カーネギー研究所とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > カーネギー研究所の意味・解説 

カーネギー研究所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/20 15:32 UTC 版)

Carnegie Institution for Science
ワシントンDCの管理棟
前身 ワシントン・カーネギー協会
設立 1902年
設立者 アンドリュー・カーネギー
種類 財団
目的 科学研究の支援
本部 アメリカ合衆国 ワシントンD.C.
ウェブサイト www.carnegieinstitution.org
テンプレートを表示

カーネギー研究所[1]英語:Carnegie Institution for Science)は、1902年に鉄鋼王アンドリュー・カーネギー (Andrew Carnegie) が設立した、科学研究を支援する財団である。設立時の名称はワシントン・カーネギー協会(Carnegie Institution of Washington)。今日、カーネギー研究所は植物生物学、発生生物学、天文学、材質科学、環境生態学、地球惑星科学の6分野の研究をサポートしている。

名称

現在、6分野の研究機関はアメリカ合衆国各地に設置されている。設立当初の「ワシントン・カーネギー協会」(Carnegie Institution of Washington)という名称は、ワシントン以外にも研究機関が分散しているという現状に反している上、何をしている機関なのか分かりにくいという理由から、2007年に現在の名称である「カーネギー研究所」(Carnegie Institution for Science)を公式に使用し始めた。ただし法律上の名称は、設立当初のワシントン・カーネギー協会のままである。なお、デール・カーネギー(Dale Carnegie)が設立したデール・カーネギー研究所(Dale Carnegie Institute)とは異なる。

歴史

カーネギーはセオドア・ルーズベルト大統領にかけあい、1000万ドルで新しい組織をつくる準備ができたと公表した。寄付金は、1907年に200万ドルが追加され、1911年にはさらに1000万ドル増えた。

発足時の理事として、大統領、上院議長、下院議長、スミソニアン協会の秘書、および米国科学アカデミーの長をふくむ総勢27人が選出された[2]。初会合は1902年1月29日に国務長官のオフィスで催されて、ジョンズ・ホプキンズ大学の学長であったダニエル・ギルマン英語版が理事長に選ばれた。翌年、議会は研究所の法人格を認めた。

設立当初から萌芽的な科学研究を育成し、レーダ技術やRNA干渉を操作する技術などを通じて社会へ貢献している。20世紀初めから中盤にかけて活躍した研究者には、以下のような者が含まれる。

天文学分野では、カーネギー研究所 天文台(The Observatories of Carnegie Institution of Washington、略称:カーネギー天文台)が運営されている。本部をカリフォルニア州パサデナに置く。チリのラスカンパナス天文台において観測施設を運用している。

かつては歴史研究部門があり、アメリカ合衆国による古代マヤ文明の遺跡調査の中心だった。1913年にシルヴェイナス・モーリーが初代のマヤ調査部長となり、1929年にはアルフレッド・V・キダーにかわって、メキシコ中央アメリカを調査した。しかし1957年のスプートニク・ショックによって、研究所は科学・原子力部門に集中することになり、歴史研究部門は閉鎖された。研究資料はハーバード大学附属ピーボディ考古学・民族学博物館が受け継いだ[3]

脚注

関連項目

外部リンク


「カーネギー研究所」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カーネギー研究所」の関連用語

カーネギー研究所のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カーネギー研究所のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカーネギー研究所 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS