非正規雇用とは? わかりやすく解説

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非正規雇用


ひせいき‐こよう【非正規雇用】


非正規雇用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/13 17:53 UTC 版)

非正規雇用(ひせいきこよう)は、正規雇用(Regular employees)以外の有期雇用をいう。正規雇用者とは、雇用主に税および社会保障負担の義務があり、その雇用契約関係が労働法の対象となる従業員のことである[1]。なお、日本でいう「非正規雇用」と欧米でいう「非典型雇用」(Atypical Employment , Nonstandard Employment)は後述のように自営業者を含めるかなど範囲に違いがあるため必ずしも一致しない[2]。世界各国の非正規雇用問題において、不本意非正規率こそが問題であり[3]、日本においては減少傾向にあるものの2020年時点で非正規雇用労働者の10.9%である[3][4][5]


注釈

  1. ^ 例えば定年まで働くのではなく、契約期間が例えば1か月、1年、最長で3年程度であるなど、期間の定めのある雇用の労働者。
  2. ^ 労働者派遣法でいう「労働者派遣契約」に基づき派遣会社から派遣されて派遣先企業の指揮命令を受けながら就労する労働者。
  3. ^ 短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律(通称「パートタイム労働法」)では、「1週間の所定労働時間が、通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」を「パートタイム労働者」(正式名称:短時間労働者)と定義している。
  4. ^ 例えば、第45回関西財政セミナーでは、「主婦などは正規社員にはならず短時間で働きたいという人もいる」という声も上がっている。(産経新聞、2007年2月9日配信)
  5. ^ 「労働保険」とは雇用保険および労災保険を指すが、労災保険は労働基準法上の「労働者」であれば正規・非正規問わず全員が強制適用となる。また労災保険の保険料は全額事業主負担である。
  6. ^ OECDが各国の雇用保護規制 (EPL) の強さの度合いについて算定している雇用保護指標 (EPI) の最新の数値では、日本は比較的解雇規制が緩いとされている。 ※参考:2009年版経済財政白書 - 厚生労働省
  7. ^ 正社員として働くことを希望しているのに、正規職につけていないために非正規で働いている労働者のこと。
  8. ^ 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律では、定年制を定める場合にその年齢を60歳未満とすることはできず(第8条)、定年年齢を65歳未満にした場合は事業主は65歳までの安定した雇用を確保するための措置を取らなければならない(第9条)。

出典

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