比企能本とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 宗教家 > 宗教家 > 日本の僧 > 比企能本の意味・解説 

比企能本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/24 07:37 UTC 版)

比企 能本(ひき よしもと、建仁2年(1202年)- 弘安9年2月15日1286年3月11日))は、鎌倉時代前期の僧。比企能員の末子。法名は日学妙本。比企大学三郎能本。

経歴

建仁3年(1203年)、鎌倉幕府における比企氏北条氏の対立による比企能員の変で父能員と一族が滅ぼされるが、能員の妻妾と2歳の男子は助命され、和田義盛に預けられたのちに安房国へ配流となった(『吾妻鏡』)。

新編鎌倉志』によれば、生き残った能本は伯父の伯蓍上人に匿われて出家し、都で順徳天皇に仕え、承久の乱後に順徳天皇の佐渡島配流に同行した。のちに四代将軍藤原頼経御台所となった姪の竹御所の計らいによって、鎌倉に戻ったという[1]建長5年(1253年)、能本は日蓮に帰依する。

竹御所死後にその菩提を弔うため、比企ヶ谷に法華堂を創建し、のちの妙本寺の前身となる。文応元年(1260年)、北条政村の娘が比企氏の怨霊に取り憑かれるという事件があり、妙本寺の境内にある蛇苦止堂は政村の建立であるという。妙本寺は当初竹御所の法華堂として始まり、文応の事件によって北条氏により比企氏の怨霊供養として法華堂が建てられ、比企一族の菩提寺となったと見られる。

脚注

参考文献

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「比企能本」の関連用語

1
妙本寺 デジタル大辞泉
78% |||||

2
30% |||||


4
18% |||||

5
小町、大町鎌倉の中心・鶴岡八幡宮から材木座海岸まで伸びる参道が、メインストリートでもある若宮大路。通りの左右には脇道が無数にあり、一歩踏み込むと教会や古い洋館などが点在し、歴史を感じさせるエキゾッチクな佇まいが垣間見られる。メインストリートと並列して八幡宮から鎌倉駅までを繋ぐのが小町通り。レストランやブティック、土産物屋が軒を連ね、観光客やショッピングをする若者で賑わう。大巧寺 - 単立の仏教寺院。山号は長慶山、本尊は安産の神・産女霊神で、「おんめさま」の通称で知られる。本覚寺 - 日蓮宗。山号は妙厳山、開山は日出。2世住持の日朝が建立した日蓮聖人分骨堂がある。妙本寺 - 日蓮宗。山号は長興山、開基は比企能本、開山は日朗。境内に比企一族の墓所、一幡の墓、蛇苦止明神がある。常栄寺 - 日蓮宗。山号は恵雲山、開山は日詔。「ぼたもち寺」の通称で知られる。別願寺 - 時宗。足利持氏供養塔と伝える石造宝塔がある。安養院 - 浄土宗。山号は祇園山、開基は北条政子、開山は願行房憲静。妙法寺 - 日蓮宗。山号は楞厳山、開山は日蓮、中興開山は護良親王の子・日叡。「苔の石段」が著名で、「苔寺」の別称がある。安国論寺 - 日蓮宗。山号は妙法華経山、開山は日蓮。境内の岩窟は日蓮が『立正安国論』を執筆したところという。教恩寺 - 時宗。山号は中座山、開基は北条氏康、開山は知阿。元は材木座の光明寺の境内にあったとされ、この地にあった光明寺の末寺、善昌寺が廃寺になったことにより移建されたと伝えられている。上行寺 - 日蓮宗。山号は法久山、開山は日範。桜田門外の変で大老井伊直弼を暗殺した水戸藩士の一人、広木松之介の墓がある。本興寺 - 日蓮宗。山号は法華山、開山は天目。日蓮が辻説法を行なった地域にあり、「辻の本興寺」と呼ばれている。辻の薬師堂 - 元々、医王山長善寺という浄土宗の寺のお堂であったが、江戸末期の火災で寺が焼失し、お堂だけが残った。本興寺の正面に位置する。大宝寺 - 日蓮宗。山号は多福山、開山は日出。境内には新羅三郎ゆかりの多福神社がある。材木座
16% |||||

6
8% |||||





比企能本のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



比企能本のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの比企能本 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS