貯蔵(ちょぞう)
蒸留後の原酒を熟成させ香味の調和をはかるとともに出荷のため貯えておくこと。または原料をその最適条件下に置き保存すること。焼酎は暑い夏場を避け、秋から冬の寒い時期に製造されてきた。幕末の察摩の奇書『大石兵六夢物語』に「時は募春(ぼしゅん)、焼酎も今が飲み頃」とみえるが、寒冷な冬を経て製造から数か月たったものがうまいことを当時の人も知っていた。また沖縄の古酒(くーす)のように何十年もかめで貯蔵するものもある。最近は冷却設備が普及し、暑い時期でも焼酎製造が可能になってきたが、壺埋(つぼい)けなどで一時的に貯蔵するだけで、原料の長期保存ができず収穫時期の限られているイモ焼酎は現在もなお冬場短期間の製造にしぼられている。製品の出荷は一年を通じて行われるので、販売量の割に大きな貯蔵能力が必要となる。
備蓄
(貯蔵 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/02 05:32 UTC 版)
備蓄(びちく、羅: acervum、仏: stock、réserve、英: store、stockpile)とは、将来の需給の逼迫に備えて物資(資源や食料)を蓄えること。大和言葉で「たくわえ」とも。
- ^ 災害などが発生した後も、住民のことを考えてあえて店を営業し、各店舗が住民に品物を提供することが行われることがある。基本的には普段どおりの価格で販売されるが、現金を失ってしまった住民や財布も持たずに避難した住民などに向けて、良心的な商店主などによって利益度外視、大赤字承知で商品を無料で提供するなどということが行われることがある。このような良心的なことが行われた場合、災害からの復旧後、地域の住民が「恩返し」でその店で優先的に購入してくれ、とても繁盛するということも起きている。反対に、店主などが強欲な心に駆られて眼先の利益重視で、災害時に商品の値段を意図的に悪質な価格まで釣りあげたり、あるいは商品を売ることを拒んだりした場合は、平時に戻った時に、その強欲ぶりが後々まで人々の間で語り継がれ、人々が怒り、嫌い、店に寄りつかなくなり、やがて店舗が「潰れる」(倒産する)といったこともしばしば起きている。
- ^ 11月19日は「備蓄の日」自宅避難生活に備えを『産経新聞』朝刊2018年11月14日(東京面)2018年12月16日閲覧。
- ^ スイスの「経済に関する国の供給政策」と農政改革 : 備蓄政策を中心として著:樋口修、出版:国立国会図書館、掲載雑誌名:レファレンス. (685)
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