咸鏡道とは? わかりやすく解説

咸鏡道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/29 05:52 UTC 版)

咸鏡道
位置
各種表記
ハングル: 함경도
漢字: 咸鏡道
日本語読み仮名: かんきょうどう
片仮名転写: ハムギョンド
ローマ字転写 (RR): Hamgyeong-do
ローマ字転写 (MR): Hamgyŏng-do
英語表記: Hamgyong Province
統計
行政
国:  朝鮮
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咸鏡道(かんきょうどう、함경도 ハムギョンド)は、李氏朝鮮の行政区分・朝鮮八道の一つ。1467年から1470年までと1498年から1896年まで使われていた名称。1896年に咸鏡北道咸鏡南道に分割された。西を平安道と接し、南を江原道と接し、北は中国と国境を接していた。

咸鏡道という名称は主要都市の咸州鏡城(咸鏡北道鏡城郡)から取ったものである。

略史

朝鮮半島の東北部に位置し、朝鮮三国時代の一国である高句麗が領有しており、後に渤海が領有した。渤海が滅びると北部は女真族の地となり、朝鮮半島の王朝が占有していたのは南部のみとなった。高麗末期から李氏朝鮮初期にかけては東北面と呼ばれていた。太宗13年(1413年)に永吉道永興吉州より、永興は太祖李成桂の故郷)と改名され、道に組み込まれる。さらに太宗16年(1416年咸吉道(咸州と吉州より)に改名された。

初めて咸鏡道と言う名前が出てくるのは世祖13年(1467年)であるが、成宗元年(1470年)に李施愛の乱に加担した李仲和の出身地・咸興が、府から郡への格下げと観察使営も永興に移されたことから、永安道(永興・安辺より、安辺は現在の北朝鮮の江原道安辺郡)と改称された。

永安道から咸鏡道に再び改名されたのは燕山君4年(1498年)4月4日である。

経国大典」による道内地方区分

府(長官:府尹)

  • 永興府

大都護府(長官:大都護府使)

  • 安辺大都護府

都護府(長官:都護府使)

  • 鏡城都護府、慶源都護府、会寧都護府、鍾城都護府、穏城都護府、慶興都護府、富寧都護府、北青都護府、徳源都護府、定平都護府、甲山都護府

郡(長官:郡守)

  • 三水郡、文川郡、高原郡、端川郡、咸興郡

県(長官:県監)

  • 洪原県、利城県、吉城県、明川県

出身有名人

  • 李施愛(李施愛の乱の首謀者)

関連項目


前の行政区画
東北面
咸鏡南道咸鏡北道
歴史的行政区画

- 1895年
次の行政区画
二十三府制十三道制を挟んで)
咸鏡北道 (日本統治時代)
咸鏡南道 (日本統治時代)

咸鏡道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:48 UTC 版)

朝鮮料理」の記事における「咸鏡道」の解説

咸鏡道で多く取れジャガイモでんぷんか作った麺に、辛いコチュジャンだれをからめたビビン冷麺(ノンマグクス)は、平壌冷麺並んでよく知られている。韓国では咸興冷麺と呼ぶが、これは咸鏡道出身者によって平壌冷麺差別化のために名づけられた呼称である。平壌冷麺比べて麺が容易に噛み切れないが、咸鏡道出身者にとっては噛み切ることで冷麺の味が分かるという。

※この「咸鏡道」の解説は、「朝鮮料理」の解説の一部です。
「咸鏡道」を含む「朝鮮料理」の記事については、「朝鮮料理」の概要を参照ください。

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