度量衡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/22 02:14 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動度量衡(どりょうこう)は、租税・貨幣・土地制度などの確立のため、計量に用いる長さ(度)・体積(量)・重さ(衡)の基準を定めた制度[1]。
意義
人類の量の観念は数の観念と並行して発達してきた[2]。字義的には、度は「長さ」および「さし(ものさし)」、量は「体積」および「枡(升、ます)」、衡は「質量」および「秤(はかり)」を表している。
度量衡制度は特に国内一律の徴税や金貨や銀貨などの秤量貨幣の正確な計量が主な目的であった[1]。計量は客観的な基準がなければ困難であり、計量の基準には時間的普遍性、空間的不変性、再現性がなければならない[2]。
度量衡制度は、支配者が徴税の基準を定めたり、大規模な建築を行ったり、天文や気象の知識に基づく権威保持のために用いられてきた[2]。しかし、いったん定着して慣習化すると強大な権力でも変更は困難となり、復古によって度量衡を統一することが繰り返された[2]。
歴史
メートル法が一般的になるまで、黄河流域を源流とするものと、チグリス・ユーフラテスおよびナイル川を源流とするものの二つがあり、それぞれ大きさや名称において多くの共通点をもっている[2]。
西洋
紀元前5000年から4000年頃、古代バビロニアでは高度な度量衡制度が創設されており、時間や角度の係数法は現代でも世界的に用いられている[1][2]。古代バビロニアでは最初は計数法にも度量衡にも十進法を使用していたが、やがて時間、角度、貨幣も含めて60進法を使用するようになった[2]。
東洋
黄河流域では紀元前1700年頃には度量衡制度があった痕跡が認められている[1]。古代中国の度量衡制度は紀元前221年に始皇帝によって統一された[1][2]。ただし、単位系が整備されたのは王莽のときとされており、劉歆(りゅういん)により十進法の単位系が組み立てられた[2]。
日本では701年(大宝元年)に唐の律令制度を手本にして大宝律令で定められた度量衡が最初のものである[1]。
出典
関連項目
度量衡
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「英雄伝説 軌跡シリーズ」の記事における「度量衡」の解説
長さは「アージュ」、「リジュ」、「セルジュ」で表され、1アージュは現実世界の1メートルに相当する。作品中で、1リジュは0.01アージュ(0.01メートル、1センチメートル)、1セルジュは100アージュ(100メートル)に相当する。長さについては、《大崩壊》以前から同じ単位が用いられている。 重さは「トリム」で表され、1トリムは現実世界の1,000キログラム(MTS単位系における1トン)に相当する。
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「度量衡」の例文・使い方・用例・文例
- 度量衡
- 彼は州が認可した度量衡検査官だ。
- (米国商務省の)標準局 《度量衡・含有量などを検定する》.
- その本には度量衡表が載っている.
- 度量衡.
- 度量衡調査官.
- 度量衡表.
- 英帝国法定度量衡の、または、英帝国法定度量衡に属する
- 売りに出される品物の度量衡の規制
- 中国を統一して、万里の長城の多くを建設し、度量衡を標準化し、共通の通貨と法律制度を構築した秦の始皇帝(紀元前210年に死去)
- メートルとキログラムと秒に基づく度量衡の十進法
- 足とポンドと第2に基づく度量衡と植民地のアメリカにさかのぼるが、いくつかの点で英国の天皇制と異なるパイントのシステム
- 水深の度量衡の線形測定単位(6フィートと同じ)
- 度量衡の標準となる器物
- 尺貫法という,日本在来の度量衡単位系
- 度量衡の基本単位の基準器
- 度量衡に関する基本的な取り決め
度量衡と同じ種類の言葉
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