カリフォルニア大学とは? わかりやすく解説

カリフォルニア‐だいがく【カリフォルニア大学】


カリフォルニア大学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/13 13:51 UTC 版)

カリフォルニア大学
University of California
モットー Fiat luxラテン語
モットー (英語) Let there be light(光あれ
種別 公立大学
大学システム
設立年 1868年3月23日
資金 295億ドル(2024-2025) [1]
予算 536億ドル (2024-2025)[2]
学長 ジェームズ・ミリケン
教員数
26,100 (2025年)[2]
職員数
192,400人(2025年)[2]
学生総数 299,407人(2025)[3]
学部生 236,070人(2025)[3]
大学院生 63,337人(2025)[3]
所在地 アメリカ合衆国
カリフォルニア州カリフォルニア州オークランド
キャンパス バークレー
ロサンゼルス
サンディエゴ
デービス
サンタクルーズ
サンタバーバラ
アーバイン
リバーサイド
マーセド
サンフランシスコ
スクールカラー 青 & 金[4]
    
公式サイト www.universityofcalifornia.edu
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カリフォルニア大学(カリフォルニアだいがく、: University of California)は、カリフォルニア州オークランド市に本部を置くアメリカ合衆国の州立大学である。1877年に設置された。

10大学からなるカリフォルニア大学システム(UC system)はアメリカ合衆国で最大規模の州立大学群であり、カリフォルニア大学バークレー校を旗艦校としている。モットーはラテン語で「fiat lux」(「光あれ」の意味[5])。各キャンパスはそれぞれ独立に運営される別の大学であるため、カリフォルニア大学という大学が単体で存在する訳ではない。

在学者19万1000人以上と存命同窓生134万0000人以上を資金母体とした約49億米ドルの運用可能な基金を有している(アメリカ国内で7番目の規模)。

沿革

最初のキャンパス(現在のUCバークレー)は1868年に創立された。最も新しい10番目の大学はマーセド市近郊に2005年の秋に開校した。カリフォルニア州全土に10の大学(バークレー校、デービス校、サンディエゴ校、サンフランシスコ校、サンタ・クルーズ校、サンタ・バーバラ校、ロサンゼルス校、アーバイン校、リバーサイド校、マーセド校)を持ち、世界的にも有名な研究重視の大学群である。うちサンフランシスコ校は医学系大学院大学であるが、それ以外はそれぞれ総合大学である。図書館の書籍量、各研究機関など、世界でも屈指の規模とレベルを誇る。またサンフランシスコにキャンパスを有するロースクールカリフォルニア大学ヘイスティングス法科大学院(University of California, Hastings College of the Law)はカリフォルニア大学の名を冠し提携関係にはあるものの、カリフォルニア大学システムとは独立に運営されている。

構成

総長室

カリフォルニア州には、大きくわけて4つの大学システムがあり、一つはこのカリフォルニア大学システム(UC system)、別の州立大学システムであるカリフォルニア州立大学(CSU system)、2年制大学のCommunity College、そしてスタンフォード大学カリフォルニア工科大学南カリフォルニア大学等の私立大学がある。UCが研究重視そして大学院重視であるのに対し、CSUでは各学部教育そして教員養成や職業訓練が主な教育目標である。

学費

公立の大学であり学費は比較的安かったが、カリフォルニア州の財政危機の影響を受け近年では非常に値上がりしてきている。カリフォルニア大学バークレー校の場合、カリフォルニア州民に対しては、学部生では1年の授業料が約14,500米ドル、寮費や保険等の諸費用込みで約40,000米ドルである。日本からの留学などの州民以外の場合は、他州住民授業料が約30,000米ドルが加算されるため、1年の学費は約70,000米ドルとなる[6]

入学

カリフォルニア大学の各キャンパスはそれぞれ個別に入学手続きを受け付けると同時に、学部または編入を希望する学生は、1つの願書でUCの全キャンパスに出願できる。一方、大学院および専門学校への入学は、出願する学部やプログラムごとに個別に入学手続きを行う。

2020年5月、カリフォルニア大学は、入学選考におけるSATACTといった入学に要するスコア要件を2024年まで停止する計画を承認した[7]。 しかし、2021年5月、学生の訴訟を受け、カリフォルニア大学は入学および奨学金の決定において、SATとACTのスコアを今後一切考慮しないと発表した[8]

カリフォルニア大学は、主にカリフォルニア州のコミュニティカレッジから多数の編入生を受け入れている。UCの学生の約3人に1人は、コミュニティカレッジから学び始めている[9]。 カリフォルニア州の多くのコミュニティカレッジは、カリフォルニア大学と提携[10][11][12][13]しており、特定の要件を満たすことで優先的に編入できるプログラム(TAG: Transfer Admission Guarantee)を提供している[14]。コミュニティカレッジの費用は、カリフォルニア大学と比較して依然として大幅に安く、費用対効果の高い選択肢である。留学生の場合、カリフォルニア大学ロサンゼルス校などのUCトップ校の年間総費用が2025年時点で8万ドルを超えるのに対し[15]、コミュニティカレッジ(例:ディアンザカレッジ)の年間総費用は約3万ドルに抑えられる[16]。これは、コミュニティカレッジであるディアンザカレッジの学費が年間約1万ドルと、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の学費(年間約5.3万ドル)の約5分の1となるためである。そのため、一般教養科目をコミュニティカレッジで履修し、その後カリフォルニア大学に編入して専門課程の科目を履修することで、2年間で10万ドル以上の費用を大幅に節約することが可能となる。この編入ルートは、特に経済的制約がある学生や、いきなり難関4年制大学の環境に飛び込むことに不安を感じる学生にとって、非常に魅力的な選択肢となる。

近年、カリフォルニア大学は、カリフォルニア州出身の学生よりも州外および留学生の入学率が高いことで、批判を浴びている。特に、カリフォルニア大学バークレー校カリフォルニア大学ロサンゼルス校は、他のキャンパスに比べて合格率が非常に低いため、この傾向に対して厳しい目が向けられている[17]。 2015年の理事会で、当時のカリフォルニア州知事ジェリー・ブラウン氏は、この問題について以下のように述べたとされる。「留学生や非常に優秀な学生は入学できる。しかし、成績は良いものの、トップクラスではないごく普通の学生が締め出されてしまうのだ。」[18] 州議会は、州外からの入学を減らすための法案を提出している[19]

大学システムの各大学

評価

カリフォルニア大学群は各種ランキングにおいて世界トップクラスの大学群として高く評価され、世界各地域の学界、政界および財界で大きな影響力を持っている。

カリフォルニア大学システム主要ランキング(最新年データ)
大学名 THE 世界大学 (2026)[20] QS 世界大学 (2026)[21] U.S. News 世界大学 (2025-2026)[22] U.S. News 国内大学 (2026)[23] Forbes 国内大学 (2024)[24] Washington Monthly 国内大学 (2024)[25] U.S. News MBA (2025)[26] Bloomberg MBA (2025-2026)[27] QS 世界MBA (2026)[28] Financial Times MBA (2025)[29]
カリフォルニア大学バークレー校 (UC Berkeley) 9 =17 6 15 5 13 11

(Haas)

3

(Haas)

14

(Haas)

=15

(Haas)

カリフォルニア大学サンフランシスコ校 (UCSF) N/A[30] N/A[30] 16 N/A[30] N/A[30] N/A[30]
カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) =18 46 13 17 15 20 18

(Anderson)

19

(Anderson)

18

(Anderson)

19 (Anderson)
カリフォルニア大学サンタバーバラ校 (UCSB) 72 179 91 40 42 80
カリフォルニア大学リバーサイド校 (UCR) 301-350 =440 242 75 77 79 88

(Anderson)

カリフォルニア大学デービス校 (UC Davis) 64 =114 96 32 44 26 65 111-120
カリフォルニア大学サンディエゴ校 (UCSD) 47 66 21 29 20 24 68

(Rady)

151-200

(Rady)

カリフォルニア大学アーバイン校 (UCI) 97 293 96 32 31 67 43

(Merage)

42

(Merage)

131-140

(Merage)

カリフォルニア大学サンタクルーズ校 (UCSC) =181 =458 133 88 63 118
カリフォルニア大学マーセド校 (UC Merced) 401-450 ランク外 763 57 190 72

出典・補注

  1. ^ As of August 29, 2025; includes assets managed by UC Regents on behalf of all UC campuses. The University of California at a Glance”. University of California. 2025年10月13日閲覧。
  2. ^ a b c The University Of California At A Glance”. University of California. 2025年10月13日閲覧。
  3. ^ a b c “[https=//www.universityofcalifornia.edu/infocenter/fall-enrollment-glance Fall Enrollment At A Glance]”. University of California. 2025年10月13日閲覧。
  4. ^ The UC Brand”. Brand.universityofcalifornia.edu. 2015年10月14日閲覧。
  5. ^ 旧約聖書』「創世記」の「天地創造」の章にある神の言葉。
  6. ^ Fee Schedule”. UC Berkeley Registrar. 2025年10月13日閲覧。
  7. ^ Golden State Blockbuster: U. of California Drops SAT and ACT Requirement”. The Chronicle of Higher Education. 2025年10月13日閲覧。
  8. ^ University of California to drop SAT, ACT in admissions”. Associated Press. 2025年10月13日閲覧。
  9. ^ UC opens doors for community college students (March 2024 Update)”. University of California. 2025年10月13日閲覧。
  10. ^ Transfer Admission Guarantee (TAG)”. Santa Monica College. 2025年10月13日閲覧。
  11. ^ UC Transfer Admission Guarantee (TAG)”. Pasadena City College. 2025年10月13日閲覧。
  12. ^ Transfer Admission Guarantee (TAG)”. Diablo Valley College. 2025年10月13日閲覧。
  13. ^ Transfer Admission Guarantee (TAG) at De Anza College”. De Anza College. 2025年10月13日閲覧。
  14. ^ UC Transfer Admission Guarantee (TAG) Matrix”. University of California. 2025年10月13日閲覧。
  15. ^ Tuition and Fees”. UCLA Undergraduate Admission. 2025年10月13日閲覧。
  16. ^ Tuition and Fees for F-1 Visa Students”. De Anza College. 2025年10月13日閲覧。
  17. ^ UC needs to admit more California students, audit says”. Los Angeles Times. 2025年10月13日閲覧。
  18. ^ Californians for Californians?”. Inside Higher Ed. 2025年10月13日閲覧。
  19. ^ Legislators crafting deal to reduce numbers of out-of-state students at University of California”. EdSource. 2025年10月13日閲覧。
  20. ^ THE World University Rankings 2026”. Times Higher Education. 2025年10月13日閲覧。
  21. ^ QS World University Rankings 2026: Top Global Universities”. QS Quacquarelli Symonds. 2025年10月13日閲覧。
  22. ^ Best Global Universities Rankings 2025-2026”. U.S. News & World Report. 2025年10月13日閲覧。
  23. ^ Best National Universities Rankings 2026”. U.S. News & World Report. 2025年10月13日閲覧。
  24. ^ America's Top Colleges 2024”. Forbes. 2025年10月13日閲覧。
  25. ^ National University Rankings 2024”. Washington Monthly. 2025年10月13日閲覧。
  26. ^ Best Business Schools Rankings 2025”. U.S. News & World Report. 2025年10月13日閲覧。
  27. ^ Best B-School Rankings 2025-2026”. Bloomberg Businessweek. 2025年10月13日閲覧。
  28. ^ QS Global MBA Rankings 2025”. QS Quacquarelli Symonds. 2025年10月13日閲覧。
  29. ^ FT Global MBA Ranking 2025”. Financial Times. 2025年10月13日閲覧。
  30. ^ a b c d e 医学・医療系専門大学院大学のため、一般的な総合大学ランキングの対象外

外部リンク


カリフォルニア大学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/15 15:16 UTC 版)

デイビス (カリフォルニア州)」の記事における「カリフォルニア大学」の解説

詳細は「カリフォルニア大学デービス校」を参照 カリフォルニア大学デイビス校略してUCデイビスはカリフォルニア大学の分校であり、2009年秋学生数は32,153人だった。町の社会文化生活大きな影響力持っている

※この「カリフォルニア大学」の解説は、「デイビス (カリフォルニア州)」の解説の一部です。
「カリフォルニア大学」を含む「デイビス (カリフォルニア州)」の記事については、「デイビス (カリフォルニア州)」の概要を参照ください。

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