賃金
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/03 05:58 UTC 版)
賃金(ちんぎん英: wage、英: salary)とは、労力を提供したものが、報酬として受け取るお金のことをいう[1]。なお、賃金には「賃銀」という別表記もある。昔は賃銀が使われていたが、1950年(昭和25年)以降、賃金との表記が一般化した[2]。
|
注釈
- ^ 通勤用の定期乗車券の支給は「賃金」に当たる。6か月定期乗車券であってもこれは各月分の賃金の前払いとして認められるから、平均賃金算定の基礎に加えなければならない。
- ^ その徴収金額が実際費用の3分の1以下であるときは、徴収金額と実際費用の3分の1との差額部分については、これを「賃金」とみなす(昭和22年12月9日基発452号)。
- ^ 平成30年1月1日施行の改正職業安定法により、当初の明示と異なる労働条件を提示する場合には、契約締結の前に新たな明示が義務付けられる。
- ^ モデルや子役として報酬を受け取る児童も例外ではないが、実際には直接手渡しされることはまずなく、(紛失や盗難のリスクを回避するため)当人名義の銀行口座への振込になる。
- ^ その後に起きた、群馬県教職員給与減額支払等請求(最判昭45.10.30)においては、10月分及び12月分の過払いを翌年3月分から控除した件につき、「相殺をするかどうかまたはその法律上の可否、根拠等の調査研究等に相当の日時を費し、あるいは他の所管事務の処理に忙殺されていた点にあった」などの事情にとどまるときは、全額払いの原則の例外として許される場合に当たらないとして、相殺を認めなかった。
- ^ 保障給の大体の目安としては、休業の場合についても平均賃金の60%の休業手当の支払いが必要であることとのバランスから、労働者が現実に労働している第27条の場合については、少なくとも平均賃金の60%程度を保障することが妥当であると解されている[4]。
出典
- ^ 三省堂「新明解国語辞典 第六版」
- ^ 岩波 国語辞典 第六版
- ^ 給料日が休日に当たる場合、支払日を繰り下げてもいいのですか?
- ^ 厚生労働省労働基準局編平成22年版労働基準法上巻p.378
- ^ 福岡労働局 監督課:Q&A[リンク切れ](Q7およびA7を参照)
- ^ ユニデンホールディングス事件(東京地裁平成28年7月20日)
- ^ 横浜地方裁判所判決 昭和51年3月4日 大瀬工業事件
- ^ “不払い残業(サービス残業)を撲滅しよう” (日本語). 日本労働組合総連合会. 2011年11月7日閲覧。
- ^ 「わかりやすい賃金の法律実務」厚生労働省労働基準局賃金時間課編著
- ^ 財団法人 社会経済生産性本部の 日本的人事制度の変容に関する調査[リンク切れ]も参照されたい。
- ^ 大竹文雄 『競争と公平感-市場経済の本当のメリット』 中央公論新社〈中公新書〉、2010年、191頁。
- ^ 統計局ホームページ/家計調査
- ^ 統計局ホームページ/平成29年就業構造基本調査
- ^ 毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査)|厚生労働省
- ^ 賃金構造基本統計調査|厚生労働省
- ^ 賃金構造基本統計調査(初任給)|厚生労働省
- ^ 図5 賃金カーブ/早わかり グラフでみる長期労働統計|労働政策研究・研修機構(JILPT)
- ^ a b 国民生活基礎調査|厚生労働省
- ^ 賃金引上げ等の実態に関する調査|厚生労働省
- ^ 社会保障審議会 (年金数理部会) |厚生労働省
- ^ 事業年報 | 協会けんぽについて | 全国健康保険協会
- ^ 民間給与実態統計調査|統計情報|国税庁
- ^ 中央労働委員会:賃金事情等総合調査の概要
- ^ 職種別民間給与実態調査
- ^ 国家公務員給与等実態調査
- ^ 2015年度 モデル賃金・モデル年間賃金の実態 – 賃金 - 産労調査 - 人事・労務に関する情報 - 産労総合研究所
- ^ 統計情報|労働政策研究・研修機構(JILPT)
- ^ ユースフル労働統計2015 ―労働統計加工指標集―|労働政策研究・研修機構(JILPT)
- ^ 中小企業の賃金・退職金事情|統計・調査|東京都産業労働局
- ^ 平均年収ランキング2016(平均年収/生涯賃金) |転職ならDODA(デューダ)
- ^ Exclusive UHNWI Analysis: World Ultra Wealth Report 2017 - Wealth-X
- ^ a b 国税庁統計情報|国税庁
- ^ a b 標本調査結果|国税庁
- ^ 平成30年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省
- ^ 平成30年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省
- ^ 賃金構造基本統計調査 | ファイルから探す | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
賃金
出典:『Wiktionary』 (2017/11/12 14:07 UTC 版)
名詞
- 労働の対価として給付される金銭。
- 原価計算では、製造工程にかかわる者(いわゆる「ブルーカラー」層)のものをいい、管理者や管理事務の者(いわゆる「ホワイトカラー」層)のものは、給料という。前者(本稿)は"wage"の訳語であり、後者は"salary"の訳語である。
参考
元の表記は「賃銀」であったが、流通貨幣の標準が「金」となった、もしくは「金銭」の言葉から、「賃金」(元の音は「チンキン」)に書き換えられた。「ちんぎん」の読みは、「賃銀」のものが引き継がれたためであり、連濁ではないことに注意。
翻訳
- アラビア語: اجر (’ájr) 男性
- インターリングア: paga, salario
- インドネシア語: gaji (id)
- イタリア語: salario (it) 男性
- 英語: wage
- エストニア語: palk
- オランダ語: loon (nl) 中性, salaris (nl) 中性
- カタルーニャ語: salari 男性, sou 男性, paga 女性, honorari 男性, estipendi 男性, remuneració 女性, retribució 女性
- クルド語: meaş (ku) 男性, miz (ku) 男性, muçe (ku) 男性, destheq (ku) 女性
- スウェーデン語: lön (sv) 通性
- スペイン語: salario (es) 男性
- スロヴァキア語: mzda (sk) 女性
- チェコ語: mzda (cs) 女性
- 中国語: (繁): 工資/ (簡): 工资 (gōngzī)
- 朝鮮語: 임금 (imgeum)
- ドイツ語: Lohn (de) 男性
- ペルシア語: مزد (mōzd), دستمزد (dăst-mōzd), کارمزد (kär-mōzd)
- フィンランド語: palkka, ansiotulo
- フランス語: salaire (fr) 男性
- ベトナム語: tiền lương (vi)
- ポルトガル語: salário (pt) 男性, ordenado (pt) 男性, remuneração (pt) 女性
- ルーマニア語: plată 女性, salariu 中性, leafă 女性
- ロシア語: жалованье (žálovan’je) 中性, заработная плата (zarabótnaja pláta) 女性, зарплата (zarpláta) 女性 (coll.)
賃金と同じ種類の言葉
「賃金」に関係したコラム
-
世界のプラチナ(白金)の年間採掘量は200トン前後です。金の年間採掘産量が4000トンなので、プラチナは金の約20分の1の量しか採掘されていません。下の図は、プラチナの生産量をグラフに表したものです。
- >> 「賃金」を含む用語の索引
- 賃金のページへのリンク