孫武
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孫 武(そん ぶ、紀元前535年頃 - 没年不詳[1])は、中国古代・春秋時代の武将・軍事思想家。兵法書『孫子』の作者とされており[2]、兵家の代表的人物。斉国出身。字は長卿[3]。孫臏の先祖。「孫子」は尊称である。
- ^ 出口治明『哲学と宗教全史』ダイヤモンド社、2019年、154頁。
- ^ この点には論争あり。論争の内容は『孫子 (書物)』を参照。
- ^ 字は『新唐書』宰相世系三下による。名を武とするのは呉越春秋である。天野鎮雄は『孫武』という名前を名乗った人間が兵法に優れるということ自体が偶然すぎることであり、史記孫子呉起列伝に「孫子武は斉の人なり」とあるところから、字が子武、若しくは後世の諡が武である可能性を示唆している。
- ^ 『呉越春秋』では呉の人だとする。天野鎮雄は孫武は呉の人だと考えており、孫武の友人であった伍子胥が子供を斉に預けた(『春秋左氏伝』哀公十一年条)ことから、孫武の子供も伍子胥の子供と一緒に斉に預けられたのではないかと考えている。
- ^ 司馬遷 (中国語), 史記/卷065, ウィキソースより閲覧。
- ^ くつわ。ウマの口にかませ、たづなをつける道具。力をもっておさえ整えること。転じて命令を強制すること。
- ^ 銭穆によれば勢篇に登場する「形名」は法家思想の「形名参同説」に由来、斉志和は虚実篇の「五行」は陰陽家の「陰陽五行説」ではないかと考えている。いずれも戦国末期の思想家が唱えたものであり、孫武生前には存在しないことを証拠として、孫子の書が孫武と無関係であることを主張している。
- ^ NHK『三国志の子孫を探せ』
- ^ 岩波版・金谷治訳の初版は1963年。単行・ワイド版も刊行。
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