いえ‐びと〔いへ‐〕【家人】
か‐じん【家人】
け‐にん【家人】
家人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/12 07:25 UTC 版)
家人(けにん)とは、日本の歴史上、身分のある者の家臣・郎党(従者)などを指す用語。古代と中世では意味合いが異なっている。
古代の家人
律令法の身分制度により、人民は良・賤(せん)に二大別されたが、賤民の身分は更に、陵戸、官戸、家人(けにん)、公奴婢(ぬひ)、私奴婢の5階層(五色の賤)に区別されていた[3]。
このうち家人は、貴族・豪族などに私有され、その財産として扱われた。
奴婢と異なり売買対象にはならなかった[1]ほか、戸を構える(家族を持つ)ことも出来た[1][2]が、姓は無かった。口分田は良民の3分の1を班給されたが、私業を営むことも許され課税されなかった。
中世の家人
平安時代中期以降は、貴族に仕える家臣・従者等を家人と呼んでいる[1][2]。
平安時代の諸大夫身分や侍身分の技能官人層は、摂関家などの上層貴族に名簿(みょうぶ)を捧げる等して主従関係を結び、主となった者に武芸や律令知識などの家業とする専門技能で奉仕し(奉公)、代わりに官職等の利益(御恩)を得た。
有名な例としては、藤原忠平に武芸をもって家人として仕えた平将門がある。つまり、朝廷においては官人の身分でありながら、同時に上層貴族の家臣となることで、官人としての地位向上を図ったのである。
この関係が、貴種である武家の棟梁にも適用され、源頼信に臣従した平忠常は頼信の家人とされている。
更に鎌倉幕府が成立すると、その首長たる鎌倉殿の家臣のことを、鎌倉殿への敬意を表す「御」をつけて御家人と呼ぶようになった。
脚注
関連項目
家人
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「周易下経三十四卦の一覧」の記事における「家人」の解説
家人(かじん、ピンイン:jiārén)は六十四卦の第37番目の卦。内卦(下)が離、外卦(上)が巽で構成される。
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家人
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平氏の家人の多くは、本領である伊賀・伊勢の郎等で構成されていたが、その後、西国での海賊追討・国司補任・荘園管理などを通して新たな家人を獲得したことで、畿内・瀬戸内海沿岸・九州の在地領主の比重が高まった。平治の乱以降は、源氏の基盤であった東国にも拡大していった。以下に主な家人を列記する。 平家貞 平貞能 平田家継 藤原忠清 平盛国 平盛俊 橘公長 大庭景親 千田親政 佐竹隆義 新田義重 足利忠綱 城資永 妹尾兼康 佐伯景弘 湯浅宗重 原田種直 源季貞 田口成良 田口良遠 武藤頼平 武藤資頼 畠山重能 小山田有重
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家人
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佐伯経範 - 相模国の住人。藤原氏の傍系。相模の豪族 波多野氏の祖。従五位下散位。 藤原茂頼 - 奥州藤原氏の祖・藤原経清の従兄弟。 藤原景道 - 鎮守府将軍藤原利仁の裔。加賀介。 藤原景季 - 景道の子。加藤景廉の父。 和気致輔 - 和気清麻呂の裔。従五位下散位。 紀為清 - 和気致輔の孫。紀伊国の住人紀清則の養子。 大宅光任 - 駿河国の住人。敏達天皇末裔。
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家人
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頼朝の家人の多くは、関東に住む武士であった。彼らの家は、頼朝の先祖である源頼信、源頼義、源義家と主従関係をかつて結んでいて、頼朝の父・源義朝に従っていた者もいる。頼朝はその縁を生かした。また挙兵には、平家政権下で苦しんでいた武士が多く参加したが、彼らの敵対者だった者も迎え入れた。また元々頼朝と同格の源氏一族も御家人に組み込んだ。さらに京都から文官(文士)を鎌倉に招き、政務の助けとした。これら頼朝に仕えた家人は、御家人と呼ばれ、諸国の守護地頭に任じられ、子孫は全国に広がっていった。以下に主な家人を列記する。なお御家人の中でも門葉(頼朝一門)、家子(頼朝親衛隊)、侍(その他)に分類されるという意見もある。 太字は頼朝の代からによる十三人の合議制構成者 門葉、准門葉 平賀義信 大内惟義 源範頼 - 異母弟 流刑 源頼兼 源広綱 - 逐電 足利義兼 山名義範 安田義定 - 誅殺 安田義資 - 誅殺 加賀美遠光 毛呂季光 - 准門葉 家子 北条義時 - 義弟 下河辺行平 結城朝光 和田義茂 梶原景季 宇佐美実政 榛谷重朝 葛西清重 佐原義連 千葉胤正 八田知重 侍 北条時政 - 義父 安達盛長 佐々木定綱 佐々木盛綱 佐々木経高 佐々木高綱 三浦義澄 稲毛重成 工藤茂光 工藤祐経 土肥実平 岡崎義実 天野遠景 加藤景廉 大庭景義 和田義盛 - 侍所別当 千葉常胤 上総広常 - 誅殺 梶原景時 - 侍所別当 足立遠元 畠山重忠 河越重頼 - 誅殺 江戸重長 宇都宮朝綱 八田知家 常陸入道念西(伊達朝宗?) 比企能員 小山朝政 下河辺政義 文士 中原親能 大江広元 - 政所別当 三善康信 - 問注所執事 二階堂行政 元独立勢力 武田信義 一条忠頼 - 誅殺 新田義重 佐竹秀義 源氏その他 阿野全成 - 異母弟 源義経 - 異母弟 追放 源頼隆 武田信光
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家人
「家人」の例文・使い方・用例・文例
- 借家人から家賃を集める
- 前の借家人は、アパートの雑用を抜群によくやっていた。
- その借家人は家賃不払いで立ち退かされた.
- いかなる損傷の修正も借家人の責任とする 《家の賃貸証書の文句》.
- 修繕はすべて借家人の責任であると契約書に明記されている.
- 借家人達は 6 か月以内にアパートを立ち退くよう通告を受けた.
- コレラが家人に移った
- 賊は家人に発見されて強盗に居直った
- 彼はそれとなく家人に別れを告げた
- 疱瘡は家人に感染している
- 疱瘡は家人に伝染している
- 家人の不在に乗じて賊が忍び込んだ
- 借家人に家を明けるように断った
- 家人に家の掃除を命じておいた
- 食事の用意をするように家人に申しつけました
- 家人は珍客に対して心尽しのもてなしをした
- 家人は心を尽して珍客をもてなした
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