壱岐国とは? わかりやすく解説

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いき‐の‐くに【壱岐国】

読み方:いきのくに

壱岐[一]


壱岐国

読み方:イキノクニ(ikinokuni)

旧国名現在の長崎県壱岐島


壱岐国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/04 02:50 UTC 版)

壱岐国

-壱岐国
-西海道
別称 壱州(いっしゅう)
所属 西海道
相当領域 長崎県壱岐市壱岐島
諸元
国力 下国
距離 遠国
2郡11郷
国内主要施設
壱岐国府 (推定)長崎県壱岐市
壱岐国分寺 長崎県壱岐市(壱岐国分寺跡)
壱岐国分尼寺 (未詳)
一宮 天手長男神社(長崎県壱岐市)
興神社(長崎県壱岐市)
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壱岐国(いきのくに)は、かつて日本の地方行政区分だった令制国の一つ。西海道に属する。

沿革

史料上の初見は、中国史書である三国志 (歴史書)のいわゆる魏志倭人伝に「一大國」としてある。『魏略』の逸文、『梁書』、『隋書』では一支國と記述される。『先代旧事本紀』「国造本紀」によると、継体朝に天津水凝の後裔である上毛布直が伊吉嶋造に任じられとされ、その子孫の壱岐氏が代々嶋造(国造に相当)を継承した。

古くは壱岐のほか、伊伎伊吉伊岐由紀由吉など様々に表記され、「いき」または「ゆき」と読んだ。令制国としての壱岐国が7世紀に設けられると、しだいに壱岐と書いて「いき」と読むことが定着した。壱岐国は、「島」という行政単位として壱岐島とも呼ばれ、その国司は島司とも呼ばれた。

近世以降の沿革

国内の施設

国府

国府は石田郡にあった。壱岐市芦辺町湯岳興触の興神社付近ではないかと推測されるが、他にも場所は諸説あり遺跡もまだ見つかっていない。

島分寺・島分尼寺

壱岐国分寺跡
長崎県壱岐市芦辺町中野郷西触。

神社

延喜式内社
延喜式神名帳』には、大社7座7社・小社17座17社の計24座24社が記載されている(「壱岐国の式内社一覧」参照)。大社7社は以下に示すもので、海神社を除いて名神大社となっている。
  • 壱伎郡 住吉神社壱岐市芦辺町)
  • 壱伎郡 兵主神社 - 八幡神社(壱岐市勝本町)ほか論社1社。
  • 壱伎郡 月読神社 - 八幡神社(壱岐市芦辺町)ほか論社1社。
  • 壱伎郡 中津神社 - 聖母宮(壱岐市勝本町)ほか論社1社。
  • 石田郡 天手長男神社 - 興神社(壱岐市芦辺町) ほか論社1社。
  • 石田郡 天手長比売神社 - 現在は天手長男神社に合祀。
  • 石田郡 海神社 - 名神大社ではない。
総社一宮以下

一宮は天手長男神社である。しかし、郷ノ浦町にある現在「天手長男神社」とされている神社が本当に壱岐国一宮・式内社の天手長男神社であるかどうかの明証はない。式内社・天手長男神社を現在地に比定したのは国学者の橘三喜である。三喜は「たながお」という社名から郷ノ浦町田中触に天手長男神社があったと考え、実際に田中触に荒れはてた祭祀場の跡を発見したのでこれが式内社・天手長男神社であるとしたものである。三喜の報告に基づき、平戸藩主の命によって社殿等が整備された。近年の研究では、壱岐市芦辺町の興神社(こうじんじゃ)が本来の式内社・一宮の天手長男神社であったとする説が有力となっている。

安国寺利生塔

  • 安国寺 - 長崎県壱岐市芦辺町深江栄触。

地域

  • 壱岐郡 - 可須郷、風早郷、潮安郷、那賀郷、鯨伏郷、伊宅郷、田河郷
  • 石田郡 - 石田郷、沼津郷、物部郷、篦原郷

江戸時代の藩

人物

国司

※『長崎県史』より

守護

鎌倉幕府

  • 1244年~? - 千葉胤継?(姓が千葉氏かは不確定)
  • 1273年~? - 武藤資能

室町幕府

  • 1365年~136?年 - 宗像氏俊
  • 136?年~1369年 - 宗像氏頼

【この期間は守護職不在の可能性あり】

武家官位としての壱岐守

江戸時代

律令制の駅

  • 優通駅(ゆうずえき):石田郷に所在した。
  • 何周駅(かすえき):可須郷に所在した。

参考文献

関連項目

外部リンク


壱岐国

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 10:13 UTC 版)

固有名詞

いきのくに

  1. 日本旧国令制国)のひとつ。現在長崎県壱岐にあたる。

関連語



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