edition edition. p. 33. ASIN 185043963X. ISBN 978-1850439639
- ^ Hall, BertS (1997-05-12) (英語). Weapons and Warfare in Renaissance Europe: Gunpowder, Technology, and Tactics (Johns Hopkins Studies in the History of Technology). The Johns Hopkins University Press. p. 212. ASIN 0801855314. ISBN 978-0801855313
- ^ Early Firearms: 1300-1800 (Shire Library) p.6
- ^ a b HANDGONNES AND MATCHLOCK
- ^ 須川薫雄 (2009年(平成21年)). “威力の実験-はたして鎧は鉄砲に対抗できたか-”. 日本の武器兵器 JapaneseWeapons.Net. 2011年12月3日閲覧。
- ^ 『素晴らしいGUNの世界』200-201頁。「火縄銃」実射レポート。
- ^ 日本の武器兵器.jp/part1/archives/39 閲覧日:2021年8月20日
- ^ a b c d e f g h 歴史群像 2005, p. pp.96-97.
- ^ 歴史群像 2005, p. pp.94-95.
- ^ a b c d e f g h 西ヶ谷(1995)pp.294-297
- ^ 渡辺信吾『歴史群像 2019年6月号 武器と甲冑 』学習研究社、19ページ
- ^ 藤井宏の説によれば、1598年から1603年以降にかけて四度にわたって成立し、四版が国立公文書館所蔵の五巻本『神器譜』である。日本大百科全書(小学館)矢澤利彦 筆
- ^ 塚本学、1974年(昭和49年)、「綱吉政権の鉄砲改めについて--その幕政史上の意義」、『徳川林政史研究所研究紀要』1971号、徳川黎明会、ISSN 0386-9032
- ^ 馬場弘臣、1988年(昭和63年)、「天保期の幕府鉄砲改めについて―小田原藩領を事例として― (PDF) 」 、『湘南史学』10号、東海大学大学院日本史学友会、ISSN 0288-5948 pp. 194-209
- ^ 江戸と座敷鷹 - 生類憐れみの令とは?
- ^ 塚本学、1993年(平成5年)、『生類をめぐる政治―元禄のフォークロア』、平凡社 ISBN 978-4582760187 ASIN 458276018X
- ^ 武井弘一、2010年(平成22年)、『鉄砲を手放さなかった百姓たち 刀狩りから幕末まで』、朝日新聞出版 ISBN 978-4022599681 ASIN 4022599685『鉄砲を手放さなかった百姓たち』武井弘一
- ^ 阿部英樹、2002年(平成14年)、「幕末瀬戸内農村における鉄砲売買の実態と特質 : 広島藩領安芸国賀茂郡黒瀬組の「鉄炮商事」を事例として(楠恭雄教授退職記念号) The Characteristics of the Gun Trade at Setouchi (瀬戸内) in Later Edo Period : Case Study of Kamo-gun (賀茂郡) "Kurose-gumi" (黒瀬組) in the Hiroshima-han (広島藩)(In Honor of Professor Emeritus Yasuo Kusunoki) (PDF) 」 、『中京大学経済学論叢』13号、中京大学、ISSN 0915-2555、NAID 110006604574 pp. 49-78
- ^ 歩兵兵器研究部 小銃
- ^ 歴史群像 2005, p. p.92.
- ^ a b c 歴史群像 2005, p. pp.98-99.
- ^ 久芳崇、2010年(平成22年)、『東アジアの兵器革命 十六世紀中国に渡った日本の鉄砲』、吉川弘文館(原著1991年) ISBN 978-4642081498 ASIN 4642081496
- ^ a b c d e アーノルド・パーシー、林武 監、東玲子(訳)、2001年(平成13年)、『世界文明における技術の千年史―「生存の技術」との対話に向けて』、新評論社(原著1991年) ISBN 978-4794805225 ASIN 4794805225
- ^ bert S.hall "weapons&warfare" p.100.132
- ^ Rázsó, Gyula (1982). "The Mercenary Army of King Matthias Corvinus". In J. M. Bak and B. K. Kirily p.125-140
- ^ デイヴィッド・ニコル「イニチェリ」、しかし遺物や図などの記録は定かではない
- ^ roger pauly "firearms" p.34
- ^ a b c d e 篠田耕一 『武器と防具 中国編』 新紀元社、1992年、229-233頁。
- ^ 新紀元社 『武器事典』 304頁。
- ^ a b c “仙台、相馬両藩の鉄砲ずらり 宮城・丸森に資料館オープン”. 河北新報オンラインニュース (2022年9月18日). 2022年9月19日閲覧。
- ^ JapaneseWeapons.net-火縄銃の種類とサイズ
- ^ 広辞苑第五版、成語林(旺文社)による
火縄銃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 13:35 UTC 版)
鉄砲伝来と日本で発展を遂げた銃のグループ。 フルサト 声 - 高城元気 身長170cm。ポルトガル人により日本に初めて伝来した通称「初伝来銃」。 腰の辺りまで届く長髪で女性のような容姿。外国人が話すような片言の日本語を使う。 キンベエ 声 - 小西克幸 身長185cm。八板金兵衛によって作られた日本初の国産銃第一号。 サカイ 声 - 鎌苅健太 身長173cm。堺で製造された目当て(照星)が富士山の形の筒銃。 たこ焼きと縁起物が好き。 クニトモ 声 - 赤澤遼太郎 身長168cm。堺、根来と並び称される鉄砲の生産地・国友で製造された「機能美」に特化した量産銃。 趣味は陶芸。桜、しゃぶしゃぶが好き。
※この「火縄銃」の解説は、「千銃士」の解説の一部です。
「火縄銃」を含む「千銃士」の記事については、「千銃士」の概要を参照ください。
火縄銃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 15:21 UTC 版)
戦国時代以来の銃。幕府の統制下での泰平の世を迎え、兵器を進化改良するためのインセンティブが発生しにくくなった。また戦技から競技としての砲術が盛んになるにつれ、道具の大幅な改変は避けられるようになった。
※この「火縄銃」の解説は、「幕末」の解説の一部です。
「火縄銃」を含む「幕末」の記事については、「幕末」の概要を参照ください。
火縄銃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 14:28 UTC 版)
日本の火縄銃の口径も重量単位で示される。10匁の中筒(なかづつ)で約18mm、30匁の大筒(おおづつ)で約26mmの口径となる。
※この「火縄銃」の解説は、「口径」の解説の一部です。
「火縄銃」を含む「口径」の記事については、「口径」の概要を参照ください。
火縄銃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 03:42 UTC 版)
火縄銃はポルトガルの銃を模倣したものである。ポルトガル人が中国船で薩摩国の種子島に漂着し、その際最初の3丁の銃が日本に輸入され、地名を取って火縄銃を「種子島」と呼ぶようになった。火縄銃については南浦文之『鉄砲記』に書かれているが、種子島に漂着したポルトガル人が誰を指すかについては諸説がある
※この「火縄銃」の解説は、「南蛮貿易」の解説の一部です。
「火縄銃」を含む「南蛮貿易」の記事については、「南蛮貿易」の概要を参照ください。
「火縄銃」の例文・使い方・用例・文例
- 火縄銃のページへのリンク