古典派以降のソナタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 17:52 UTC 版)
古典派、ロマン派時代のソナタは、1人、または、1人プラス伴奏(普通はピアノ伴奏)で演奏される独奏ソナタを指すようになった。 古典派時代のソナタは、基本的に次のような楽章構成を取る。 第1楽章 急速な音楽で、形式はソナタ形式が用いられる。緩やかなテンポの序奏部がつくこともある。 第2楽章 緩徐楽章で叙情的な性格を持ち、二部形式や変奏曲形式による。調は第一楽章の近親調となる。 第3楽章 メヌエット。調は主調で、第2楽章と入れ替わることや、省略されることもある。ベートーヴェン以降はスケルツォが主流となった。 第4楽章 フィナーレ。急速な音楽で、ロンド形式をとることが多く、調は主調。主調が短調の場合は同主調となることもある。 この構成はそのまま交響曲、協奏曲、室内楽曲にも用いられた。また、時代が進むにつれ、メヌエット・スケルツオ楽章が近親調となる例も増え、ロマン派音楽時代になると中間楽章により遠い関係調が用いられることも多くなった。
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