楊朱とは? わかりやすく解説

よう‐しゅ〔ヤウ‐〕【楊朱】

読み方:ようしゅ

中国戦国時代思想家自己の欲望満足させることが自然に従うものであるとする為我説を唱え儒家墨家対抗した。その説は「列子」「荘子」などに断片的にみえる。生没年未詳楊子


ようしゅ 【楊朱】

中国戦国初期思想家生国不詳。字は子居。老子無為独善の説を採り入れて墨子兼愛とは反対の為我(個人主義実存的快楽主義)を説いた楊子とも。(前三九五頃−前三三五頃)

楊朱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/01 04:11 UTC 版)

楊 朱(よう しゅ、生没年未詳、紀元前370年頃? - 紀元前319年頃?)は、中国戦国時代の思想家。個人主義的な思想である為我説(自愛説)を主張した。は子居。

人間の欲望を肯定し、自己満足が自然に従うものであるとした。儒家墨家に対抗し、異端として孟子などから排撃される。著書は伝わらず、『列子』楊朱篇、『荘子』などに学説が断片的であるが記載される。後学に子華子らがいる[1]

哲学史の研究においては、西洋で同時代に快楽主義を提唱したエピクロスと比較される[2]

脚注

  1. ^ 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)、金谷治楊朱』 - コトバンク
  2. ^ 狩野直喜『中国哲学史』岩波書店、1953年。ISBN 978-4007300363 p.216f.

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