常とは?

とこ‐とわ〔‐とは〕【常】

[名・形動ナリ古くは「とことば」》永久変わらないこと。また、そのさま。とこしえ

わが御門(みかど)千代—に栄えむと」〈万・一八三〉


とこ【常】

語素名詞形容詞などに付いて、いつも変わらない永久不変の、などの意を表す。「常夏」「常世」「常めずらし

[補説] 古く格助詞「つ」を介して名詞に付くこともあった。「常つ国」「常つ御門(みかど)」など。


じょう【常】

[音]ジョウジャウ)(呉) [訓]つね とこ とわ とこしえ

学習漢字5年

[一]ジョウ

いつも変わらない。いつも同じ状態が続くこと。「常時常任常備常用常緑樹経常恒常通常日常・非常・平常・無常」

特別でない。普通の。「常識常人/異常・尋常・正常」

いつも変わることのない道徳。「五常綱常

常陸(ひたち)国。「常州常磐(じょうばん)」

[二]〈とこ〉「常夏常夜

名のり]つら・とき・ときわ・のぶ・ひさ・ひさ

難読常磐(ときわ)・常陸(ひたち)


つね【常/恒】

いつでも変わることなく同じであること。永久不変であること。「有為転変の、—のない世」

いつもそうであること。ふだん。平素。「—と変わらぬ笑顔」「朝の散歩を—とする」

特別でないこと。普通。平凡。「—の人」

昔からそのようになるとされていること。当然の道理。ならい。ならわし。「栄枯盛衰世の—」

他の例と同じように、その傾向のあること。とかくそうありがちなこと。「子に甘いは親の—」→常に


とわ〔とは〕【常/永久】

[名・形動古くは「とば」とも》いつまで変わらないこと。また、そのさま。とこしえ永遠えいきゅう。「—の別れ


きだ【段/常】

《「きた」とも》

【一】[名]

布などの長さ計る単位。反(たん)。

庸布(ちからぬの)四百(よほ)—」〈天武紀〉

田畑面積の単位。段(たん)。

「およそ田は、長さ三十歩、広さ十二歩を—とせよ」〈孝徳紀〉

【二】接尾助数詞物の断片切れ目数えるのに用いる。

十拳剣(とつかのつるぎ)を乞ひ度(わた)して、三—に打ち折りて」〈記・上〉


じょう ジャウ 【常】

1 〔名〕 尺度の名。一丈三尺(約三・九四メートル)をいう。中国では尋(ひろ)の倍の一丈六尺(約四・八メートル)をいう。

続日本紀和銅七年714二月庚寅「制。以商布丈六段。不常」〔史記李斯伝〕

2 〔副〕 いつも。いつでも。

洒落本月花余情(1746)燕喜篇「てきは常かんしゃくじゃ」


つね【常・恒】

〔名〕

① (形動) 同じ状態で、長く時を経過すること。いつも変わらないでいるさま。また、そういうもの。永久不変常住副詞的にも用いる。

万葉(8C後)一八・四一一六「鏡なく かくし都禰(ツネ)見む 面変りせず」

大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点(1099)八「如来道地に墜ちず、之を弘むる者衆し。何の常(ツネ)か有らむ」

② (形動日常普通に見られる行為や状態であること。いつもの通りであるさま。ふだん。平素副詞的にも用いる。

万葉(8C後)五・八八八「都禰(ツネ)知らぬ道の長手くれくれ如何(いか)にか行かむ糧米(かりて)は無しに

③ (形動日常事物や状態を基準にした価値判断で、普通の程度であるさま。特殊でないありふれた事物、状態。人並み。あたりまえ。

仏足石歌753頃)「薬師は 都禰(ツネ)のもあれど 賓客(まらひと)の 今の薬師 貴かりけり 賞(め)だしかりけり」

徒然草1331頃)九五「文の箱は多くは右に付く。手箱には軸に付くるも常の事なり」

絶え間おかない続けること。中断することがないこと。副詞的にも用いる。

万葉(8C後)四・五四二「常(つね)止(や)まず通ひし君が使来ず今は逢はじとたゆたひぬらし」

(5) 変わることなく継続的行なわれること。

延喜式(927)祝詞「常の例に依りて、廿年(はたとせ)に一遍び、大宮新に仕へ奉りて」

(6) 同類のものが共通してそなえている性質傾向

万葉(8C後)一九・四二五九「十月(かみなづき)しぐれの常(つね)か吾が背子が宿の黄葉(もみちば)散りぬべく見ゆ


とこ【常】

語素名詞およびこれに準ずる語句の上に、助詞「つ」を介して、あるいは直接に付く。また、形容詞の上に付いたり、副詞をつくったりする。常である、永久不変の、などの意味を表わし、その永遠性ほめたたえる気持をこめることもある。「とこつ御門(みかど)」「とこ夏」「とこ」「とこ初花」「とこ滑(な)め」「とこめずらし」「とこしくに」「とこしえ」「とことわ」など。

古事記(712)上「天之常立神〈常を訓みて登許(トコ)と云ひ、立を訓み多知(たち)と云ふ〉」


とこ‐し【常】

〔形シク〕 (「とこ(常)」の形容詞化) 常に変わらない。→とこしくに


とこ‐とわ ‥とは 【常━・恒━】

〔名〕 (形動) (古くは「とことば」)

いつまで変わらないこと。永久不変であること。また、そのさま。とこしえ

仏足石歌753頃)「これの世は 移り去るとも 止己止婆(トコトバ)に 栄残(さのこ)り坐(いま)せ 後の世のため 又の世のため」

② いつも。つね。平生(へいぜい)。

西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)六「智慧の徳鎮(トコトハ)に恒に盈てるに、百千の勝定咸く充満せり」

[語誌]「とこ」は永久不変の意味の「常」で、「とば」の語源不明であるが、平安時代以後「とは」からハ行転呼音をへて「とわ」の形となって「とこ」が脱落し、今日の「とわに」に至っている。「とはに」は平安時代以後現われ今日では「とわ」に「永久」の意味が込められている。


とわ とは 【常・永久】

〔名〕 (形動) (古くは「とば」) いつまで変わらないこと。永久不変であること。また、そのさま。とことわとこしえ。つね。

伊勢物語(10C前)一〇八「風ふけばとはに浪こすいはなれやわが衣手のかはく時なき」


つね‐に【常━】

⇒つね(常)


きだ【段・常】

(「きた」とも)

1 〔名〕

布地測るために用い単位。一常(きだ)の長さ庸布一丈三尺という。

書紀720天武五年八月北野本訓)「布一常(キタ)」

令義解(833)賦役「謂〈略〉布一丈三尺。是為一常

田畑面積測る単位一町の一〇分の一。段(たん)。

書紀720大化年正月(寛文版訓)「凡そ田は、長さ卅歩、広さ十二歩を、段(キタ)と為」

きざみめ。段(だん)。きざ。また、階段きざはし

2接尾〕 きれめを数えるのに用いる。わかれめ

書紀720神代上(兼方本訓)「是に天照大神乃ち素戔嗚尊十握釼(とつかのつるき)を索取(こひと)りて打折(うちを)りて三段(みキタ)に為(な)し」

梵舜沙石集(1283)六「此法師一生の頸(くび)、七きだに被切候はむ」


読み方:ジョウjou

尺度の名称。


読み方:ツネ(tsune)

所在 京都府舞鶴市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/26 09:12 UTC 版)

(じょう)は、中国および日本の古代において使われた長さの単位の一つ。




  1. ^ 『小爾雅』広度「四尺謂之仞。倍仞謂之尋。尋、舒両肱也。倍尋謂之常。」
  2. ^ 『単位の歴史事典』「尺」(P119)
  3. ^ 『左伝』成公十二年「争尋常、以尽其民。」
  4. ^ a b 『単位の歴史事典』「常」(P133)
  5. ^ 『日本歴史大辞典』「常」(P494)


「常」の続きの解説一覧

出典:『Wiktionary』 (2021/09/19 10:56 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. (つね) 広く通用すること。共通特性として見られること。例外特殊ではないこと。
  2. (つねなみ) ありふれていること。標準的であること。

熟語


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