蘭渓道隆とは? わかりやすく解説

らんけい‐どうりゅう〔‐ダウリユウ〕【蘭渓道隆】

読み方:らんけいどうりゅう

12131278鎌倉中期臨済宗渡来僧。宋の涪江(四川省)の人。寛元4年(1246)来日北条時頼帰依受けて鎌倉建長寺開山日本最初禅師号大覚禅師勅諡(ちょくし)され、その門派大覚派という。


蘭渓道隆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/24 15:33 UTC 版)

蘭溪道隆(らんけい どうりゅう)は、鎌倉時代中期の南宋から渡来した禅僧大覚禅師。俗姓は冉、名は莒章。法諱は道隆。号は蘭渓。涪州涪陵県蘭渓邑(現在の重慶市涪陵区藺市鎮)の出身。大覚派の祖。無明慧性の法嗣、建長寺の開山。


注釈

  1. ^ 村井(2004)p.74
  2. ^ なお、同じく蘭渓道隆賛の「達磨図」(向嶽寺蔵)も朗然居士に与えられている。
  3. ^ 経行とは座禅中に足の疲れと睡魔を払うため、静かに歩いて精神を調える所作のこと。

出典

  1. ^ a b 村井(2004)pp.67-89
  2. ^ 村井(2004)p.74
  3. ^ 村井(2004)p.79
  4. ^ 建長寺創建750年記念 鎌倉 禅の起源』展図録 36,196,221頁、東京国立博物館、2003年。
  5. ^ 浅見龍介 「蘭渓道隆の頂相 ―建仁寺西来院調査報告を中心に」(村井章介編 『東アジアのなかの建長寺-宗教・政治・文化が交叉する禅の聖地』 勉誠出版、2014年11月18日、pp.180-185、ISBN 978-4-585-22101-2)。
  6. ^ 指定文化財|県指定有形文化財|性西法身像 蘭渓道隆像 明極聰愚像 - 宮城県公式ウェブサイト
  7. ^ a b c d 中田勇次郎「日本7 鎌倉II」(『書道全集 第19巻』平凡社、新版1971年(初版1966年)pp..153-154
  8. ^ 中西慶爾編『中国書道辞典』(木耳社、初版1981年)
  9. ^ a b c d 新川晴風 飯島春敬編『書道辞典』(東京堂出版、初版1975年)
  10. ^ 峯岸佳葉「墨跡について」(角井博監修『決定版 中国書道史』芸術新聞社、初版2009年)ISBN 978-4-87586-165-2


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蘭渓道隆

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禅林墨跡」の記事における「蘭渓道隆」の解説

法語・規則』(『法語』(右)・『規則』(左))蘭渓道隆筆、建長寺国宝 詳細は「蘭渓道隆」を参照 蘭渓道隆は、無明慧性の法嗣建長寺開山蘭渓墨跡書法基礎をなした張即之の書をよく学び、その張即之の書風日本最初に移入した人物として日本書道史上注目される。したがって蘭渓の書は常に張即之の書と比較される。著に『大覚禅師語録』がある。 法語・規則法語・規則』(ほうご・きそく)は、「見鞭影而後行」の文にはじまる『法語』と、「長老首座」にはじまる『規則』との対幅になっている。『法語』の内容衆僧怠慢戒め参禅弁道教示したものであり、『規則』の内容は行規の厳格要求し違反者には罰を科すというもので、両内容とも『大覚拾遺録』に収められている。年紀はないが、蘭渓建長寺住していたときに両幅をほぼ同時に書いた考えられる書式文章ともに謹厳なもので、確固たる字形、太細の自在な変化隅々まで行き渡る筆勢伺える。その書風は張即之の書の影響顕著であるが、それに拘泥しない禅人の質実な態度感じられる紙本、85.1cm×41.5cm(『法語』)、84.8cm×40.9cm(『規則』)。建長寺国宝指定名称は大覚禅師墨蹟法語規則))。

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