プレッパーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > プレッパーの意味・解説 

プレッパー【prepper】

読み方:ぷれっぱー

《「備える人」の意》大災害経済崩壊戦争などに備えて食料備蓄した核シェルター作ったりする人。プレッパーズ


プレッパー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/04 08:55 UTC 版)

プレッパー(Prepper)とは、自然災害や経済恐慌などで発生するカタストロフィに対処するため、生存術や物資の備蓄、避難訓練などに日常的に取り組んでいる人のこと。

「prepare(準備する、備える)」に由来し、即ち「備える人」を意味する。

中央政府や地方自治体の公的支援を当てにせず、自力で生き延びることを信条としている[1]

実態

2017年時点ではアメリカ合衆国に最も多く存在し、全米で250~450万人のプレッパーがいると言われ、自給自足で生活するための農場や家畜を所有していたり、自宅の地下を核シェルターに改造していたりする。

広い土地と銃器に寛容な国民性などがアメリカに多くのプレッパーがいる要因の一つと考えられるが、彼らは政府やマスメディアを信じず、国際資本家を敵とみなす傾向が強く、支配階級の力が及ばないローカルなラジオやインターネット、身近なコミュニティなどを情報源としている。

状況によっては隣人さえも敵とみなす強固に自立したライフスタイルの実践者であり、カタストロフィに伴う防犯対策として、プロのインストラクターから銃器の取扱いや護身術を習っている例も少なくない。

一部には狂信的なプレッパーもいるが、アメリカではドナルド・トランプ政権成立以後、彼らの動向にも変化が生じている。

これまでプレッパー向けの商品やサービスの主な購買層だった共和党寄りの保守派の人々に代わって、民主党寄りの「リベラルプレッパー」の人々が存在感を増して来ているという[2]

彼らは、建国精神に盛り込まれた抵抗権革命権に原点回帰するかのように、自分たちのコミュニティの防衛という直接的な関心に傾倒している。

人生設計の中心にサバイバリズム(生存主義)をというライフスタイルが生まれつつある。

脚注

  1. ^ 真鍋厚 (2018年2月15日). “第三次世界大戦に本気で備える「プレッパー」たちを知っていますか”. 現代ビジネス. 講談社. 2019年11月23日閲覧。
  2. ^ 世界の終わりに備える「プレッパー」たちに変化が”. ギズモード・ジャパン (2017年6月10日). 2019年11月23日閲覧。

参考文献

  • ジグムント・バウマン、奥井智之訳『コミュニティ 安全と自由の戦場』筑摩書房 2008年
  • ジグムント・バウマン、奥井智之訳『コミュニティ』(ちくま学芸文庫)筑摩書房 2017年
  • 伊豫谷登士翁・吉原直樹・齋藤純一『コミュニティを再考する』平凡社新書 2013年
  • 氷川へきる『ぷれっぱ!』電撃コミックスNEXT 2019年 ISBN:9784049126440

関連項目

外部リンク

  • 災害は待ってくれない - 『プレッパーズ~世界滅亡に備える人々~』(原題:Doomsday Preppers)シリーズ第10話「災害は待ってくれない」ナショナルジオグラフィック(TV)

プレッパー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 09:39 UTC 版)

Far Cry 5」の記事における「プレッパー」の解説

有事備えて地下シェルター膨大な物資備蓄しているサバイバリストたち。エデンズ・ゲート同様に終末思想取りつかれているが、彼らとは相容れない存在

※この「プレッパー」の解説は、「Far Cry 5」の解説の一部です。
「プレッパー」を含む「Far Cry 5」の記事については、「Far Cry 5」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「プレッパー」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「プレッパー」の関連用語

プレッパーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



プレッパーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのプレッパー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのFar Cry 5 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS