偽書とは? わかりやすく解説

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ぎ‐しょ【偽書】

読み方:ぎしょ

本物見せかけた、にせの手紙・文書書物墨跡など。偽筆(ぎひつ)。


にせ‐がき【偽書(き)/×贋書(き)】

読み方:にせがき

他人筆跡をまねて書くことまた、書いたもの。


偽書(ぎしょ)

偽造書ともいう。あまり価値のない書物さまざまな方法価値があるかのように見せかけたり、それに似せて作ること。或る人の著書あるかのように、他人が名前を使って書いた本。有名人の名前を使いふざけて本を作ること。にせの書蹟手紙についてもいう場合がある。また、巻数ごまかして(目なおし)完全のように見せること、他の原表紙原題簽を添付したりすることも同じ。広義には仮託書・贋本・に初版本海賊版などにも使う名称。


偽書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 10:07 UTC 版)

偽書(ぎしょ、英: imposture)とは、すでに滅んで伝存しない作品、あるいは元々存在していない作品を原本のように内容を偽って作成した本のこと。「仮託書」(かたくしょ、かりたくしょ)ともいう。それに対して、刊本や奥書などを偽造したり、蔵書印記を偽造して捺印したりして、古書としての価値を高めようとしたものは区別され「偽造書」「偽本」「贋本」(がんぽん)と呼ばれる[1][2]


注釈

  1. ^ 英語でもforgeryは偽書、贋作どちらの意味もある。
  2. ^ 網野善彦は「偽書には真正な文書からだけでは中々分からない庶民意識伝承習俗が含まれている」として、「単に感覚的に嫌悪するだけでなく、偽書が成立した背景、成立過程や機能を研究する事で貴重なものが得られる」としている[要出典]
  3. ^ 甲陽軍鑑に関しては近年の研究で偽書ではなく、戦国史研究において参照となる点も多いという評価もある。
  4. ^ 賀茂真淵大和岩雄らの説がある[8]
  5. ^ 将軍家光期に幕府が農民統制のために発布したものであるとされていたが、原本が確認されず幕法とするのには疑義がもたれており偽書とする説もあった。近年では古写本の検討により元禄年間に成文化された甲斐国甲府藩領の藩法が刊本により諸国へ流布し、「慶安年間の幕法である」とする伝承が寛政年間に付加されたことが指摘されている。
  6. ^ 2010年代以降は後世の創作説が有力となっている[15]
  7. ^ 原本の存在が確認されていないため。
  8. ^ 文書の存在、及び先立つべき「第一期」が確認されていないため。
  9. ^ タイ紙『サヤーム・ラット』に掲載された評論とされるが、掲載年月日が不明であり、記事の実在が確認されていない。
  10. ^ 出典とされるユリウス・クルトの著書に記述が確認できない。
  11. ^ 歴史学者アーノルド・J・トインビーの説とされるものだが、出典が不明。
  12. ^ 紀元前500年前後、孔子と同時代の老子の著作とされるが、文体・用語が比較的新しく、紀元前300年前後編纂の『孟子』初出の語が用いられていたりする。
  13. ^ 論語』の拾遺として、前漢孔安国が撰した書に、その孫の孔衍中国語版が後序を補したものと記されているが、考証により、代に礼制で対立していた鄭玄派を論難するために王粛が偽作した書物とされることが多い。
  14. ^ 紀元前400年の列禦寇の著作とされるが、『史記』に記述がないなど実在は疑われており、成立はの頃ではないかとの説がある。
  15. ^ 太公望呂尚の著作とされ神仙の黄石公が選録、漢の張良に伝えられたとされる兵法書。の頃は戦車戦であるのに、まだ存在しないはずの騎馬戦の言及があったり、同様に使用されない「将軍」という言葉も用いられているため、の頃の人物が太公望や黄石公に仮託して書いた偽書であると考えられている。
  16. ^ 金史』の外伝とされているが、実在が確認できない。
  17. ^ 古今図書集成』中に収録とされているが、実在が確認できない。
  18. ^ 天津教という宗教の教典でもある。
  19. ^ 最澄 著とあるが、偽書説あり。
  20. ^ 後代に創作されたものが含まれていると見られ、宗派や学者によって真偽の認定が大きく異なる。
  21. ^ ドイツを中心に現在も広く流布しているグリモワール(魔術書)。
  22. ^ 16世紀の朝鮮の天文学者、南師古(ナムサゴ)が著作したとされる予言書だが、韓国のTV番組『PD手帳』で偽書であることが明らかにされた。
  23. ^ ウィリアム・ヘンリー・アイアランドの『ヴォーティガンとロウィーナ』のような作品はシェイクスピアの贋作と見なされる。
  24. ^ 例えば『魁!!男塾』の「民明書房」、あるいはクライトンの『アンドロメダ病原体』の作中世界を構成するレポート、村上春樹の初期三部作に引用される作家の書物、など。

出典

  1. ^ 日本図書館情報学会用語辞典編集委員会 編『図書館情報学用語辞典 第4版』丸善出版、2013年12月27日、47-44頁。ISBN 978-4-6210-8774-9 
  2. ^ "偽書". 図書館情報学用語辞典 第5版. コトバンクより2023年10月1日閲覧
  3. ^ a b c d あすへの考【江戸期の偽文書が「史実」に】耳なじみの良い歴史の誘惑/市町村史に掲載。行政のお墨付きがあると撤回は困難:大阪大谷大学准教授 馬部隆弘氏(44)『読売新聞』朝刊2020年12月6日(言論面)
  4. ^ a b 「日本最大級の偽文書」か 郷土史の定説ひっくり返るかも…京都・山城の古文書”. 京都新聞 (2020年5月8日). 2021年2月5日閲覧。
  5. ^ a b 伊田欣司 (2021年2月5日). “嘘でつくられた歴史で町おこし 200年前のフェイク「椿井文書」に困惑する人たち”. Yahoo!ニュース特集. 2021年2月5日閲覧。
  6. ^ 藤野七穂「「偽書」銘々伝」 季刊『邪馬台国』1993年(平成5年)秋号52号。梓書院。
  7. ^ 原田 2020, p. 252.
  8. ^ 〈はじめての古事記〉神々の愛憎 壮大な冒険”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2012年3月7日). 2012年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年3月7日閲覧。
  9. ^ 乃至 & 高橋 2021, p. 7.
  10. ^ 乃至 & 高橋 2021, p. 6.
  11. ^ 黒田惟信 編『東浅井郡志 巻壹(巻1)』滋賀県東浅井郡教育会、1927年11月28日、256-260頁。 東浅井郡志: 巻1, p. 366, - Google ブックス
  12. ^ 小澤実 編「馬部隆弘 偽文書「椿井文書」が受容される理由」『近代日本の偽史言説 歴史語りのインテレクチュアル・ヒストリー』勉誠出版、2017年11月10日、21-35頁。ISBN 978-4-585-22192-0 
  13. ^ 姚際恒『古今偽書考』巻1「易伝」及び、高田真治『易経』岩波文庫の解説、コトバンク『十翼』(執筆:三浦国雄)
  14. ^ 姚際恒『古今偽書考』巻5「荘子」
  15. ^ 吉田晋 (2018年1月10日). "坂本龍馬は教科書に必要か 大政奉還や薩長同盟、史実は". 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2022年12月14日閲覧
  16. ^ 『ビジュアル  世界の偽物大全 フェイク・詐欺・捏造の全記録』、2023年6月発行、ブライアン・インズ クリス・マクナブ、日経ナショナルジオグラフィック、P91



偽書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 03:33 UTC 版)

アリストテレス」の記事における「偽書」の解説

ほとんどはペリパトス派逍遙学派)の後輩たちの手による著作である。 『宇宙論』(古希: Περὶ κόσμου) 『気息について』(古希: Περὶ πνεύματος) 『小品集』(羅: Opuscula)『色について』(古希: Περὶ χρωμάτων) 『聞こえるものについて』(古希: Περὶ ακουστῶν) 『人相学』(古希: Φυσιογνωμονικά) 『植物について』(古希: Περὶ φυτῶν) 『異聞集』(古希: Περὶ θαυμασίων ἀκουσμάτων) 『機械学』(古希: Μηχανικά) 『不可分の線について』(古希: Περὶ ἀτόμων γραμμῶν) 『風の方位と名称について』(古希: Ἀνέμων θέσεις καὶ προσηγορίαι) 『メリッソス、クセノパネス、ゴルギアスについて』(古希: Περὶ Μελίσσου, Ξενοφάνους καὶ Γοργίου) 『問題集』(古希: Προβλήματα) 『徳と悪徳について』(古希: Περὶ αρετων και κακιων) 『経済学』(古希: Οἰκονομικά、『家政学家政術家政論)』『オイコノミカ』とも) 『アレクサンドロスに贈る弁論術』(古希: Ρητορική προς Αλέξανδρον)

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偽書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 09:18 UTC 版)

うみねこのなく頃に散 episode6 - Dawn of the golden witch」の記事における「偽書」の解説

1986年より後の時代六軒島事件魔女伝説世に広めきっかけになったメッセージボトル」。これを真似て書かれ二次創作が「偽書」と呼ばれるのであるインターネット上によく確認される

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