間とは?

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あい〔あひ〕【間】

物と物とのあいだ。

「—の小門(くぐり)を開けて」〈木下尚江良人の自白

ひと続き時間。あいま。

「喜ぶ—は少なくて」〈露伴・日ぐらし物語

間駒(あいごま)」の略。

間狂言(あいきょうげん)」の略。

人と人との仲。

二人ノ—ガ悪ウゴザル」〈日葡

酒席で、二人が酒を飲んでいる中に第三者が入って、一方に代わって杯を受けて飲むこと。

「杯の回り覚え、—するといふ事も知るぞ」〈浮・一代男・四〉

「間(あい)の宿(しゅく)」の略。

間食(かんしょく)をいう女房詞


あいだ〔あひだ〕【間】

二つのものに挟まれた部分範囲。あいま。「の間から日がさす」「東京横浜の間を走る電車

ものとものとを隔て空間、または時間間隔。あいま。「間をあけて植える」「雷鳴が間をおいて聞こえる」

ある範囲一続き時間。「眠っている間にはやんでいた」

物事現象などの相対するものの関係。「夢と現実の間に大きなへだたりがある」

人と人との相互の関係。間柄。仲。「夫婦の間がうまくいかない」「労資の間をとりもつ

ある限られた集合範囲。…の中。「社員の間にうわさが広まる」

ある範囲内における双方からみた中間。「間をとって三万円にしよう」

接続助詞のように用いて原因理由を表す。現代では文語文の手紙などに用いる。ゆえに。から。ので。「平穏暮らし居り候間御休心くだされたく


あわい〔あはひ〕【間】

物と物とのあいだ。

色白細面、眉(まゆ)の—やや蹙(せま)りて」〈蘆花不如帰

事と事と時間的なあいだ。

「朝の供事(くじ)と夕供事との—に」〈言国卿記文明十三年

人と人とのあいだがら相互の関係。

あらまほしき御—どもになむ」〈源・桐壺

色の配合取り合わせ

濃き衣に紅梅織物など、—をかしく」〈源・浮舟

折。機会

「—あしければ、引くは常の習ひなり」〈平家一一


かん【間】

[音]カン(漢) ケン(呉) [訓]あいだ ま あい

学習漢字2年

[一]カン

二つ物のあいだ。ある範囲の中。「行間区間空間巷間(こうかん)・山間中間民間林間

二つ時点のあいだ。「期間・週間瞬間年間夜間

二つのあいだを隔てる。隔たり。すきま。「間隔間隙(かんげき)・間接・間断間一髪反間離間

ひそかにすきをうかがう。スパイ。「間者間諜(かんちょう)」

疑い非難さしはさむ。「間然

[二]ケン

[一]1に同じ。「世間人間(にんげん)・眉間(みけん)」

長さの単位。約1.8メートル。「間竿(けんざお)/九尺二間

[三]〈ま〉「間際間近合間居間雲間谷間手間仲間波間昼間

[四]〈あい〉「間狂言雨間谷間幕間山間

[補説] 「間着(あいぎ)・間服(あいふく)・間(あい)の手」などの「間」は「合(あい)」を代用することもある。

名のり]ちか・はし

難読狭間(はざま)


かん【間】

【一】[名]

物と物、場所と場所とを隔て空間的広がりまた、その距離。「天地の間」「その間約八キロ」「目睫(もくしょう)の間に迫る」

ある時点とある時点とのあいだ。あるひと続き時間。「その間事情わからない」「ボール外野転々とする間に」

すきま。間隙(かんげき)。「多忙の間を縫って出席する」「間に乗じる

心の隔たり。「間を生じる」

【二】接尾名詞に付いて、ある物事時間・場所と他の物事時間・場所とのあいだ、人と人との関係などの意を表す。「五日間」「東京大阪間」「学校間の連絡」「夫婦間もめごと


けん【間】

【一】[名]長さの単位1間はふつう6尺(約1.82メートル)の長さ。田や土地測る場合は6尺5寸(約1.97メートル)、室内の畳の寸法では6尺3寸(約1.91メートル)をそれぞれ1間とすることもある。

【二】接尾助数詞

碁盤将棋盤などの目数数えるのに用いる。「三間とび」「二間びらき」

建物正面との間、また、ひろく四方で囲まれた空間数えるのに用いる。「三十三間堂

百八十—の廻廊をぞ造られける」〈平家・三〉


ま【間】

【一】[名]

物が並んでいるときの空間。あいだ。あい。すきま。「車と車との間を置く

家のひと区切りをなしている部屋。「次の間控える」

畳の大きさを表す名称。「京間」「江戸間

連続している事と事のあいだの時間。ひま。いとま。「食事をする間もない

話の中に適当にとる無言時間。「話は間が大切だ」

邦楽舞踊演劇などで、拍と拍、動作動作、せりふとせりふなどのあいだの時間的間隔。転じて、リズムテンポの意に用いる。「間をとる」「間を外す」

ちょうどよい折。しおどきころあい機会。「間を見計らう

その場のようす。その場のぐあい。

家などのとの間。けん。

「我は南の隅の—より格子叩きののしり入りぬ」〈源・空

【二】接尾助数詞

部屋の数を数えるのに用いる。「六畳四畳半の二(ふた)間」

のあいだを単位として数えるのに用いる。

勢多の橋をひと—ばかりこぼちて」〈更級

建物部屋広さをいうのに用いる。【二】2をもとにして、縦一間(ひとま)・横一間広さ一間(ひとま)とする。

「六—の客殿跳り出で」〈太平記・一〉

障子(さん)で囲まれた一区切りなど、一定の区切られた空間数えるのに用いる。

明かり障子破ればかりを…なほ一—づつ張られけるを」〈徒然一八四〉

[下接語] 間(あい)の間・合間・空き間(あま)間・生け間伊勢(いせ)間・板の間田舎間居間岩間・畝(うね)間・江戸間応接間大間奥の間落ち間鏡の間額の間陰間・風(かざ)間・貸し間・株間・上(かみ)の間・客間京間切れ間雲間下段の間・格(ごう)間・木(こ)の間・小間作間・狭(さ)間・鞘(さや)の間・三の間・潮間借間上段の間透き間絶え間谷間近間茶の間中京間・中(ちゅう)間・ちょんの間・束(つか)の間・次の間露の間手間殿上の間胴の間時の間床の間土間中の間仲間波間日本間寝間・狭(はざ)間・階隠(はしがく)しの間・(はり)間・晴れ間半間・庇(ひさし)の間・一(ひと)間・昼間広間深間仏間・不(ぶ)間・別間・本間瞬く間間間雪間洋間欄間


まん【間】

《「ま(間)」の音変化めぐりあわせ。運。

「—よくば勝軍の場」〈浮・新色五巻書・一〉


あい〔あひ〕【合(い)】

(「間」とも書く)「合い着」「合い服」の略。「合いの服」

名詞の下に付いて接尾語的に用いる。

互いにある動作をすることを表す。「話し合い」「触れ合い

様子調子などの意を表す。「色合い」「風(ふう)合い」

㋒それに近いこと、そのあたり、の意を表す。「意味合い」「沖合い」「横合い


けん【巻/乾/間/監/簡】

〈巻〉⇒かん

〈乾〉⇒かん

〈間〉⇒かん

〈監〉⇒かん

〈簡〉⇒かん


はざ‐ま【狭間/迫間/間】

古くは「はさま」》

物と物との間の狭い所。すきま。「の—から光が射す

谷。谷間。「山の—に開け温泉町

ある事柄次の事柄との間の時間。「生死の—」

城壁設けた、矢や鉄砲発射するための小穴矢狭間(やざま)。鉄砲狭間


あい‐・す あひ‥ 【間】

〔自サ変〕 酒を飲みあっている間に入って、杯のやりとり取り持ちをする。間をする

浮世草子好色一代男(1682)四「盃のまはりも覚(おぼえ)、あいするといふ事もしるぞ」


ま【間】

1 〔名〕

[一] 空間的にいう。

① ある物の存在する近く空間漠然とさしていう。そば。あたり。

万葉(8C後)三・四八一朝霧の おほになりつつ 山城の 相楽(さがらか)山の 山の際(ま)に 行き過ぎぬれば」

二つ上の同質物のあいだにある空間。あいだ。あわい。

万葉(8C後)七・一一九四「紀の国雑賀(さひか)の浦に出で見れば海人(あま)のともし火浪の間(ま)ゆ見ゆ

連続して並んでいるようなものの中間のあいてい空間。すきま。転じて、人と人との関係に生じた間隙。→間(ま)無し・間(ま)無し

十輪院内府記‐文明一七年(1485)八月九日武田所司代云々

建物の間。

(イ) 建物居住区で二本一辺とする部分

宇津保(970‐999頃)吹上上「ま一つに臼四つ立てたり、臼一つ女ども八人たてり」

(ロ) 柱間規格化された畳の寸法との関係を示す名。「京間」「江戸間」など。

(5) 部屋などの一区切り古代家屋は、部屋としての独立した構造を持たないことが多いので、几帳障子、襖などで区切られた一区画をさしていい、前項の例と区別しがたい場合も多い。部屋それぞれ独立して作られるようになると、主として部屋をさしていう。「居間」「次の間」「床の間」など。

(10C終)一八四「次のまに長炭櫃にひまなく居たる人々

[二] 時間的にいう。

① ある限定された時間的ひろがり

万葉(8C後)五・八〇四「(みな)の腸(わた) か黒き髪に いつの麻(マ)か 降りけむ」

② ある動作・状態が継続している時間帯。間(かん)。

万葉(8C後)四・七〇九「夕闇は道たづたづし月待ちていませ我が夫子(せこ)その間(ま)にも見む」

継続していたもの途切れたり中断したりする時間絶え間。→間(ま)無し・間(ま)無し

海を見に行く1925)〈石坂洋次郎〉「もしそれ雨降りの夜でもあれば、滴のポトンポトンという音が、語彙乏し会話の間(マ)を埋め

④ 何かをするのに振り当てる時間機会

人情本春色梅美婦禰(1841‐42頃)四「おいそがしいから、夫で此方お出なさるお間(マ)がなひので在(あら)ふ」

(5) 邦楽舞踊演劇で、音と音、動作動作の間の休止時間的長短をいう。転じて、拍節・リズム・テンポと同意用いる。

門三味線(1895)〈斎藤緑雨〉二〇「唄の間(マ)外したで沢山なを未足らぬか儂が肱へぶつかって」

(6) めぐりあわせ。運。

歌舞伎・絵合法衢(1810)五幕「『お亀、与兵衛勘当その内に丁度くたばったから、ソレ殺し手は与兵衛となるワ』『成る程、こいつは好い間(マ)だの』」

2接尾

の間を単位として数え時に用いる。実際長さ一定しないが、六尺から一〇尺ぐらいをさす。室町時代には七尺ないし六・五尺であった。

(10C終)一九三「灯籠(とうろ)に火ともしたる二まばかりさりて」

(二)①から、建物部屋広さをいうのに用いる。一間は、たてよこ一間一間広さをいい、五間といえば二間二間半の広さをいう。

禁秘鈔(1221)上「一 清涼殿。〈略〉二間。敷畳二帖

部屋の数を数えるのに用いる。「三間の家」

一定の区切られた空間数えるのに用いる。障子で囲まれた一区切など。

徒然草1331頃)一八四「明り障子〈略〉なほ一間づつ張られけるを」


まん【間】

〔名〕 (「ま(間)」の変化した語。一説に「間(ま)」と「運(うん)」とが結びついたものとも) はずみ。まわり合わせめぐり合わせ。しあわせ。運。

評判記吉原用文章(1661‐73一三「きのふは御こし候はんのよし、まんに候へとも」


あいだ あひだ 【間】

〔名〕

[一] 二つのものにはさまれた部分

空間的に、二つのものにはさまれた部分。物と物とのま。中間。あいま。あわい。

万葉(8C後)一一・二四四八「白玉の間(あひだ)開(あ)けつつ貫(ぬ)ける緒も縛(くく)り寄すればまたも逢ふものを」

平家13C前)一一「陸(くが)と島の間」

時間的に、二つ部分にはさまれた時。時間連続の切れた部分絶え間間隔

万葉(8C後)一五・三七八五「ほととぎす安比太(アヒダ)しまし置け汝(な)が鳴けば吾が思(も)ふ心いたもすべなし

滑稽本浮世風呂(1809‐13)四「一つつきてあひだのあるは鐘撞(かねつき)も心あり

③ 人と人との関係。事物相互の関係。間柄。仲。

書紀720神武即位前(北野本訓)「教ふるに天(きみ)人(たみ)の際(アヒタ)を以てす可からざることを見て

源氏100114頃)賢木「宮のあひだの事、おぼつかなくなり侍りにければ」

駅夫日記(1907)〈白柳秀湖一二日本鉄道曾我とは非常に懇意の間だ」

人と人の間柄が悪くなった状態。紛争

東寺百合文書‐ハ・長祿三年(1459)八月二九日・若狭太良庄百姓申状源権守・法一か間之少免事」

(5) 二つ上のもののうちの範囲表わす。…のうち。…の中で。

太平記14C後)二「彼の入道父子が間(あひだ)に一人さし殺して、腹切らんずる物を」

労働者誘拐(1918)〈江口渙〉「労働者同志の間にはほとんど何の会話も交されない」

[二] あるひとまとまり部分

空間へだたり。距離。

万葉(8C後)一四・三五七一「己妻(おのづま)をひとの里に置きおほほしく見つつそ来ぬ此の道の安比太(アヒダ)」

狐の裁判(1884)〈井上勤訳〉六「少しく距離(アヒダ)の遠かりしゆゑ」

時間的に、限られた範囲

(イ) 時の経過におけるある範囲。期間内。うち。ほど。

万葉(8C後)五・七九四「年月も いまだあらねば 心ゆも 思はぬ阿比陁(アヒダ)に うち靡き 臥(こや)しぬれ」

*竹取(9C末‐10C初)「かた時のあひだとてかの国よりまうでこしかども」

小学教授書(1873)〈文部省〉「二時の間か、又は三時の間、稽古致しますと」

(ロ) 特別の時間でない、普通の時。なんでもない時。

滑稽本魂胆夢輔譚(1844‐47)初「間(アヒダ)の洒落る時とは違ふ。用の咄しの時はまじめがいい」

[三] 形式名詞化して用いられる。

① (接続助詞のように用いて原因理由を示す。…によって。…が故に。…ので。

御堂関白記寛弘八年1011六月一三日「東宮雑事閑間、可令旨等未下」

宇治拾遺(1221頃)一「道はせばくて、馬何かとひしめきけるあひだ、此の大童子走りそひて」

② 「この間」の形で、漠然とした時を示す。

拾遺(1005‐07頃か)哀傷一三二二・詞書「このあひだ病重くなりにけり

[語誌](1)基本的には、基準となる二つのものが存在し、それにはさまれた部分をいう((一)用法)。空間(「東京京都の間」)・時間(「間をおかずに出発する」)どちらの場合もあり、また、そのはさまれた部分大きなのである場合(「月と地球の間」)、すきまがない場合(「二枚の紙の間」)、抽象的なものである場合(「親子の間」)などがある。それに対し、基準となる二者明示せずに、そのはさまれた部分全体として一つのものとしてとらえる用法もある((二)用法)。「夏休みの間」「花が咲いている間」など。
(2)現代語では(二)用法時間的なものに限られるが、古く空間的用法存在した。万葉‐七〇〇かくしてやなほやまからむ近からぬ道の間(あひだ)をなづみまゐ来て」など。
(3)(二)用法では、「間」の前に用言助動詞連体形による連体修飾が来ることが多く、この用法から(三)用法派生した。(三)用法は、記録資料多く用いられ、中世以後一般化した。


あいだ・む あひだむ 【間】

〔自マ四〕 (「あいだ(間)」を動詞化したもの間をおく。休む。

西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)四「無漏の間(アヒタム)こと無き」〔観智院本名義抄(1241)〕

[補注]続日本紀宝亀八年777四月二日宣命」の「遠天皇御世御世年の緒落ちず間事無く」の「間」も、「あひだむ」と訓じた方がよい例と考えられる


あわい あはひ 【間・合】

〔名〕 (動詞「あふ(合)」に接尾語「ふ」の付いた「あはふ」の名詞化か)

① 物と物との交わったところ。重なったところ。また、境目のところ。中間。間。

伊勢物語(10C前)七「伊勢尾張のあはひの海づらを行くに」

源氏100114頃)蜻蛉几帳どもの立てちがへたるあはひより見通されて」

普賢(1936)〈石川淳〉八「夢と現(うつつ)とのあはひの帷(とばり)を愛惜しつつ」

② 人と人との間柄相互の関係。交際。仲。

源氏100114頃)乙女若き御心どちなれば、年頃見ならひ給へる御あはひを」

太平記14C後)二九将軍執事とのあはいを次第隔てんと」

③ 色の取り合わせ調和配色

源氏100114頃)浮舟濃き衣(きぬ)に、紅梅織物など、あはひをかしう着かへて居給へり」

機会。折。

平家13C前)一一「いくさといふ物は〈略〉あはひ悪しければ引くは常の習(ならひ)なり」

(5) あいだの距離。また、物のすきま。空間的にいう場合が多いが、時間的間隔にもいう。

平家13C前)一一「猶扇のあはひ七段ばかりはあるらんとこそ見えたりけれ」

不如帰(1898‐99)〈徳富蘆花〉中「間(アハヒ)両三日を置きて、門を出づること稀なる川島未亡人尨大なる体は、飯田町なる加藤家の門を入りたり」

[語誌](1)平安時代、「あひだ」は和文には例が必ずしも多くはなく、時間的用法が主であるのに対し、「あはひ」は和文多用され、空間的用法中心となる
(2)鎌倉時代になると、「機会」「折」などという漠然とした時間をさす例が現われる


かん【間】

1 〔名〕

① 物や人、または、場所などのそれぞれのあいだ。間隔また、その空間

俳諧奥の細道(1693‐94頃)松島「船をかりて松島にわたる。其間里余雄島の磯につく」〔礼記‐楽記〕

事と事と時間的へだたりまた、一続き時間

風姿花伝140002頃)一「舞・はたらきの間〈略〉風度し出ださんかかりを、うち任せ心のままに、せさすべし」

外科室(1895)〈泉鏡花〉上「医学士挙動脱兎の如く神速にして聊か間(カン)なく」〔孟子離婁・下〕

③ 人や物事のあいだの関係。仲(なか)。

今年竹191927)〈里見弴〉三人上戸「俺アその間(カン)の消息一向に不知案内だが」

④ よい機会。しお。〔後漢書寇恂伝〕

(5) 心のへだたり仲たがい

園太暦貞和五年(1349)閏六月二日「直義卿与師直間、就之可兵火都人士女騒動」〔春秋左伝哀公二七年〕

(6) まわしもの間諜(かんちょう)。

2接尾〕 ある時間、場所、人、物と、他の時間、場所、人、物とのあいだをいう。

東京日日新聞明治二五年(1892)一月五日東京青森間(九月一日)、続て門司佐賀汽車開通あり」


かん‐・す【間】

〔他サ変他人の間の仲を悪くさせる。離間するようにしむける


けん【間】

1接尾〕 (撥音を受けるときは「げん」とも)

建物外面主として正面との間。また、ひろく、四方で囲まれた空間数えるのにも用いる。

薬師院文書延暦七年788一二二三日・大和国添上郡司解「檜皮葺板敷屋二宇 各四間在東庇」〔陶潜‐帰園田居詩〕

碁盤将棋盤などの目を数えるのに用いる。「三間飛び」

洒落本娼妓絹籭(1791)序「ひらいて大手(おほで)をとる又一っけんにげるあたまから銀とうつ」

建物数え単位

内閣文庫所蔵文書天平二〇年(748)一〇月二七日太政官符案「家 壱区〈略〉地 弐町、墾田 柒町壱段、屋 捌宇、板倉 柒間、価銭柒拾貫文

④ 兜(かぶと)の鉢を構成する、上が狭く下が広い鉄板金を縦矧(たてはぎ)にしたもの数えるのに用いる。少ないもので四枚多くて二四〇張り寄せる。

甲陽軍鑑(17C初)品四〇下「殊更六十二間のかぶとを、同しなひにて打くだきなんど仕るの上手にて」

(5) 扇の骨と骨の間を数えるのに用いる。

浄瑠璃十二段草子(1610‐15頃か)七「腰より扇をとり出し、三げんばかり押開き」

2 〔名〕 長さの単位。ふつう一間曲尺(かねじゃく)で六尺(約一・八メートル)にあたる。また、田や土地には六尺五寸室内の畳には六尺三寸(これを京間(きょうま)といい、田舎間(いなかま)と区別する)を一間とすることがある平安時代には住宅柱間は一〇尺程度不定であったが、鎌倉時代には八尺室町時代には七尺ほどとなり、応仁乱後ごろから六尺五寸固定した。

*虎明本狂言空腕室町末‐近世初)「十間ばかりある鑓を、四五ゆすりかけて参る程に

[補注]長さの単位としては、漁業関係者の間で用いられる「間」がある。大人両手をひろげた時の長さに相当し、約一五〇センチメートルという。


はざま【間】

姓氏一つ


ひ【間】

〔名〕 「ひま(隙)」の古形

書紀720雄略八年二月前田本訓)「間(ヒ)に乗て脱るること得て


あい あひ 【間・合】

〔名〕

[一] 人、物、事柄などについて、二つのものの間をいう。

① 物と物との間。あわい。ま。

宇治拾遺(1221頃)一「この鹿の目のあひの、例の鹿の目のあはひよりも近くて」

断橋(1911)〈岩野泡鳴〉一〇「樹木がいい加減に合ひを置いて生えてゐる地上には」

② 人と人との間柄。関係。仲。

日葡辞書(1603‐04)「フタリノ aiga(アイガ) ワルウ ゴザル

酒杯やりとりの際、二人の間にはいって第三者代わりに杯を受けて酒席の興をたすけること。近世遊里発生した酒杯献酬作法

評判記秘伝書(1655頃)しょたいめんの名をしる事「かへすもかたきとて、あひをなどとて人出る事あるべし」

④ 「あいのしゅく間宿)」の略。

歌謡落葉集1704)四「間(アヒ)の土山雨が降る

(5)あいのて間手)」の略。

雑俳柳多留‐九(1774)「ふきがらをけしてくんなと間(あイ)をひき」

(6) 人形浄瑠璃で、太夫が語る文句文句とのあいだを三味線だけでつなぐ演奏。短い旋律で、おもに文意助け印象深める場合をいい、逆に人形動作助け舞台効果をあげる演奏を「めりやす」という。

(7)あいきょうげん間狂言)」の略。

(8)あいがたり間語)」の略。

日葡辞書(1603‐04)「Aiuo(アイヲ) ユウ、または、ノウ aiuo(アイヲ) ユウ

(9)あいごま合駒)」の略。

寒川入道筆記(1613頃)愚痴文盲口状之事「さる程に金をあひにはるかと見れは歩兵をはる」

(10)あいのもの間物)」の略。

大上臈御名之事(16C前か)「あひの物。あひ」

[二] 時間について、時と時との間や、ある定まった時期刻限をいう。

① ふだん。平日平常

咄本新板一口ばなし(1839)八「とし玉に酒一升おくれ。あいは頼まぬ」

② とき。折。機会場合

仮名草子都風俗鑑(1681)四「又都のわけをつとめたる女も、あひには此ところに来ぬれば」

③ 客に出ている遊女が、都合をつけて他の客の座敷に出ること。

洒落本戯言浮世瓢箪(1797)四「三更過迄遊んでも、いのふともいはぬは、さてもながい間(アイ)なり」

④ 二か月間(六〇日間)のことをいう上方語

浪花聞書(1819頃)「節季より節季の間を一間(ひとあへ)と唱ふ、あいと斗も云」

(5) 寒暑の間の移り変わり時季主として衣服についていう。

浅草日記(1930)〈川端康成〉「幅広ズボンの紺の服、同じ色の合(アヒ)の外套



けん 【間】

日本建築で、の間をいう。長さの単位六尺)とは別。ま。

間(かん)

五線譜の線で引かれた線と線の間のこと。下から第一間、第二間と上に数え,全部四間ある。又、第一線より下は下(しも)一間五線より上は上一間

作者徳田秋声

収載図書秋声全集 第7巻 〔復刻版
出版社臨川書店
刊行年月1990.6

収載図書徳田秋声全集16春来る暗夜
出版社八木書店
刊行年月1999.5


作者西条八十

収載図書西条八十全集 16 随筆小説
出版社国書刊行会
刊行年月2001.9


読み方:あい

  1. 家人不在中-〔空巣覘犯人用語〕。〔第四類 言語動作
  2. 家人不在中。〔空巣狙犯人用語〕

分類 空巣狙犯人用語、空巣覘犯人用語


読み方:けん

  1. 陶器店の通り符牒にして六といふ数量を表す。通り符牒参照せよ。(※巻末通り符牒参照)〔符牒
  2. 六。〔陶器商〕

分類 符牒陶器

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

読み方:アワイ(awai)

作者 石原吉郎

初出 昭和52年

ジャンル


読み方:ハサマ(hasama)

所在 福岡県柳川市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

読み方
あいだ
かん
けん
とい
はざま
まさき
まざき

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/05 20:46 UTC 版)

(けん)は、尺貫法で使う長さ単位である。日本では計量法により取引・証明に用いることは禁止されている。




  1. ^ [1] 計量法施行法(昭和26年法律第208号)第5条第1号
  2. ^ [2] 計量法施行法(昭和26年法律第208号)第4条第1号
  3. ^ 古事類苑』>稱量部>度>間竿>鐵尺 第1巻25頁善庵隨筆 二〕


「間」の続きの解説一覧

出典:『Wiktionary』 (2020/02/25 10:28 UTC 版)

発音

名詞

  1. あいだかんけん二者間の物理的へだたりのこと。
  2. あいだかん二者間の時的へだたりのこと。
  3. あいだ二者間の形而上へだたりのこと。
  4. 言葉やり取りタイミング。話す時に言葉を言わないでおく時間
  5. あいだ)人と人との関係
  6. 部屋
  7. )めぐりあわせタイミング

接尾辞

  1. ケン助数詞尺貫法における長さの単位1間=6


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出典:『Wiktionary』 (2018/08/03 00:27 UTC 版)

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