甲陽軍鑑とは? わかりやすく解説

こうようぐんかん〔カフヤウグンカン〕【甲陽軍鑑】

読み方:こうようぐんかん

江戸初期軍学書。20巻武田信玄の臣、高坂昌信著述というが、小幡景憲(おばたかげのり)編纂説が有力。信玄中心とし、甲州武士の事績心構え理想述べたもの。


甲陽軍鑑

読み方:コウヨウグンカン(kouyougunkan)

江戸時代軍学書。小幡景憲著か。


甲陽軍鑑

読み方:コウヨウグンカン(kouyougunkan)

分野 軍記

年代 安土桃山時代~江戸前期

作者 高坂昌信〔ほか〕


甲陽軍鑑

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/01 05:06 UTC 版)

甲陽軍鑑』(こうようぐんかん)は、甲斐国戦国大名である武田氏戦略戦術を記した軍学書である。起巻、目録、本書20巻23冊[注釈 1]全60[注釈 2]、末書2巻。武田信玄勝頼期の合戦記事を中心に、軍法刑法などを記している。 古刊本の写本の巻10末に寛永9年(1632年)の尾畑勘兵衛の識語があり[1]、寛永12・13年頃から閲読の記録が残っている[2]


注釈

  1. ^ 巻二〇までだが、巻九~巻十一が上下2冊で構成されているため。
  2. ^ 品第五九までだが、品第四〇が上下2品に分かれているため。
  3. ^ 『武功雑記』は『国史大辞典』に信憑性の高い書物と評価されている。
  4. ^ なお、田中は『軍鑑』において記述の多い山本勘助に関しては、臨済僧となった勘助子孫の覚書が底本に含まれているためと推定し、勘助の実態は山県昌景の一兵卒に過ぎないと記している。なお、戦後には1954年刊行の奥野高廣『武田信玄』においてこの考え方をさらに徹底し、勘助は架空の人物であるとしている。山本勘助の実在性については山本勘助を参照。
  5. ^ 本論文では『軍鑑』をめぐる研究史が、黒田の立場から網羅的かつ要所をピックアップしてまとめられている。

出典

  1. ^ 酒井憲二『甲陽軍鑑大成 研究編』1995年、18頁
  2. ^ 倉員正江「北条五代記における関東戦国時代評をめぐって」『人間科学研究』第17号、2020年、109-110頁、注23
  3. ^ 平山優 「春日虎綱」「小幡光盛」(柴辻俊六編 『新編 武田信玄のすべて』新人物往来社 、2008年6月、ISBN 978-4-4040-3514-1
  4. ^ a b 黒田日出男 「『甲陽軍鑑』をめぐる研究史 ─『甲陽軍鑑』の史料論(1)─」(『立正大学 文学部論叢』第124号、2006年9月、pp.5-74,(後に同『甲陽軍鑑』の史料論―武田信玄の国家構想』(校倉書房、2015年2月28日に収録)より[注釈 5]
  5. ^ 笹本正治『武田氏三代と信濃―信仰と統治の狭間で―』郷土出版社、1988年。
  6. ^ 平山優『検証長篠合戦』( 吉川弘文館、2014年8月)pp.36-38、ISBN 978-4-642-05782-0。黒田(2015)pp.90-91の補注2。
  7. ^ 黒田日出男「『甲陽軍鑑』の古文書学─『甲陽軍鑑』の史料論(4)─」(『武田氏研究』38号、2008年3月)。黒田(2015)pp.175-219に収録
  8. ^ 柴辻俊六「「甲陽軍鑑」収録文書の再検討」(『武田氏研究』49号、2013年11月)pp.16-27
  9. ^ 丸島和洋「武田氏の領域支配と取次-奉書式朱印状の奉者をめぐって-」(平山優・丸島編『戦国大名武田氏の権力と支配』岩田書院、2008年)
  10. ^ 歴史秘話ヒストリア 2018/08/29(水)22:25 の放送内容 ページ1 | TVでた蔵”. 株式会社ワイヤーアクション. 2023年5月3日閲覧。


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