咸陽と阿房宮とは? わかりやすく解説

咸陽と阿房宮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 18:46 UTC 版)

始皇帝」の記事における「咸陽と阿房宮」の解説

始皇帝各地富豪12万戸首都咸陽強制移住させ、また諸国武器集めて鎔かし十二金人英語版)を製造した。これは地方に残る財力武力削ぐ目的行われた咸陽城には滅ぼした国から娼妓美人などが集められその度宮殿増築繰り返した人口膨張し従来渭水北岸では手狭になった。 始皇35年(前212年)、始皇帝皇帝居所にふさわしい宮殿建設着手し渭水南岸広大な阿房宮建設着手した。ここには恵文王時代建設され宮殿があったが、始皇帝はこれを300前後まで拡張する計画立てた最初に1万人が座れる前殿建設され、門には磁石用いられた。居所である紫宮四柱支え大きなひさし(四阿旁広)を持つ 巨大な宮殿であった。 名称「阿房」とは仮の名称である。この「阿房」は史記秦始皇本紀には「作宮阿房、故天下謂之阿房宮(宮を阿房作る故に天下之を阿房宮謂う)」とあり地名 であるが、学者は「阿」が近いという意味から咸陽近郊の宮を指すとも、四阿旁広の様子からつけられたとも、始皇帝に最も寵愛された妾の名 とも言う。

※この「咸陽と阿房宮」の解説は、「始皇帝」の解説の一部です。
「咸陽と阿房宮」を含む「始皇帝」の記事については、「始皇帝」の概要を参照ください。

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