両とは?

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りゃん [1] 【両

唐音
数の名で、二。 「一人前ひとりめへ)-宛(づつ)の御散財さあ/安愚楽鍋 魯文
両個りやんこ」に同じ。 「しかつべらしい-が腰をかけてゐるし/滑稽本八笑人

りょう りやう 【両】

[1] ( 名 )
対(ついになっている双方のもの。二つのもの。 「 -の手
中世まで用いられた目方または重さの単位律令制では斤(きん)の16分の1。4142グラム
近世通貨単位一両は銀五〇匁(のち六〇匁)、銭四貫。金貨一分の4倍、一朱16倍。ただし、市中では常に変動した。明治になり円に改称されたが、円の俗称として用いられた。
布帛二端の称。
接尾
助数詞
車の数を数えるのに用いる。 「貨車四-」
二つ一組になっているものを数えるのに用いる。 「錦御襪(したうず)八-/皇太神宮儀式帳
接尾語りょう(領)」に同じ。 「鎧の二三-をもかさねて、たやすう射通し候なり/平家 5」 〔
はもと「輛」の字を用いる。
は「領」のあて字〕

【りょう】[漢字]

【了】 れう [音] リョウ
おわる。おえる。 「完了校了終了読了未了
あきらかである。 「了然
さとる。 「了解了簡りようけん)・了悟了察了承了得」 〔「諒」の書き換え字としても用いられる〕
【 令りやう
⇒ れい〔令〕 [漢]
【両(兩)】 りやう [音] リョウ
ふたつ。特に、対になるものふたつ。 「両院両岸両極両虎りようこ)・両国両親両端両人両方両雄両翼両輪両三日一両日一挙両得一刀両断
昔の重さまた、金貨単位。 「千両箱
〔「輛」の書き換え字としても用いられる〕 くるま。 「車両
【良】 りやう [音] リョウ
すなおな。 「温良順良
めでたい。 「良縁良日良辰りようし)」
【 亮りやう [音] リョウ
あかるい。あきらかだ。 「亮然明亮
音声が)よくとおる。 「瀏亮りゆうりよう)」
【料】 れう [音] リョウ
はかる。おしはかる。 「料簡りようけん)・思料
はからうきりもりする。 「料理
ある目的のために使うもの。 「料紙料地御料材料史料資料燃料調味料
かて。えさ。 「飲料食料飼料
料理」の意。 「料亭
なでふれる。 「料峭りようしよう)」
りやう [音] リョウ
はし。 「橋梁津梁しんりよう)・石梁
はり。うつばり屋根支え横木。 「梁材梁塵ようじん)・梁木棟梁
弓なりに高く盛り上がった部分。 「脊梁せきりよう)・鼻梁
【涼】 りやう [音] リョウ
すずしい。すがすがしくひややかである。 「涼意涼気涼秋涼亭涼風・涼味・涼夜爽涼そうりよう)・清涼剤
さびしい。 「荒涼凄涼いりよう)」
【猟(獵)】 れふ [音] リョウ
鳥獣をとらえる。かる。かり。 「猟期猟犬猟師猟銃猟人猟船猟夫漁猟禁猟狩猟
広くさがす。あさる。 「猟官猟奇猟色渉猟しようりよう)」
【陵】 [音] リョウ
大きなおか。 「丘陵山陵
みささぎ。 「陵墓皇陵御陵山陵
しのぐ。 「陵駕りようが)」
おかす。 「陵辱
【量】 りやう [音] リョウ
はかる。はかるもの。 「計量測量度量衡
かさ。物の容積・数・重さ。 「量感量子重量酒量少量数量大量定量適量分量無量容量積載量
人格才能大きさ。 「雅量器量度量力量
【 稜 】 [音] リョウ
かど。すみ。 「稜角稜線稜稜岩稜
威光のあるさま。 「稜威
【僚】 れう [音] リョウ
つかさ。役人。 「僚属下僚官僚幕僚
同じ役の仲間ともがら。 「僚艦僚機僚友同僚
【 寥れう [音] リョウ
さびしい。むなしい。 「寥落寥寥荒寥寂寥せきりよう)」
【漁】 れふ
⇒ ぎょ〔漁〕 [漢]
【 綾 】 [音] リョウ
あや。あやおりあやぎぬ。 「綾羅
【領】 りやう [音] リョウレイ
うなじ。くび。また、衣服のえり。 「領袖りようしゆう)」
大切な部分。 「綱領要領
治める。
支配する。所有する。 「領域領海領空領国領主領地領内領分領有天領本領
とりしまるまた、その人。かしら。 「領事管領かんりよう)((かんれい))首領総領大統領
受け取る。 「領収受領拝領
【寮】 れう [音] リョウ
寄宿舎。 「寮生寮母学寮寮生活」
小さな家別荘数寄屋。 「茶寮さりよう)」
律令制の省に付属した役所。 「図書ずしよ)寮・大学寮
【 諒りやう [音] リョウ
まこと。 「諒闇
みとめる。承知する。 「諒解諒恕りようじよ)・諒承」 〔「了」とも書き換えられる〕
【 輛りやう [音] リョウ
くるま。 「車輛」 〔「両」とも書き換えられる〕
【 遼れう [音] リョウ
はるか。距離や年月遠く離れている。 「遼遠
【霊】 りやう
⇒ れい〔霊〕 [漢]
【 燎れう [音] リョウ
もやす。やく。 「燎原
かがりび。にわび。 「燎火庭燎
【療】 れう [音] リョウ
病気をなおす。いやす。 「療治療法療養医療診療施療治療
【瞭】 れう [音] リョウ
あきらか。 「瞭然明瞭
【糧】 りやう [音] リョウ ・ロウ
食料食用穀物。かて。 「糧食糧道糧米糧秣りようまつ)・兵糧ようろう)」
【 繚れう [音] リョウ
まといつくもつれるまた、みだれる。 「繚乱
めぐる。まわりを取り囲む。 「繚繞りようじよう)」


読み方:リョウryou

重さの単位、また貨幣単位
(1)令制における24銖(しゅ)重さの名称。
(2)中世近世貴重品(金・香料など)単位
(3)計数貨幣の銭に対する1両の重さ金・銀の価。


読み方:りゃん,りやん

  1. ふたつ。二。両の字の唐音
  2. 薬店砂糖店、及び絵具屋の通り符牒にしてすべて二といふ数量を表す。通り符牒参照せよ(※巻末通り符牒参照)。〔符牒
  3. 酒屋通り符牒にして、二といふ数量を表す。通り符牒参照せよ(※巻末通り符牒参照)。〔符牒
  4. 二。〔酒屋
  5. 二。〔砂糖絵具屋〕

分類 符牒砂糖絵具屋、酒屋


読み方:りょう

  1. 陶器店の通り符牒にして五といふ数量を表す。通り符牒参照せよ(※巻末通り符牒参照)。〔符牒
  2. 五。〔陶器商〕

分類 符牒陶器


読み方:りょう

  1. 数量ノ八。〔第七類 雑纂
  2. 数量の八のことをいふ。〔犯罪語〕
  3. 数字の八。〔掏摸
  4. 〔香〕数字の八をいう。又は自分のことをいう。

分類 掏摸犯罪語、香具師

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/28 06:54 UTC 版)

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両(りょう)
壹両分銅
壹兩分銅。質量1両(実測37.484g)
尺貫法
質量
SI 0.0375 kg
定義 (15/400)kg = (1/100)貫
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(りょう)は、尺貫法における質量単位であり、また、近世の日本における金貨、および中国における秤量銀貨通貨単位である。

概要

質量の単位としての両は、の倍量(の分量)単位で、日本では1両=10匁=1/100貫=1/16斤とされた。奈良時代に公布された大宝律令では隋代(唐代初期か)の一両に準じて、おおむね41〜42グラムくらいであったが、唐代になり11%程度減少し37.3グラムとなり、日本国内でもこれに近い値となった。明治時代以降、日本国内ではほとんど使用されていない。現代の中国の1市両は50グラムである。

金貨の通貨単位としての両は武田信玄により、鋳造を命じられた甲州金により確立され、江戸幕府に継承されたもので、1両は4に等しく、また16に等しい。小判1枚の貨幣価値に相当し、したがって二分金2枚に、一分金一分銀4枚に相当し、また二朱金二朱銀8枚に、一朱金一朱銀16枚に相当する。明治時代に通貨単位として(円)が導入されたが、切り替え時に「1圓は1両と等価」とされ、しばらくの間は「圓」のことを「両」とも呼んでいた。また江戸時代にも文政年間頃から「両」のことを俗称として「圓」と呼ぶ習慣が一部にあったという[1]

質量単位

中国

質量の単位としての両は、古代中国で生まれた。古代中国で流通した貨幣として半両銭がある。

代では『漢書律暦志』に

「権者・両・也。所以称物平施知軽重也。本起於黄鍾之重。一龠容千二百黍重十二銖。両之為両。二十四銖為両。十六両為斤。三十斤為鈞。四鈞為石。」

と記述があり、黄鍾管(当時の音律の基準となった黄鍾の音色の笛)の体積が一(やく)であり、これに入る[注釈 1]1200粒を12銖(しゅ。朱はこれの略字)とし、これを二つ合わせた質量すなわち24銖を1両とした。「」の漢字には「二つ」という意味がある[2]

中国の劉復嘉量を計量したところ、その質量は13 600 g であった。一方、『漢書律暦志』には「嘉量の質量は「重二」と記されている。これから、劉復は、代の1斤を226.67グラム、1両を14.167グラムと推算した[3][4]

南北朝時代になると南朝では質量は変化しなかったが北朝で1両の質量が増し、では旧制の「小称両」とその3倍の「大称両」が定義された。呉承洛の『中国度量衡史』による隋代の「大称両」1両は41.762グラムで「小称両」1両の3倍である。唐代の1斤は約680gだったので(を参照)、「大称両」はその1/16で約42.5gとなる。

唐代に開元通宝が1/10両の基準で鋳造され、質量の単位は従来の「1両 = 24銖」から「1両 = 10銭 = 100分」という十進法の制度に改められた。

代には目的によっていくつかの両があったが、庫平両が標準とされた。この庫平両とメートル法の対応は清朝滅亡後の1915年に定義され、それによれば、1庫平両 = 37.301g であった。国民革命後の1929年に庫平両は廃止され、新たに市制が導入されたが、その定義では1両 = 31.25g に減少した。これはメートル法との対応が計算しやすいように1斤 = 500gとしたためである。中華人民共和国では 1斤 = 10両に十進法化したため、1両は逆に 50g に増加した。ただし、この 50g の両は中華人民共和国以前にも使用例がある。満州国でも1両を 50g としていた[5]

香港など

香港では、歴史的に1斤を常衡1 13ポンドと定めたため、それにしたがって現在も1斤=16両=604.78982グラム、1両=37.7994グラムである[6][7]。これは「司馬両」と呼ばれる。貴金属の取引では、これとは少し異なる値の金衡両(37.429g)が使われる。

東南アジア諸国では、名称はさまざまだが同様の質量の単位が使われている。インドネシアマレーシアシンガポールブルネイでは tahil と呼び、それがポルトガルを経由して英語ではテール(tael)と呼ばれる。

日本

江戸時代に両替商が用いた後藤分銅
參拾兩(1124.27g)、貳拾兩(749.45g)、拾兩(374.40g)、伍兩(187.45g)、肆兩(149.89g)、參兩(112.46g)、貳兩(75.01g)

日本には唐代の大小両方の「両」が伝わった。

江戸時代初期までは、唐代の「両」が日本に伝えられ用いられていたが、寛文元年(1661年)に度量衡の「衡」が統一され、両替商で用いられる分銅後藤四郎兵衛家のみ製作が許され、これ以外のものの製作および使用は不正を防止するため厳禁とされた。この分銅は「両」を基本単位としている。ただし秤量銀貨の通貨単位は日本では銀一両といえば銀4.3匁のことであり[8]、さらに小判の通貨単位の「両」との混同を避ける意味から「匁」および「貫」が用いられた。すなわち、肆兩(しりょう)の分銅と釣合う丁銀は銀40匁と表した。江戸時代の1両は分銅および定位貨幣の実測による推定では平均して37.36グラム程度であり、江戸時代終盤にやや増加して37.5グラムを超えたという[9]

一方中国では秤量銀貨の実測値一両(大両)を銀一両(テール)と表した。このため、安政5年(1858年)の日米修好通商条約締結の際、約8.6グラムの質量を持つ一分銀は偶然にも質量としての一両の約1/4であることから額面通り銀1/4両であり、中国の銀一両の約3/4の質量である1ドル銀貨=一分銀3枚という日本側に不利な交換比率を主張する口実をハリスに与えることになり、小判流出の一因となった[10]

明治4年(1871年)5月、新貨条例公布の際、当初1戔(匁)=3.756574グラムとされたが、同年9月に訂正され1戔=3.756521グラムと定められたため、1両=37.56521グラムとなる[11]

その後、換算の便宜のため、メートル法基準となり、明治24年(1891年)の度量衡法により1貫=3.75キログラムと定められたので、1両=37.5グラムとなる。しかし明治時代以降は日本国内では尺貫法としては専ら「貫」、「匁」が使用され、「両」は新貨条例にも度量衡法にも登場せず、ほとんど使用されなくなった。その度量衡法も昭和26年(1951年)に廃止され、その後の計量法ではメートル法に統一され公式には使用されなくなった。

江戸時代まで使用された後藤分銅の表示は「両」が基本質量単位であり、「匁」は分銅に記載すらなく代わりに「戔」と刻まれている。対して江戸時代の「匁」は銀目としての貨幣単位であり、大坂において商取引の相場は必ず銀目で表された[12]。しかし、江戸幕府は南鐐二朱銀発行以降、銀貨=丁銀・豆板銀という従前の概念の意識抜き・洗脳を周到に行い、貨幣の機軸は「両」であるという既成事実を息長く積み上げ[13]、また、明治以降は維新政府による1868年の銀目廃止、1891年の度量衡法施行以来、あたかも「両」は江戸時代の貨幣単位、「匁」は質量単位と一般には認識されるようになった。

薬種の量目としては1両を4匁(すなわち小両)とするのが一般的であったが、薬種によって4匁4分や5匁とするものもあった。一頭が運ぶ荷物の目方(質量)を表す駄法と関連があるとされる記事に、1300年頃に編纂されたとされる『拾芥抄』の中に、胡粉、白鑞(しろめ)、綿蘇芳は大目を用い、水精、青木金青緑青陶砂は小目を用い、「6銖を1分、4分を1両、12両を1屯、16両を小1斤、3斤を大1斤」とする単位系が記述されている[14]

拾芥抄はこれは俗説であるとしているが、唐の駄法にも全く同一の単位系が存在するという。ここで言う1分とは1銭(匁)の1/10とは全く異なる。甲州金および江戸時代の通貨体系となった「両」および「分」は、これを基に定められた可能性が高く、薬種の量目も金銀の単位体系に準じている。

通貨単位

中国

銀錠(約一両)

中国では、銀錠と呼ばれる銀の塊の質量を測り、それに基づいて貨幣としての価値を決定した(銀両/テール)。だが、銀錠は実質上の銀貨として市場において通用していたが、民間によって発行されていたため、時代や地域によって形状が異なっていた。これが完全に廃止されるのは1933年である(廃両改元)。

日本

Keichokin 1ryo.png
使用
国・地域
日本の旗 日本江戸時代
補助単位
 1/4
 1/16
 1/1000
硬貨 小判, 一分判
紙幣 金札
硬貨鋳造 金座

金一両は元来一両(大宝律令では小両、延喜式以降は10匁)の質量の砂金という意味であったが、次第に質量と額面が乖離するようになり鎌倉時代には金一両は5匁、銀は4.3匁となり、鎌倉時代後期には金一両が4.5から4.8匁へと変化している。文明16年(1484年)、室町幕府により京目一両は4.5匁(約16.8グラム)と公定され、安土桃山時代すなわち元亀天正年間には、京目一両は4匁4 (約16.4グラム)と変更され、京目以外の基準は田舎目と呼ばれた[15]甲州金は田舎目一両すなわち4匁(約14.9グラム)を基準としてつくられ、この通貨単位が江戸時代の小判の額面1両の基となった[16]。甲州金の通貨単位は「1両=4=16=64糸目」という四進法の単位系であった。これが江戸幕府に継承され、江戸時代の通貨の基軸となるよう幕府は政策に尽力を注ぎ続けた[17]

金拾両(じゅうりょう、44匁)は一裹(つつみ)あるいは一枚と呼ばれ、後に大判の量目(質量)の基準となり、銀拾両(43匁)は同じく一裹あるいは一枚と呼ばれ、後に丁銀の量目の基準となった[18]。このような「枚」という単位は中世から江戸時代にかけて、主に恩賞および贈答用の通貨単位として用いられた[19]

慶長小判の質量は京目一両の金4.4匁に銀0.82匁を加え、金座の鋳造手数料0.44匁および吹減分0.02匁を引いて4.76匁と決められたとされる[20]。この説に基けば慶長小判でさえ金含有量は金一両=金4.4匁とする金平価から乖離しているが、その後、改鋳により含有率、質・量とも劣る小判が発行される様になり、質量単位としての両と通貨単位としての両の乖離は拡大し、「両」の名目化が進行した[21][22]。一方で慶長小判全体の量目4.76匁が田舎目の金一両であるとする説もある[23]

両替」という言葉は、近世初期に金吹屋あるいは銀吹屋において砂金あるいは練金を引取り鑑定し、秤量貨幣としての灰吹銀と交換した、いわゆる南鐐替(なんりょうがえ)が変化したものであり、また金と銀の量目替(両目替、りょうめがえ)に由来する[24]。また両替商で一両小判を秤量銀貨や銭貨に換(替)えたとする説もある[25]

天正年間の1両は米4永樂銭1貫文、鐚銭4貫文とほぼ等価であった。

江戸時代金貨銀貨銭貨の為替レートは日々変動していた。一方江戸幕府御定相場として慶長14年(1609年)に、金1両は、銀50匁(約187グラム)、銭4貫文(4,000)に等価と布告し、後の元禄13年(1700年)に、金1両は、銀60匁(約225グラム)、銭4貫文と改正したが、幕府は相場が行き過ぎた場合のみ介入し、普段は市場経済に委ねていた[26]

また、貨幣吹替および飢饉の影響などによる変動はあったものの、米1石(当時の人一人の一年分の米消費量にほぼ相当する)の価格は1両前後であり、元禄年間から幕末の世情不安に至る前まで、ほぼこの前後の水準で推移した。

1両が現在の貨幣価値に換算したらどの程度になるかは諸説ある。相対的な価値は慶長期と急激な下落を見た幕末期では概ね一桁以上は異なる上に、生活様式が現在と全く異なるため物価基準であるか賃金基準であるかにより、さらに物価も品目により大きく異なる。中学校歴史教科書では「小判1両は、江戸時代初めには今の10万円ほどの価値があったが、幕末には3,000円-4,000円程度まで価値が下がってしまった」と記述しているものがある(五味文彦・高橋進・斎藤功ほか45名『新編新しい社会 歴史』東京書籍、2009年)。 日本銀行金融研究所貨幣博物館のサイトによると、元文期を基準として賃金で1両=30〜40万円、そば代金では1両=12〜13万円、米量価では1両=約4万円、に相当するとの事である[27]。 また、現在のように成人者で合法な売買ならば、誰でも自由にお金が使えたわけではない。身分とセットで考える必要もあるため、現在への換算は難しいのである。

1871年6月27日(明治4年5月10日)、新貨条例が公布され、『両』にかわって『』が用いられるようになった。この時、一両は一円に等価であると設定され、旧通貨単位が新単位に切り替えられた[28]

脚注

注釈

  1. ^ 当時は主にクロキビであったという。

出典

  1. ^ 三上(1996), p291-292.
  2. ^ 小泉(1974), p253.
  3. ^ [1] 岩田重雄、「新莽嘉量について」、『計量史研究』第26巻2号、p.95 表1 新莽嘉量の質量、日本計量史学会、2004年12月27日
  4. ^ 小泉(1974), p254.
  5. ^ 大同三年時憲書』、1934年、49頁。 (国会図書館 近代デジタルライブラリー)
  6. ^ Weights and Measures Ordinance”. The Law of Hong Kong. 2010年10月5日閲覧。
  7. ^ Weights and Measures Act (CHAPTER 349) Third Schedule”. Singapore Statues. 2010年10月5日閲覧。
  8. ^ 小葉田(1958), p78-79.
  9. ^ 岩田重雄,「近世における質量標準の変化」『計量史研究』, 日本計量史学会, 1979年, 5-9.
  10. ^ 田谷(1963), p425-467.
  11. ^ 明治大正財政史(1939), p11-12, 138-146.
  12. ^ 『国史大辞典』「匁(銀貨の単位)」, p920.
  13. ^ 三上(1996), p230-232.
  14. ^ 小泉(1974), p351.
  15. ^ 三上(1996), p29-30.
  16. ^ 三上(1996), p56-57.
  17. ^ 三上(1996), p132-133, 231.
  18. ^ 小葉田(1958), p78-80.
  19. ^ 田谷(1963), p124-143.
  20. ^ 三上(1996), p69.
  21. ^ 三上(1996), p29-30.
  22. ^ 桜井信哉, 1996, 江戸時代における貨幣単位と重量単位 : 大黒作右衛門の「匁」の名目化=貨幣単位化意図を事例に, 社会経済史学, 62巻, 4号, p486-511, 568.
  23. ^ 『国史大辞典』14巻「両」, p616.
  24. ^ 両替年代記(1933), p7-8.
  25. ^ 日本銀行金融研究所貨幣博物館 わが国の貨幣史
  26. ^ 三上(1996), p120-124.
  27. ^ お金の歴史に関するFAQ(日本銀行金融研究所貨幣博物館)
  28. ^ 瀧澤・西脇(1999), p158.

参考文献

  • 岩田重雄 『計量史研究「近世における質量標準の変化」』 日本計量史学会、1979年
  • 久光重平 『日本貨幣物語』 毎日新聞社1976年、初版。ASIN B000J9VAPQ
  • 小葉田淳 『日本の貨幣』 至文堂1958年
  • 小泉袈裟勝 『歴史の中の単位』 総合科学出版、1974年11月10日
  • 草間直方 『三貨図彙』、1815年
  • 三上隆三 『江戸の貨幣物語』 東洋経済新報社1996年ISBN 978-4-492-37082-7
  • 瀧澤武雄,西脇康 『日本史小百科「貨幣」』 東京堂出版1999年ISBN 4-490-20353-5
  • 田谷博吉 『近世銀座の研究』 吉川弘文館、1963年ISBN 978-4-6420-3029-8
  • 国史大辞典14巻』 国史大辞典編集委員会、吉川弘文館、1993年
  • 『明治大正財政史(第13巻)通貨・預金部資金』 大蔵省編纂室、大蔵省、1939年
  • 『校註 両替年代記 原編』 江戸本両替仲間編、三井高維校註、岩波書店、1932年
  • 『新稿 両替年代記関鍵 巻二考証篇』 三井高維編、岩波書店、1933年

両 (曖昧さ回避)

( から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/09/25 19:10 UTC 版)

(りょう)


出典:『Wiktionary』 (2010/09/27 19:21 UTC 版)

発音

熟語


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発音




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