蘇芳色とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 色彩 > > 蘇芳色の意味・解説 

すおう‐いろ〔スハウ‐〕【×芳色】

読み方:すおういろ

蘇芳2」に同じ。


蘇芳色

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/03 08:12 UTC 版)

蘇芳
すおう
 
16進表記 #973C3F
RGB (151, 60, 63)
HSV (358°, 60%, 59%)
マンセル値 4.5R 3.7/8.8
表示されている色は一例です

蘇芳色(すおういろ)とは黒味を帯びた赤色。蘇方色蘇枋色とも書く。蘇芳とは染料となる植物の名前で、この色はこれをアルカリ性水溶液で媒染したもの。今昔物語では凝固しかけた血液の表現にも使われている。

蘇芳

インドマレー原産のマメ科の染料植物(学名Biancaea sappanマレー名pokok sepang・中国読みsufang←すべて第一声)を指す。心材や莢にブラジリンと言う赤色色素を含み、この色素を用いて明礬で媒染すると赤色、木灰などのアルカリ性水溶液だと色見本に似た赤紫、鉄を用いると黒っぽい紫(似紫)に染め上がる。

中国などでは、毛織物や絹織物のほかに木材を蘇芳で染めて高価な紫檀のイミテーションなども作られていた。日本には奈良時代頃渡来し、独立した染料としても、紅や紫根の代用品としても貴族社会で非常に愛好された。伝来して後は、蘇芳花あるいは蘇芳泡と呼ばれる日本画の絵具としても使われており、紅と同じく心材を煎じ詰めたものを陶器などに塗って乾燥させて用いる。

襲の色目にも登場し、色目は樹の断面を模した表は薄茶、裏は赤色の通年使用可能な重ねである。

JISにおける定義

蘇芳JIS慣用色名
  マンセル値 4R 4/7

日本工業規格では、JIS慣用色名の1つとして右図のようにマンセル値が定義されている。

近似色

関連項目




蘇芳色と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「蘇芳色」の関連用語

1
中蘇芳 デジタル大辞泉
100% |||||



4
浅蘇芳 デジタル大辞泉
98% |||||

5
蘇芳の匂 デジタル大辞泉
98% |||||


7
34% |||||

8
30% |||||

9
30% |||||

10
18% |||||

蘇芳色のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



蘇芳色のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの蘇芳色 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS