たいしゃく‐たいしょうひょう〔‐タイセウヘウ〕【貸借対照表】
貸借対照表
貸借対照表
「バランスシート」とも言います。表の左側に「資産項目」、右側に「負債項目」と「資本項目」があり、右側の数値の合計が、左側の数値の合計と必ず一致します。つまり、株式などの発行によって得た自己資本と、銀行などからの借り入れなどによる負債を活用することによって、どのような資産を保有しているのかがわかります。企業活動の中身を知るために必要なディスクロージャーで、営利企業は決算日ごとに必ずこれを作成し、投資家から要請があった場合は、必ずこれを開示しなければなりません。『会社四季報』などにも必ず掲載されているので、銘柄を選ぶ場合は必ずチェックし、企業の経営状態を把握することが大切です。
貸借対照表
別名:バランスシート
【英】balance sheet, B/S
貸借対照表とは、企業や団体における一定期間内の財務状態を明らかにするために作成される一覧表のことである。
貸借対照表は、損益計算書やキャッシュフロー計算書、株主資本等変動計算書などとともに財務諸表として作成され、株主や債権者などの関係者に対して、経営状態に関する情報を開示する。
貸借対照表は、資産、負債、資本の3つの部分で構成されており、これを対照表示することで、企業の安全性や資金の運用状況などが分析できる。ここで、資産とは、企業や団体などが保有する資金の運用形態のことを指し、現金、売掛金、商品、不動産などの財産で構成される。また、負債は、買掛金や借入金、社債など株主以外からの資金調達状況を示しており、純資産は、株主からの出資、利益の累積分、少数株主持分などによる資金調達状況を示している。
株式会社においては、開業時、決算時、清算時に作成され、新聞やインターネットなどに公開することが義務付けられている。ちなみに、企業における経営内容や業績に関する一連の情報の開示(に関する制度)は、ディスクロージャーと呼ばれている。
貸借対照表
貸借対照表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 20:10 UTC 版)
政府の保有する(流動性のある)資産を考慮する必要があることも指摘される場合もある。 国際通貨基金 (IMF) の予測では、10年以内に国債発行残高が金融資産残高を超えると見られている。金融資産は多くても債務とのバランスで見ると債務超過状態である。 IMF、OECDなどの国際機関では、国の負債の大きさを見る時に、資産を引いたネット債務でみる。資産を無視して負債だけを見るのは適切でない。2010年末の国民経済計算による日本の一般政府貸借対照表で日本は1037兆円の負債以上に資産が多く、36兆円の資産超過になっている。 日本円へのソブリンリスクについては、日本は世界最大の債権国であり、円に対する市場の信任は高い。
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貸借対照表
「貸借対照表」の例文・使い方・用例・文例
- 負債性引当金は貸借対照表上の負債として計上される。
- 国民貸借対照表は国民経済計算(SNA)の一つである。
- 当社は清算貸借対照表の作成をその会計事務所に委託した。
- 貸借対照表にはどんなものが含まれるのでしょうか。
- 黒字貸借対照表.
- 貸借対照表というものは, 素人の眼にはすべて結構なように見せかけることができるものだ.
- 貸借対照表
- 受け取られるが、まだ収入にはなっていない(通常、会社の貸借対照表において現在の債務であると考えられる)収入
- 貸借対照表(評価額を理解することによって)上には表れない準備金
- 勘定式という,損益計算書と貸借対照表の表示形式
- 純額主義という,貸借対照表などの記載原則
- 総額主義という,貸借対照表の記載原則
- 棚卸し法という,貸借対照表の作成方法
- 誘導法という,貸借対照表を作成する方法
- 日本銀行が発表する貸借対照表
- 企業の貸借対照表日以後に発生し,次期以降の財政状態と経営成績に影響する事象
- パーソナルバランスシートという,家庭の財産状態を示す貸借対照表
- 引当金という,将来の出費や損失を見積もって貸借対照表の貸方として計上する勘定費目
- 秘密積立金という,貸借対照表に示されていない保留利益額
- 簡略な会計処理の原則により,会計帳簿および貸借対照表に計上されない資産
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