社畜とは? わかりやすく解説

社畜


しゃ‐ちく【社畜】

読み方:しゃちく

会社飼い慣らされている家畜の意》会社言いなりになって、つらい仕事でも文句言わず働いている会社員を、皮肉を込めてからかう語。

[補説] 小説家安土敏造語という。


社畜

作者山本文緒

収載図書ファースト・プライオリティー
出版社幻冬舎
刊行年月2002.9

収載図書ファースト・プライオリティー
出版社角川書店
刊行年月2005.6
シリーズ名角川文庫


社畜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/05 08:58 UTC 版)

社畜を風刺したコスプレ

社畜(しゃちく)とは、主に日本で、社員として勤めている会社に飼い慣らされ、自分の意思良心を放棄し、サービス残業転勤もいとわない奴隷家畜)と化した賃金労働者の状態を揶揄、あるいは自嘲する言葉である。「会社+家畜」から来た造語かつ俗語で、「会社人間」や「企業戦士」などよりも、外部から馬鹿にされる意味合いを持つ。

正社員正規雇用)のみならず、非正規雇用全般(アルバイトパートタイム派遣社員契約社員嘱託社員等)でも、長時間の勤務を強いられたり、残業手当が支給されない賃金労働者の状態を同様に揶揄・自嘲することがある(アルバイトに対するバ畜(バちく)という表現も生まれている[1][2])。

英語圏では同様の概念として、「wage slave」(賃金奴隷)が存在する。

概要

1990年平成2年)の流行語の一つに挙げられている[3]。類語に長年の勤務にくたびれた中年層のサラリーマンの状態を指す「勤続疲労」(金属疲労のもじり)がある[3]

この用語の考案者は、小説家スーパーマーケットサミット」の元社長である安土敏[4]評論家佐高信が広めたと言われる[要出典]

脚注

  1. ^ 大谷百合絵 (2023年10月18日). “大学生に蔓延する「バ畜」 学業も私生活もすべて犠牲にして“アルバイト漬け”になる若者たちの心理”. AERA dot.. 2023年11月10日閲覧。
  2. ^ 若者に広がる「バ畜」 週7でバイトや無理やりシフト 人手不足で…」『読売テレビニュース』2023年11月9日。2023年11月10日閲覧。
  3. ^ a b 「90年ヒット流行語」『日経流通新聞』1990年12月27日付、20頁。
  4. ^ 安土敏『ニッポン・サラリーマン 幸福への処方箋』日本実業出版社、1992年11月1日。ISBN 978-4534019493 [要ページ番号]

作品

  • いきのこれ! 社畜ちゃん(2015 - 2023年) - 社畜の女性を主人公にした漫画作品。
  • 勇気のしるし(1989年) - 24時間戦うビジネスマンをテーマとする牛若丸三郎太の楽曲。現在では社畜化を押し付ける思想と受け止められやすい。

関連項目



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