破局とは? わかりやすく解説

は‐きょく【破局】

読み方:はきょく

事態が行詰まって、関係・まとまりなどがこわれてしまうこと。また、その局面悲劇的な終局。「結婚生活が—を迎える」

[補説] 書名別項。→破局


はきょく【破局】

読み方:はきょく

遠野遥小説令和2年2020発表。ある大学生の生活や恋愛を描く。第163芥川賞受賞


破局

作者大藪春彦

収載図書ザ・血闘
出版社徳間書店
刊行年月1989.1
シリーズ名徳間文庫

収載図書現金強奪
出版社飛天出版
刊行年月1993.11
シリーズ名飛天文庫

収載図書汚れた野望
出版社双葉社
刊行年月1996.11


破局

作者スーザン・マイノット

収載図書欲望
出版社東京書籍
刊行年月1990.8
シリーズ名シリーズ永遠アメリカ文学


破局

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/15 17:15 UTC 版)

破局(はきょく)とは、事態が健常な状態を維持することが不可能になり滅するという形で終焉を迎えるということ。

多くの場合、男女関係においてこの言葉が使われており、その場合は深い間柄で交わりを持っていた男女が不仲となり別離するということが意味されている。大抵の場合は恋人同士が分かれる時に使われているが、夫婦生活を終える離婚を意味するときにも使われることがある[1]芸能人の恋愛関係に関する破局はしばしば大衆の注目の的となっており、事態が発するたびにメディアをにぎわせている。

社会心理学の調査研究では、一旦親しくなった対人関係が破局に至る要因として、両者の属性・特性の落差、親密さ(関与度)の低下、当事者のパーソナリティに起因した社会的消極性、そして性差による認知能力・コミュニケーション行動のギャップが挙げられている[2]

破局のメカニズム

社会心理学では、親密なパートナー関係の維持や破局のメカニズムについて、いくつかの理論やモデルが提唱されているが、大きく分けて社会的交換理論に基づいた交換モデルと、関係の親密化から別離までを一連のプロセスとして考える適合性モデルの2つに分けられる[3]

交換モデル

交換モデルとは、パートナーと付き合うことによって発生する損得が関係の維持を左右するという考え方である[3]。ここでいう損得は金銭や物品の移動に限らず、欲求の充足やパートナーからの愛情といった報酬に対して、パートナーに費やした時間やエネルギーをコストとする、人と人との相互作用の全般を指す。一緒にいると楽しく感じるという感覚がコストを上回っていれば関係は良好に続くが、それが逆転すると不満を感じ、関係の停滞や崩壊へとつながる可能性が高まるとされる。

適合性モデル

適合性モデルでは、パートナーとの関係深化を複数の段階に分け、ある段階から次の段階に移行する条件を近接性や外見的魅力、役割適合などで吟味する。このうち、破局に至る段階では対人的な葛藤や食い違いが要因として挙げられる[4]

たとえば、M・L・ナップ英語版の関係発展モデルでは、関係の崩壊を以下の5つの段階に仮定して説明している[3]

食い違い
それまで相手のチャームポイントとして感じられていた部分が食い違いとして認識されるようになる
境界化
コミュニケーションが限定的となる。特に、食い違いとして認識された部分に触れることは極力回避する
停滞
さらに関係が後退し、表面的なコミュニケーションに留まる
回避
物理的に距離を取るようになる
終焉
社会的・法律的な別離へと至る

それぞれの段階にかけられる時間はさまざまであり、ある段階から進行せずに安定化する場合や、関係が改善して逆行する場合もある。逆に、途中のステップを飛ばして急激に進行してしまう場合もあり得る。

脚注

  1. ^ [1]
  2. ^ 大坊 2011, pp. 96–99.
  3. ^ a b c 多川 2012, pp. 71–78.
  4. ^ 適合性モデルの研究では最終段階が死別か別離に分岐する場合があるが、ここでは別離による終結について解説する。

参考文献

  • 大坊郁夫、二宮克美、子安増生(編)、2011、「関係の崩壊」、『社会心理学』、新曜社〈キーワードコレクション〉 ISBN 9784788512368
  • 多川則子、吉田俊和、橋本剛、小川一美(編)、2012、「なぜ恋愛感情は浮き沈みするのか?」、『対人関係の社会心理学』、ナカニシヤ出版 ISBN 9784779506932

破局

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/02 04:06 UTC 版)

フェルナン・ピレス・デ・アンドラーデ」の記事における「破局」の解説

これに先立つ1521年4月から5月にかけて、5隻のポルトガル船がタマオ入港していた。しかし正徳帝死により、彼らも地元当局から立ち退き要求された。ポルトガル人がこれを拒絶したため、明当局艦隊派遣してポルトガル船を沈め多くポルトガル人殺し残り捕虜とした(屯門戦い)。6月にはさらに2隻のポルトガル船がやってきた。彼らは中国船の攻撃受けたが、逃げ延びることができた。9月にも3隻のポルトガル船が来航しかろうじて明軍攻撃かわしたフェルナン・ピレス・デ・アンドラーデやトメ・ピレスら使節団広東帰ってきたのはこの月だった。明当局アンドラーデらに捕虜との面会認めずポルトガル人の船から奪った物品整理していた。 1522年8月、マルティム・アフォンソ・デ・メーロ・コウティーニョが3隻の船を率いてタマオ到来した彼もまた中国での貿易を行う許可明から得るために来ていて、戦闘の準備はしていなかった。明水軍の奇襲受けたポルトガル艦隊は2隻を沈められ、1隻のみがポルトガル逃げ帰れた(西湾の戦い)。明軍圧勝続けた理由としては、これ以前からのポルトガル人との接触通じて後装式フランキ砲入手していたことも挙げられる広東ではいち早く査係広東按察使の汪鉉がポルトガル兵器導入提言して蜈蚣船と呼ばれる新式船を建造しフランキ砲載せて西湾の戦い投入した内陸でも、既に1519年江西反乱王陽明鎮圧した際にフランキ砲用いられていたという記録がある。 最終的にポルトガル人捕虜たちは1523年に「外海での強盗行為」および食人の罪で処刑された。ただしトメ・ピレスはポルトガル王インド副王マラッカ総督向けて書簡出させるために囚人のまま留め置かれた。彼の手紙は、新たに即位した嘉靖帝からの「ポルトガル人マラッカ離れ、これを正当ながら追放されていた王のもとに返すべきである」という書簡とともに各方面送られた。フェルナン・ピレス・デ・アンドラーデに関しては、この間獄死たとする文献もあるが、弟シモン行状などから本物使節ではないと疑われ信任状偽造罪を着せられて他のポルトガル人とともに斬首されたとするものもある。トメ・ピレスは中国から出られないまま獄死した。その年については1524年とするものと1540年とするものの2説がある。少なくとも1536年ごろの時点では使節団のうち2人生存していて、マラッカゴア向けてポルトガル広東力ずくで奪うための詳細な計画書き送っている。こうした生存者たちは、広東のLampaco(Lampa)という貿易拠点隠棲していた。1537年時点で、ポルトガル広東にLampa、上川島マカオという3つの貿易拠点有していた。といっても公式に貿易許されたわけではなく表向きは嵐で濡れた積み荷を乾かす場として認められただけだった

※この「破局」の解説は、「フェルナン・ピレス・デ・アンドラーデ」の解説の一部です。
「破局」を含む「フェルナン・ピレス・デ・アンドラーデ」の記事については、「フェルナン・ピレス・デ・アンドラーデ」の概要を参照ください。

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破局

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 10:38 UTC 版)

発音(?)

は↗きょく

名詞

はきょく

  1. 事態従来状態維持できなくなり惨め結果となること。破滅カタストロフィ
  2. 結婚恋愛関係が破綻すること。

動詞

活用

サ行変格活用
破局-する

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