さきいれさきだし‐ほう〔‐ハフ〕【先入先出法】
先入先出法
先入先出法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/27 23:44 UTC 版)
会計 | |
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主要概念 | |
簿記 - 時価会計 現金主義 - 発生主義 環境会計 売上原価 - 借方 / 貸方 複式簿記 - 単式簿記 後入先出法 - 先入先出法 GAAP / US-GAAP 概念フレームワーク 国際財務報告基準 総勘定元帳 - 取得原価主義 費用収益対応の原則 収益認識 - 試算表 |
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会計の分野 | |
原価 - 財務 - 法定 基金 - 管理 - 税 |
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財務諸表 | |
貸借対照表 損益計算書 キャッシュ・フロー計算書 持分変動計算書 包括利益計算書 注記 - MD&A |
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監査 | |
監査報告書 - 会計監査 GAAS / ISA - 内部監査 SOX法 / 日本版SOX法 |
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会計資格 | |
JPCPA - ACCA - CA - CGA CIMA - CMA - CPA - Bcom 税理士 - 簿記検定 |
先入先出法(さきいれさきだしほう)とは、先に取得したものから順に払い出されると仮定して、棚卸資産の取得原価を払出原価と期末原価に配分する方法である。英語では、FIFO(First In, First Out)という。
長所
- 原価配分の仮定と物の流れが一致すること
- その結果、物価変動時(価格変動時)にも、期末棚卸資産の貸借対照表価額が時価に近似すること
短所
- 物価変動時(価格変動時)には、期末棚卸資産の名目資本を維持するだけで、期首棚卸資産の保有損益(保有利得)が損益計算(分配可能利益)に混入してしまうこと
- その結果、同一物価水準による費用収益の対応ができなくなること
関連項目
先入先出法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 03:40 UTC 版)
先入先出法(First-in, First-out method、FIFO、ファイフォ)では、実際の物の流れとは無関係に先に仕入れた物から売れてゆくと考える。このため、在庫は常に後から仕入れた物だけが残っていると仮定して、期末棚卸資産(Ending Inventory)を評価する。 物価上昇時には売上原価が小さくなり売上総利益(Gross Margin)が大きくなるという特徴がある。物価が上昇すると最近仕入れた商品の販売単価が大きくなるために、売上原価(Cost of Goods Sold)が小さくなる。売上原価が小さくなると、売上金額が一定であるので売上総利益が大きくなる。このことは損益の計算において考慮されねばならない。 また、期末棚卸資産が時価に比較的近くなるという特徴がある。期末に在庫として残っている商品は最近購入した物の割合が高いためである。 計算例 期首棚卸資産(Beginning Inventory)が個数200個で5,000,000円分あった。当期仕入(Purchases)は6/20に20,000円の物を200個、10/18に29,000円の物を250個を購入しており、合計で11,250,000円分であった。(20,000×200+29,000×250=11,250,000) 売上は400個であった。 期末在庫250個の内、最後に購入したのは10/18に単価29,000円の250個の分である。 期末棚卸資産 = 29,000×250 = 7,250,000 売上原価 = 期首棚卸資産+仕入れ-期末棚卸資産 = 5,000,000+11,250,000-7,250,000 = 9,000,000 数量期首棚卸資産 200 400 売上原価 仕入 450 250 期末棚卸資産 金額期首棚卸資産 5,000 9,000 売上原価 仕入 11,250 7,250 期末棚卸資産 単位:個 単位:1000円
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