カタストロフィとは? わかりやすく解説

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catastrophe

別表記:カタストロフィ

「catastrophe」の意味

「catastrophe」は、大災害大惨事意味する英単語である。自然災害人災経済的な危機など、大規模深刻な悪影響を及ぼす出来事を指す。また、劇作品においては悲劇的な結末破局を示すこともある。

「catastrophe」の発音・読み方

「catastrophe」の発音は、/kəˈtæstrəfi/であり、カタカナ表記では「カタストロフィ」となる。日本人発音する際のカタカナ英語では「カタストロフィ」と読む。発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。

「catastrophe」の定義を英語で解説

A catastrophe is an event causing great and often sudden damage or suffering, especially a disaster on a large scale. In the context of literature, it refers to the final resolution in a tragedy, typically involving the downfall of the protagonist.

「catastrophe」の類語

「catastrophe」の類語には、disasterディザスター)、calamityカラミティ)、tragedyトラジディ)、cataclysmカタクリズム)などがある。これらの単語も、大規模深刻な悪影響を及ぼす出来事悲劇的な状況を指す。

「catastrophe」に関連する用語・表現

「catastrophe」に関連する用語表現には、catastrophic(カタストロフィック:壊滅的な)、catastrophism(カタストロフィズム:大災害論)、catastrophic failure(カタストロフィック・フェイル:破局的失敗)などがある。これらの表現は、大災害破局的状況関連して使用される

「catastrophe」の例文

1. The earthquake was a catastrophe for the city.(地震はその都市にとって大惨事であった。)
2. The financial crisis led to an economic catastrophe.(金融危機経済的な大惨事つながった。)
3. The play ended in a catastrophe.(その劇は悲劇的な結末終わった。)
4. The flood was a catastrophe for the local community.(洪水地元コミュニティにとって大災害であった。)
5. The failure of the project was a catastrophe for the company.(プロジェクト失敗会社にとって破局的出来事であった。)
6. The war brought about a humanitarian catastrophe.(戦争人道的な大惨事引き起こした。)
7. The catastrophe caused a massive loss of life.(その大惨事多数犠牲者出した。)
8. The catastrophe left the city in ruins.(その大惨事都市廃墟化した。)
9. The catastrophe led to widespread famine.(その大惨事広範囲飢饉引き起こした。)
10. The catastrophe had long-lasting effects on the environment.(その大惨事環境長期的な影響与えた。)

カタストロフィー

別表記:カタストロフィ
英語:catastrophe

カタストロフィー(英: catastrophe)とは、自然界人間社会における大変革という意味する名詞で、もともと「倒す」を意味するギリシア語由来している。通常は、悲劇的終末破局などと訳される演劇では、ストーリー構成上の最終部分において最高潮達した主人公運命逆転し残っていた運命挽回可能性消え、やがて破滅決定的になる場合使われる。たんに劇を結末づける部分指して大団円」「大詰め」と訳される場合もある。

カタストロフィーの使用例として、次のようなものが挙げられる。「ノストラダムスの大予言は、カタストロフィーを伴った一種終末論である」「シェイクスピア作品は、その多くが、結末がカタストロフィーで締めくくられている」。

カタストロフィーの類語としては、災難破局破滅悲運惨禍などが挙げられる(これらに対して、カタストロフィーは、より深刻な惨事といったニュアンス含まれることが多い)。

なお、カタストロフィ理論は、アメリカ数学者ハスラー・ホイットニーHassler Whitney)が、その論文平面から平面への写像』のなかで証明した次のような定理である。「曲線から平面への滑らかな写像は、すべて適当に微小な変形をすることによって、その特異点折り目とひだ(尖点カスプ)だけになるような写像にすることができる」。これによって、特異点理論急速に発展することになった7つ基本カタストロフがあるとされる

カタストロフィ【catastrophe】

読み方:かたすとろふぃ

《「カタストロフ」とも》

突然の大変動大きな破滅

劇や小説など悲劇的な結末破局

演劇で、大詰め


カタストロフィ―破局

作者AYAKO

収載図書In the Love Pool―恋の巡礼
出版社文芸社
刊行年月2008.12


カタストロフィー理論

(カタストロフィ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/18 15:07 UTC 版)

カタストロフィー理論(カタストロフィーりろん、カタストロフ理論: catastrophe theory)とは、生物の形態発生や言語の構造などのあらゆる現象のモデルとして、力学系を土台とした構造安定性とその不連続な分岐(これをカタストロフという)を用いることで普遍的な説明を行う理論を言う。フランスルネ・トムによって提唱された[1]

不連続な現象を説明する画期的な理論として、日本でも一時注目を浴び「ニュートンの力学、ウィーナーのサイバネティクスに比肩しうる革命的理論」と喧伝され[2]盛んに研究、議論された。

概要

1955年、アメリカの数学者ハスラー・ホイットニーは、論文『平面から平面への写像』[3]において、特異点理論が急速に発展する契機となった次の定理を証明した。

ホイットニーの定理
曲線から平面への滑らかな写像はすべて、適当に微小な変形をすることによって、その特異点が折り目とひだ(尖点、カスプ)だけになるような写像にすることができる

特異点理論は、数学の抽象的な分野(微分幾何学、代数幾何学、トポロジー、鏡映群論、可換環論、複素空間論など)と応用数学的分野(力学的運動の安定性理論、平衡点の分岐理論、幾何ー波動光学など)との交差点にちょうど位置する[4]。1970年代はじめにフランスの数学者のルネ・トムは、生物学的な形態形成的過程を数学的に正当化するにあたって、特異点理論を中心とするそれら関連領域の総称としてカタストロフ理論(catastrophe theory)という名称を提案した。

7つの基本カタストロフ

折り目・カタストロフ (Fold catastrophe)

安定と不安定な極値のペアは、折り目分岐で消滅する
カスプ・カタストロフの図。パラメータaのいくつかの値に対し連続的に変化するパラメータbについて描かれたパラメータ(a,b)で、dV/dx = 0を満たすxの曲線(茶、赤)を示している。分岐点のカスプ軌跡(青)の外側ではパラメータ空間内の各点(a,b)に対してxの極値が1つしかない。カスプの内部では各(a,b)についてV(x)の極小値を与える2つの異なるxの値があり、極大値を与えるxの値で分けられる。
カタストロフ点近くのパラメータ空間(a,b)におけるカスプの形。1領域から2つの安定した解を分ける折り目分岐の軌跡を示す。
表面b = 0におけるa = 0のときのピッチフォーク分岐

カスプ幾何学は、第2のパラメータbが制御空間に追加された場合に折り目分岐に何が起こるかを探る上で非常に一般的なものである。パラメータを変えると安定性が失われた(a,b)空間に点の「曲線」(青色)が現れ、安定解が突如別の結果にジャンプすることがわかる。

しかしカスプ幾何学では分岐曲線はそれ自体でループし、代替解自体が安定性を失っている第2の分岐を与えることで元の解集合に戻る。bを繰り返し増加させその後に減少させることで系が交互に1つの解に追従し、もう1つにジャンプし、そこでの解に追従し、最初の方にジャンプするというヒステリシスループを観測することができる。

但しこれはパラメータ空間a < 0の領域においてのみ可能である。aが大きくなるとヒステリシスループは小さくなり、aが0以上になると完全に消滅し(カスプ・カタストロフ)1つの安定解しかなくなる。

bを一定にしaを変えたときに何が起こるかを考えることもできる。b = 0の対称的な場合、aが小さくなるとピッチフォーク分岐が観測され、物理系がカスプ点(0,0)を通りa < 0になると1つの安定解が突如2つの安定解と1つの不安定解に分割される(自発的対称性の破れの例)。カスプ点から離れると物理的な解に突然の変化はない。折り目分岐のカーブを通過するときに起こるのは、代わりの2番目の解が得られることだけである。

提案された有名なものとしてカスプ・カタストロフがストレスを受け、おびえたり怒ったりすることで応答する可能性のある犬の行動をモデル化するために使用できるということがある[5]。この提案は適度なストレスでは(a > 0)、犬はどのように刺激されるかに依存しておびえから怒りという滑らかな反応の移行を示すというものであり、しかし高いストレスレベルは領域移動に対応し(a < 0)、このとき犬がおびえると「折り目」点に達するまではこれ以上いらいらしてもおびえたままであり、そこに達すると突如不連続的に怒りモードに突入する。一度「怒り」モードに入るとたとえ直接的な刺激パラメータが大きく減少しても怒ったままとなる。

単純な機械系である「ゼーマン・カタストロフ・マシン」はカスプ・カタストロフをうまく説明している。このデバイスではバネの端の位置が滑らかに変化すると、取り付けられたホイールの回転位置が突然変化することがある[6]

並列冗長を備えた複雑系のカタストロフィックな失敗は、局所的および外部のストレスの関係に基づいて評価できるところである。構造破壊力学のモデルはカスプ・カタストロフの挙動に類似している。このモデルは複雑系の備えの能力を予測する。

他の応用には化学系および生物系で頻繁に出会う外殻電子移動や[7]、不動産価格のモデリングがある[8]

折り目分岐とカスプ幾何学はカタストロフィー理論の最も重要な実践的結果である。これらは物理学、工学、数学のモデル化において何度も出てくるパターンである。それらは強力な重力レンズ現象を生み出し、天文学者に対し遠方のクエーサーの複数の画像を生成する重力レンズ現象を介したブラックホールダークマターを検出するための方法の1つを提供する[9]

残りの単純なカタストロフ幾何学は比較的特殊化されており、もの珍しい値についてのみ提示されている。

ツバメの尾・カタストロフ (swallowtail catastrophe)

ツバメの尾・カタストロフ面
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カタストロフィ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:23 UTC 版)

ファイナルファンタジーXIII-2」の記事における「カタストロフィ」の解説

前作ストーリー部分に付けられた事件名

※この「カタストロフィ」の解説は、「ファイナルファンタジーXIII-2」の解説の一部です。
「カタストロフィ」を含む「ファイナルファンタジーXIII-2」の記事については、「ファイナルファンタジーXIII-2」の概要を参照ください。

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