咸興の冷麺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 18:12 UTC 版)
咸興発祥のビビン(ピビム)ネンミョン(비빔냉면)は、コチュジャン・酢・ごま油・砂糖などを合わせた辛いヤンニョムで麺を和え、肉類・ゆで卵・キュウリの千切りなどを盛り付けて供され、食べる際によくかき混ぜる。前記の『東国歳時記』に「骨董麺」の名で乗せられているものと同様である。ビビン(ピビム)は「混ぜ」の意で、ビビンバのビビンと同じである(ビビンバも漢字表記は「骨董飯」である)。 一般的に咸興冷麺として知られるのは、ヤンニョムをからめた魚の刺身(フェ)を乗せたフェネンミョン(회냉면)で、魚はエイ(ガンギエイが多い)・カレイ・スケトウダラなどが使われる。類似した料理にビビンククスがある。なお、咸興現地では咸興風冷麺のことをノンマククス(농마국수、でんぷん麺の意)と呼ぶ。「咸興冷麺」という呼称は、朝鮮戦争後、南へ逃れた咸鏡道出身者が名声ある平壌冷麺に対抗するため名付けたもので、北には元々なかった呼称だという。
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