流刑
流刑
作者勝山海百合
収載図書竜岩石とただならぬ娘
出版社メディアファクトリー
刊行年月2008.8
シリーズ名MF文庫ダ・ヴィンチ
流刑
流罪
(流刑 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/11 14:48 UTC 版)
流罪(るざい)とは、刑罰の一つで、罪人を辺境や島に送る追放刑である。流刑(りゅうけい、るけい)、配流(はいる)ともいう。特に流刑地が島の場合には島流し(しまながし)とも呼ばれることもある。
注釈
- ^ この刑を導入することを主張した源賀がその根拠として用いたのが『尚書』舜典であり、儒教思想的な要素が加えられることで徒遷刑の性格を大きく変えるとともに引き続き正刑である流刑の根拠としても用いられ、更に「流刑(流罪)」の名称の由来になったとも考えられている[11]。
- ^ 類似の措置として加害者を強制的に移住させて被害者や告発者およびその家族と接触させない「移郷」と呼ばれる措置があることから流刑の距離も居住地からの距離とする説が通説とされている。一方で、恩赦として都に近い場所に移す措置が行われる場合があり、(居住地と都が三千里以上離れているケースなど)居住地によってはさらに遠方に送られる可能性を指摘してあくまでも皇帝のいる都から遠隔地への放逐が流刑の目的であり、距離の基準は都であるとする異説もある。なお、この議論は畿内を基準とした日本の流罪の距離が中国と異なる仕組を導入したのか、中国の仕組を日本に当てはめたものかという問題にもつながることになる[12]。
- ^ 始め保元の乱に連座して土佐へ流され、帰京後太政大臣に登ったが、治承三年の政変によって再度尾張へ流された。
- ^ 始め長徳の変で出雲へ流されたが、のち優詔によって但馬に留め置かれた。
出典
- ^ 『人物日本の歴史5』105頁。
- ^ a b c “令和2年度芦東山記念館館長講座「一関市域の江戸時代犯科帳」第4回 仙台藩・一関藩・盛岡藩の追放刑の話”. 一関市. 2023年4月12日閲覧。
- ^ 小石 2005, pp. 7, 12–13.
- ^ 小石 2005, pp. 14–15.
- ^ 清水克行『喧嘩両成敗の誕生』P.94
- ^ 清水克行『喧嘩両成敗の誕生』P.97-98
- ^ 清水克行「室町幕府「流罪」考」『室町社会の騒擾と秩序』(吉川弘文館、2004年) ISBN 978-4-64202-834-9
- ^ a b c 山本清司「関東幕領に於ける遠島刑」『法政史学』第14巻、法政大学史学会、1961年10月、92-130頁。
- ^ a b 小石 2005, p. 39.
- ^ 小石 2005, p. 105.
- ^ 辻 2010, pp. 26–31.
- ^ 辻 2010, pp. 78–88, 97.
- ^ a b Archives, The National. “The National Archives - Homepage” (英語). The National Archives. イギリス国立公文書館. 2022年10月4日閲覧。
- ^ 実業之日本社『ブルーガイドわがまま歩き16 オーストラリア』2016年、33頁
- ^ 実業之日本社『ブルーガイドわがまま歩き16 オーストラリア』2016年、70頁
- ^ “幕末・牟岐沖漂着の異国船 英囚人強奪の海賊船か”. 徳島新聞 (2017年6月1日). 2019年10月3日閲覧。
- ^ 実業之日本社『ブルーガイドわがまま歩き16 オーストラリア』2016年、160頁
- ^ “囚人、流刑囚 オーストラリア辞典 - 大阪大学大学院 西洋史学研究室”. www.let.osaka-u.ac.jp. 2022年9月12日閲覧。
- ^ “Convicts and the British colonies in Australia”. オーストラリア政府. 2016年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月8日閲覧。
- ^ a b c “Chronologie relative à la déportation, transportation et relégation française”. archive.wikiwix.com. 2022年10月4日閲覧。
- ^ a b c d e イヴ・ジャンクロ、小梁吉章「フランス刑法の200年」『広島法学』第36巻第3号、広島大学法学会、2013年1月18日、92-130頁。
- ^ 遠藤 誠. “パナマの法制度の概要”. BLJ法律事務所. 2023年4月12日閲覧。
- ^ 市川本太郎 「日本律令の刑罰と中国思想」『国士舘大学文学部人文学会紀要』8巻 国士舘大学文学部人文学会、1976年1月、115頁。
- ^ 小山松吉 「我國に於ける流刑に就て」 『早稲田法学』10巻 早稲田大学法学会、1930年3月、4頁。
- ^ 県指定有形民俗文化財 流刑小屋こきりこの里・上梨
- ^ 籠の渡し五箇山 合掌の里
- ^ フランツ・シュミット 『ある首切り役人の日記』 藤代幸一訳 白水社 2003年 ISBN 4560073643 p.96.
- ^ “都市空間の変遷に関する歴史的考察”. 京都大学 (1994年3月23日). doi:10.11501/3094410. 2022年9月28日閲覧。
- ^ レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
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