史料批判
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史料批判(しりょうひはん、ドイツ語: Quellenkritik)とは、歴史学を研究する上で史料を用いる際、様々な面からその正当性、妥当性を検討することである。19世紀ドイツの歴史家レオポルト・フォン・ランケ[注釈 1]の提唱による歴史学研究法を指す。その著『近世歴史家批判』[注釈 2]は史料批判をとおして近代歴史学の基礎を確立した画期的な著作だとされている。
注釈
- ^ ランケ以前の歴史研究者を「歴史家」、以降の歴史研究者を「歴史学者」と呼ぶように、ランケの学績は史学史における大きな画期となった。
- ^ 『ローマ的・ゲルマン的諸民族の歴史』の付録として1824年に刊行された。
- ^ 一般に、同時代の人間による生の史料を一次史料と呼び、後世の編纂物などを二次史料と呼ぶことが多い。詳細は本項「オリジナルの史料かどうか」。また、国立国会図書館では「いつ」、「どこで」、「だれが」叙述したのかの3要素について、「そのとき」「その場で」「その人が」を満たすものを一次史料と定義している。#外部リンク参照。
- ^ 偽書とされるものがそうであり、考古資料に関しては2000年に旧石器捏造事件があった。
- ^ 公表を意図して書いたものかどうか、など史料が成立した経緯も信頼性に影響する。
- ^ 個人体験を過大に報告しているなど。
- ^ 同じ言葉を使っていても違う意味で使っているなど。
出典
史料批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 13:58 UTC 版)
劉知幾は、歴史書を編纂する際の全体の方針として、史館に送られてくる文書・史料・記録について史官は以下の観点からその内容を吟味するべきであると述べている(鑑識篇)。 文書・記録は執筆者の学識や精神状態によって左右されるものであり、中庸を得た記述は稀である。史官は様々な史料を見て、そこから事実を探し出す必要がある。 史料には執筆者による故意の歪曲(曲筆)が加えられ、悪意や恣意的な推測がある場合もある。 そこで劉知幾は、史料の記録性をその執筆者・伝承者によって差を設けて理解し、信頼できる記録者の直接の記録を第一に重視する。そのため、劉知幾は公式機関によって記録された史料を最も重視するが、そうした史料がない場合は、民間の史料を個々の史料の性格を見抜きながら用いる。例えば、地方の歴史書においては郷土の人物が過大評価される傾向にあること、また民間で流布する伝説に虚偽が多いことなどを述べ、その虚偽は複数の史料の間での齟齬を見出すことで見抜くことができるという。
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史料批判
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エルクラーノによる厳しい評価の後、リスボン市史家のヴィエイラ・ダ・シウヴァはあらためてエピソードの信憑性について論じた。 アルフレード・ピメンタ(Alfredo Pimenta)は、1940年の著作「マルティン・モニスの偉業 A façanha de Martim Moniz」の中で、1258年の文書の中に、マルティン・モニスの門に言及しているものがあると延べている。唯一、バルセロナ伯ペドロ(Conde D. Pedro)の系譜書(Livro de Linhagens do Conde D. Pedro)だけが、マルティン・モニスがその門で死んだことに触れている。しかし、これはリスボンのレコンキスタまで遡らずとも、別の歴史的事件、つまりアフォンソ3世即位前の内戦(1245年-1247年)に由来している可能性がある。 リスボン大学のペドロ・ゴメス・バルボサは、リスボン征服に関する本の中で、このテーマについて新たに総合的な再評価を行った。リスボンの降伏の際には突撃などは行われておらず、このエピソードには戦術的な意味での裏付けがないとしている。
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史料批判
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原本の調査は村田正志、赤松俊秀、山本信吉などの歴史学者が行ったが、この系図に関する真贋論争など史料の真実性に対する批判は非常に少なく、太田亮が系図に関して「但馬正税帳に見ゆる海直忍立の見えざるは不審と云ふべし」と言及した程度である。
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