先入先出法とは? わかりやすく解説

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さきいれさきだし‐ほう〔‐ハフ〕【先入先出法】

読み方:さきいれさきだしほう

first-in, first-out method

棚卸資産評価方法の一。最も古く取得されたものから順次払い出しが行われ、期末棚卸品は最も新しく取得されたものからなるものとみなして価額算定する方法買入順法FIFO(ファイフォ・フィフォ)。→後入(あといれ)先出1

コンピューターで、データ入力順に処理していく方式FIFO(ファイフォ・フィフォ)。→後入先出法2


先入先出法


先入先出法

別名:FIFO
【英】first-in, first-out

商品製品原材料仕掛品等の棚卸資産評価原価計算方法1つ

先に仕入れた物や製造時期が古い棚卸資産から順次払い出されたと想定して棚卸資産評価原価計算を行う方法である。

物価上昇時期において先入先出法を用いると、先に購入している安いものを先に払い出すため、利益多く計上されることになると同時に原価の高いものが棚卸資産として残るため期末評価額高くなる


先入先出法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/27 23:44 UTC 版)

会計
主要概念
簿記 - 時価会計
現金主義 - 発生主義
環境会計
売上原価 - 借方 / 貸方
複式簿記 - 単式簿記
後入先出法 - 先入先出法
GAAP / US-GAAP
概念フレームワーク
国際財務報告基準
総勘定元帳 - 取得原価主義
費用収益対応の原則
収益認識 - 試算表
会計の分野
原価 - 財務 - 法定
基金 - 管理 -
財務諸表
貸借対照表
損益計算書
キャッシュ・フロー計算書
持分変動計算書
包括利益計算書
注記 - MD&A
監査
監査報告書 - 会計監査
GAAS / ISA - 内部監査
SOX法 / 日本版SOX法
会計資格
JPCPA - ACCA - CA - CGA
CIMA - CMA - CPA - Bcom
税理士 - 簿記検定
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先入先出法(さきいれさきだしほう)とは、先に取得したものから順に払い出されると仮定して、棚卸資産の取得原価を払出原価と期末原価に配分する方法である。英語では、FIFO(First In, First Out)という。

長所

  1. 原価配分の仮定と物の流れが一致すること
  2. その結果、物価変動時(価格変動時)にも、期末棚卸資産の貸借対照表価額が時価に近似すること

短所

  1. 物価変動時(価格変動時)には、期末棚卸資産の名目資本を維持するだけで、期首棚卸資産の保有損益(保有利得)が損益計算(分配可能利益)に混入してしまうこと
  2. その結果、同一物価水準による費用収益の対応ができなくなること

関連項目


先入先出法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 03:40 UTC 版)

棚卸資産」の記事における「先入先出法」の解説

先入先出法(First-in, First-out methodFIFOファイフォ)では、実際物の流れとは無関係に先に仕入れた物から売れてゆくと考える。このため在庫は常に後から仕入れた物だけが残っていると仮定して期末棚卸資産Ending Inventory)を評価する物価上昇時には売上原価小さくなり売上総利益Gross Margin)が大きくなるという特徴がある。物価上昇する最近仕入れた商品の販売単価大きくなるために、売上原価Cost of Goods Sold)が小さくなる売上原価小さくなると、売上金額が一定であるので売上総利益大きくなる。このことは損益計算において考慮されねばならないまた、期末棚卸資産時価比較近くなるという特徴がある。期末在庫として残っている商品最近購入した物の割合が高いためである。 計算期首棚卸資産Beginning Inventory)が個数200個で5,000,000円分あった。当期仕入Purchases)は6/20に20,000円の物を200個、10/18に29,000円の物を250個を購入しており、合計11,250,000円分であった。(20,000×20029,000×25011,250,000売上400であった期末在庫250個の内、最後に購入したのは10/18に単価29,000円の250個の分である。 期末棚卸資産29,000×250 = 7,250,000 売上原価期首棚卸資産仕入れ期末棚卸資産 = 5,000,000+11,250,000-7,250,000 = 9,000,000 数量期首棚卸資産 200 400 売上原価 仕入 450 250 期末棚卸資産 金額期首棚卸資産 5,000 9,000 売上原価 仕入 11,250 7,250 期末棚卸資産 単位:個 単位:1000円

※この「先入先出法」の解説は、「棚卸資産」の解説の一部です。
「先入先出法」を含む「棚卸資産」の記事については、「棚卸資産」の概要を参照ください。

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