せん‐じゅつ【戦術】
【戦術】(せんじゅつ)
戦いに勝つための方策として、比較的小規模なもの。
『戦闘に勝つ為の術』
兵器の分類として「戦術~」とある場合は、局地的な戦闘で用いられる、つまりは通常兵器。
同種の兵器で戦略的なものと区別する場合に特にこう呼ばれる。
戦術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/08 03:27 UTC 版)
戦術(せんじゅつ、英: tactics)または戦法は、作戦・戦闘において任務達成のために部隊・物資を効果的に配置・移動して戦闘力を運用する術である[1]。理論的・学問的な側面を強調する場合は戦術学とも言う。戦略の下位の概念であり、基本方針に基づく長期的方略を戦略といい、状況の変化に応じた短期的方略を戦術と呼ぶ。一般に師団より小さい戦闘単位の軍事行動を計画・組織・遂行するための通則である[2]。そこから派生して言葉としては競技や経済・経営、討論・交渉などの競争における戦い方をも意味するようになる。
- ^ a b 防衛大学校・防衛学研究会編『軍事学入門』(かや書房、2000年)141頁
- ^ “コトバンク”. コトバンク. 2024-3-38閲覧。
- ^ a b 松村劭『バトル・シミュレーション 戦術と指揮 命令の与え方・集団の動かし方』(文藝春秋、2005年)
- ^ 松村劭『戦争学』(文藝春秋、平成18年)42頁
- ^ 松村劭『戦争学』(文藝春秋、平成18年)72頁
- ^ 松村劭『戦争学』(文藝春秋、平成18年)147 - 148
- ^ 松村劭『新・戦争学』(文藝春秋、平成12年)146 - 160
- ^ 眞邉正行『防衛用語辞典』(国書刊行会、平成12年)
- ^ 眞邉正行『防衛用語辞典』(国書刊行会、平成12年)、松村劭『戦争学』(文藝春秋、平成18年)83 - 84頁
- ^ 松村劭『バトル・シミュレーション 戦術と指揮 命令の与え方・集団の動かし方』(文藝春秋、2005年) 18 - 19頁
- ^ a b 眞邉正行『防衛用語辞典』(国書刊行会、平成12年)
- ^ 防衛庁防衛研修所戦史室『戦史叢書 陸海軍年表 付 兵語・用語の解説』朝雲出版社
- ^ フランク・B・ギブニー編『ブリタニカ国際百科事典 1 - 20』(ティービーエス・ブリタニカ、1972年)などを参考に、戦術の原則について記述し、またしばしば引用される戦術研究として『孫子』、ジョミニの『戦争概論』、クラウゼヴィッツの『戦争論』そして現代陸軍教範にも採用されているフラーの研究をまとめた。その他の軍事学者・軍人が導き出した原理についてはそれぞれの項目を参照してもらいたい。
- ^ 金谷治訳注『新訂 孫子』(岩波書店、2006年)、栗栖弘臣『安全保障概論』(ブックビジネスアソシエイツ社、1997年)を参考に戦術論に限定し、その主要と思われるものを部分的に抽出した。
- ^ ジョミニ、佐藤徳太郎訳『戦争概論』(中央公論新社、2001年)、栗栖弘臣『安全保障概論』(ブックビジネスアソシエイツ社、1997年)247 - 253ページを参考にした。ジョミニの戦略・戦術の区分は現代の戦略・戦術の区分と一致しない点も数多く、ここでは作戦戦略・作戦術・戦術の一部が含まれていると思われる戦争の基本原理の項目を参考に、重複する部分を省き、使用されている言葉を戦術学と適合させて述べている。
- ^ クラウゼヴィッツ著、清水多吉訳『戦争論 上下』(中央公論新社、2001年)を参考文献とし、本項目が戦術であるために抽出した箇所も同参考文献29頁などから抽出している。
- ^ 松村劭『バトル・シミュレーション 戦術と指揮 命令の与え方・集団の動かし方』(文藝春秋、2005年)12 - 17頁およびField Manual 100-5, Operations, Department of the Army, 1993.
- ^ a b 松村劭『バトル・シミュレーション 戦術と指揮 命令の与え方・集団の動かし方』(文藝春秋、2005年)27頁
- ^ 松村劭『バトル・シミュレーション 戦術と指揮 命令の与え方・集団の動かし方』(文藝春秋、2005年)28頁
- ^ 松村劭『バトル・シミュレーション 戦術と指揮 命令の与え方・集団の動かし方』(文藝春秋、2005年)39 - 44頁
- ^ 撃退は敵を後退させること。撃破は敵の戦闘力を一時的に不能になるまで減衰させること。撃滅は敵の戦闘力を恒常的に不能になるまで減衰させること。
- ^ 防衛大学校・防衛学研究会編『軍事学入門』(かや書房、2000年)170 - 171頁
- ^ a b 防衛大学校・防衛学研究会編『軍事学入門』(かや書房、2000年)170 - 171
- ^ 松村劭『バトル・シミュレーション 戦術と指揮 命令の与え方・集団の動かし方』(文藝春秋、2005年)57 - 62頁
- ^ 松村劭『バトル・シミュレーション 戦術と指揮 命令の与え方・集団の動かし方』(文藝春秋、2005年)57頁
- ^ 松村劭『バトル・シミュレーション 戦術と指揮 命令の与え方・集団の動かし方』(文藝春秋、2005年)126頁、栗栖弘臣『安全保障概論』(ブックビジネスアソシエイツ社、1997年)173 - 174頁
- ^ 松村劭『バトル・シミュレーション 戦術と指揮 命令の与え方・集団の動かし方』(文藝春秋、2005年) 114 - 121頁
- ^ 黒野耐『参謀本部と陸軍大学校』(講談社、2004年)70 - 71頁
- ^ ここでの戦略は厳密には作戦戦略を意味する。国家戦略や軍事戦略はこの定義ではない。
- ^ 防衛大学校・防衛学研究会編『軍事学入門』(かや書房、2000年)144頁
- ^ 防衛大学校・防衛学研究会編『軍事学入門』(かや書房、2000年)145頁
- ^ 松村劭『戦争学』(文藝春秋、平成18年)36 - 42頁
- ^ 国防研究会編、石原完爾監修『戦術学要綱』(たまいらぼ、1985年)90 - 92頁
戦術(ストラテジー)
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「ケビンマスク」の記事における「戦術(ストラテジー)」の解説
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戦術
「戦術」の例文・使い方・用例・文例
- 戦術核兵器
- 戦術
- 真の問題は、あなたが瀬戸際戦術を扱うだけの技術を持っているかどうかだ。
- 敵対的買収を防衛する戦術の一つがゴールデンパラシュートと呼ばれている。
- 良い警官悪い警官戦術は、交渉テクニックの一つです。
- 彼らは互いに同じ戦術に固執することを選んだ。
- 法廷弁護士達はマフィアのボスの用いる黙秘戦術をかわすことができなかった。
- 副官は戦術の変更を彼に提案した。
- 彼らは戦術を急に変更して軍を後退させた。
- 当分の間は柔軟な戦術を取るべきだ。
- 当分の間は柔軟な戦術を取ってみてはどうでしょう。
- 戦術を変えてみたら。
- 近代戦の戦術は兵士が戦闘員として効果的な働きをするために必ずしも十分に武装することを必要とはしていない。
- あまりにも短時間に、あまりにもたくさんのことを盛り込むと、よい戦術は生れない。
- 戦術上の要点.
- 戦術核兵器類.
- 戦術は戦略とは異なる.
- 国会での野党側の引き延ばし戦術は遺憾だった.
- 戦術単位.
- 待機戦術にでる, 洞(ほら)が峠を極(き)め込む; (結婚・プロポーズに関して)〈女性が〉男性の出方を待ち構える.
戦術と同じ種類の言葉
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