法語・規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 17:29 UTC 版)
『法語・規則』(ほうご・きそく)は、「見鞭影而後行」の文にはじまる『法語』と、「長老首座」にはじまる『規則』との対幅になっている。『法語』の内容は衆僧の怠慢を戒め、参禅弁道を教示したものであり、『規則』の内容は行規の厳格を要求し、違反者には罰を科すというもので、両内容とも『大覚拾遺録』に収められている。年紀はないが、蘭渓が建長寺に住していたときに両幅をほぼ同時に書いたと考えられる。書式文章ともに謹厳なもので、確固たる字形、太細の自在な変化、隅々まで行き渡る筆勢が伺える。その書風は張即之の書の影響が顕著であるが、それに拘泥しない禅人の質実な態度が感じられる。紙本、85.1cm×41.5cm(『法語』)、84.8cm×40.9cm(『規則』)。建長寺蔵。国宝(指定名称は大覚禅師墨蹟(法語規則))。
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