実際の製品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 07:28 UTC 版)
ショーティーの製品は鉄道模型・鉄道玩具の黎明期から、ティンプレートの製品に多く見受けられたが、後に実物に忠実なフルスケール製品が好まれる傾向が強くなり、主流から外れた。ライオネルのOゲージやレーマンのGゲージなどはかつてのティンプレート製品の雰囲気を今に伝える製品である。また、メルクリンやフライシュマンのように走行性を重視するメーカーでは、リアリティと「走る鉄道模型」の両立を図ってショーティーを採用している。但しメルクリンではフルスケール志向の愛好者の声にこたえて製品によってはフルスケールモデルを発売している。1980年代まではアサーンやロコなどから数多くのショーティーモデルが製品化されていたが、1990年代以後は減少傾向となり、フルスケールモデルが主流となってきている。 日本においては、Oゲージや16番ゲージの本格的なフルスケールモデルが高価であった時代、年少者・初心者向けとして、カツミ等のメーカーからショーティー車両(例えばEF66を二軸車にしたEB66)とコントローラー、線路が組み合わされた入門セットが出回っていた。1980年代以降、鉄道模型の主流がNゲージに移行すると小半径を通過可能なフルスケールモデルが安価で購入できるようになり、ショーティーモデルが製品化され市場に出回ることはほとんどなくなった。16番ゲージの入門用セットもNゲージの台頭とともに姿を消したので、ショーティーモデルの製品の供給は途絶えた。その後、2002年にバンダイが車体の長さを60mm程度に短縮したBトレインショーティーを発売、以降Nゲージでもショーティーモデルが一つのジャンルとして定着した。さらに、2015年にはトミーテックがはこてつを発売。これは車両を立方体サイズにまで短縮したものである。無地のプラスチック製車体に付属のシールを貼り付けて車両を作る簡単なキット形式で、足回りを別売の動力ユニットに変えることで自走もさせられる。第一弾では、E5系、E6系、W7系、683系、E231系、EF81、国鉄24系客車が、第二弾では、西武30000系、京阪新3000系、京急2100形、西鉄3000形が発売された。ちなみに、はこてつでは流線型の新幹線も立方体の形をしている。 2018年にはZゲージのショーティー製品としてロクハンからZショーティーが発売された。 2021年にはNゲージのショーティー化商品で企画室ねこまたからますこっとれいんが発売予定。 また、プラレールは一般的に鉄道玩具に分類されるが、その車輌はショーティーモデルの一種と見ることもできる。
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