老子とは?

ろうし らうし 【老子】

○ 中国春秋戦国時代)の思想家。周に仕えて守室(図書館)の史になったといわれる道家開祖。姓は)、名は耳()、字(あざな)は伯陽、諡(おくりな)は耼(たん)。儒家人為的仁義道徳思想に対し、宇宙根本を道や無と名づけ、これに適合する無為自然への復帰人間あるべき姿説く後漢末に道教成立すると、その開祖と仰がれ、唐の高宗からは玄元皇帝尊号を贈られた。生没年未詳
老子の著書伝えられる道家経典。二巻、八一章。戦国時代初期から中期成立現象界相対化してとらえ、現象背後にある絶対的本体を道とし、それから付与される本性を徳とし、無為自然の道とそれに即した処世訓政治論を説く道徳経老子道徳経

ろう し らう- [1] 【老子】

( 代 )
二人称対等またはそれ以下の年輩者に対していう語。 「 -がにて最後迄の唇をうるほし候半/芭蕉追善日記

ろうし 【老子】

中国春秋戦国時代思想家道家の祖。『史記によれば、姓は、名は耳、字はまたは伯陽の苦県厲郷曲仁里(河南省)の人。周の守室(図書室)の書記官乱世逃れて関(函谷関または散関)に至った時、関守の尹喜が道を求めたので、約五〇〇〇字の小冊道徳経』(上・下)を書き与えたが、これが『老子五千言』ともいわれ、単に『老子』(書名)として知られる。老子はさらに西方消え去ったという。孔子同時代とする伝説もあるが虚説実像は前二、三世紀頃の道家学者で、隠君子だったらしいという。『道徳経』は上巻の道経と下巻の徳経とに分かれ現象界背後にある本体を道とし、それから付与される本性を徳とし、無為自然の道、およびそれに即した処世訓政治論を説いている。現代の形になったのは前漢の頃らしい。老子は道教の神ともされ、神号太上老君という。(生没年不詳

老子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/27 08:11 UTC 版)

老子(ろうし)は、中国春秋時代における哲学者である。諸子百家のうちの道家は彼の思想を基礎とするものであり、また、後に生まれた道教は彼を始祖に置く。「老子」の呼び名は「偉大な人物」を意味する尊称と考えられている。書物『老子』(またの名を『老子道徳経』)を書いたとされるがその履歴については不明な部分が多く、実在が疑問視されたり、生きた時代について激しい議論が行われたりする[2]。道教のほとんどの宗派にて老子は神格として崇拝され、三清の一人である太上老君の神名を持つ。




注釈

  1. ^ 竹林の七賢のひとり嵆康の著『聖賢高士伝賛』など中外日報社説
  2. ^ 氏族の姓「老」は実在し、には老氏という貴族がいた。しかしこの一族と老子を結び付ける証拠は無い。貝塚、p87
  3. ^ 墨子の「墨」も姓ではないという説がある。しかしこれは元々姓を持たない階層の人物「翟」が入れ墨を入れられた囚人階級出身だったとか、または同音である宋の「目夷」氏の姓が転じたという説などがあり(貝塚、p34-35 第二章 人類愛と平和についての対話)、老子の名づけとは性質が異なる。
  4. ^ 貝塚は、当時の通信事情から、中国の新聞を武内義雄が見る機会はまず有り得ないと述べている。貝塚、p90
  5. ^ 出土した本牘に書かれた紀年から判明。浅野・湯浅、p30

脚注

  1. ^ Page 72 of Edward Theodore Chalmers Werner's Myths and Legends of China on Project Gutenberg
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 王岳川、訳:上田望. “老子‐中華思想の智慧への門(『老子:中華思想智慧之門』訳出) (PDF)” (日本語). 金沢大学中国語学中国文学コース. 2010年10月9日閲覧。
  3. ^ Kohn (2000). Pg 4.
  4. ^ の王室もその一つであるが、唐王室はもともと八柱国の一つであり非漢民族であるため、僭称である。
  5. ^ Bellamy (1993). Pp 64, 67.
  6. ^ Roberts (2001). Pp 1-2.
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  11. ^ 貝塚、p87-89
  12. ^ a b c d e f g h i 浅野、p50-56、一、『老子』の謎 『老子』の成立時期
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  18. ^ Kohn (2000). Pg 2.
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  21. ^ 貝塚、p87
  22. ^ a b c d 貝塚、p89
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  66. ^ 諸子百家 中國哲學書電子化計劃 『道徳経』” (漢文). 網站的設計與内容. 2010年10月9日閲覧。
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  75. ^ a b 佐藤義寛. “大谷大学所蔵「老子八十一化図説」について【1P】 はじめに” (日本語). 大谷大学. 2010年10月9日閲覧。
  76. ^ a b 佐藤義寛. “大谷大学所蔵「老子八十一化図説」について【4P】” (日本語). 大谷大学. 2010年10月9日閲覧。
  77. ^ a b c 鳥雲畢力格. “歴史と民族の創生:17世紀モンゴル編年史における民族的アイデンティティの形成、p168、註23 (PDF)” (日本語). 一橋大学機関リポジトリ. 2010年10月9日閲覧。
  78. ^ 佐藤義寛. “大谷大学所蔵「老子八十一化図説」について【5P】 おわりに” (日本語). 大谷大学. 2010年10月9日閲覧。

脚注2

  1. ^ 『酉陽雑俎』巻2-59
  2. ^ 梁啓超「評論胡適之中国哲学史大綱」『飲冰室合集』中華諸局、第38巻所蔵、1936年、p50-68





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