神号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 09:08 UTC 版)
神の名の最後につく尊称のようなものを神号とよぶ。一般に神号とは観念されないものの、「カミ」(神)と「ミコト」(命・尊)が、名前の最後に交換可能な形で記紀で記される場合のある神がいる。「ミコト」の語源は「御事」とする説と「御言」とする説とがある。後者は命令のことで、何かの命令を受けた神につけられるものという説がある一方で、『日本書紀』には「至貴を尊と曰ひ 自餘を命と曰ふ」とあり、なぜ「命」の字を当てるかについて説明はない。あるいは『古事記』では全て「命」の文字を当てておりここでも大した意味はない。ただし『古事記』ではイザナギ・イザナミの尊称は「天神諸命以」(あまつかみもろもろのみこともちて)国作りを詔りごちた後、「神」から「命」に変わっている。 特に貴い神には大神(おおかみ)・大御神(おおみかみ)の神号がつけられる。また、後の時代には明神(みょうじん)、権現(ごんげん)などの神号も表れた。神号を巡っては、徳川家康の神霊の神号を「明神」にする吉田神道派の以心崇伝と「権現」にする山王神道派の南光坊天海で論争が起き、最終的に日光東照宮に「東照大権現」として祀られた話がある。
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