実際の緊急時の成果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/01 15:07 UTC 版)
「インド洋津波警報システム」の記事における「実際の緊急時の成果」の解説
2006年のジャワ島南西沖地震とそれに伴う津波が発生した時点では、このシステムはまだ稼働していなかった。このときインドネシア政府は警報センターから津波警報を受け取ったが、その警報を市民まで伝達するシステムを有していなかった。少なくとも2万3000人が津波を恐れたか自宅が破壊されたかして地震発生後に沿岸部から避難した。7.39 m (24.2 ft)の高さの津波により、およそ700人が死亡し、9,000人が負傷する結果となった。 マグニチュード8.4の2012年4月のスマトラ島沖地震では、このシステムは8分以内にインドのアンダマン・ニコバル諸島に警告を発した。アチェ州の津波警報のサイレンの一部は震源に近くて電力系統に不具合が生じたため20分ほど遅延し、バンダ・アチェでは避難経路が交通渋滞で混雑した。 インド洋を囲む28か国のうち、オーストラリア、インドネシア、インドの3か国は、率先してこの地域の津波警報を担っている。
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