カーネギー発生段階とは? わかりやすく解説

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カーネギー発生段階

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/10/18 06:51 UTC 版)

発生学において、カーネギー発生段階 (カーネギーはっせいだんかい、: Carnegie stages) とは23の段階に標準化された脊椎動物胚の発生段階の指標である。Streeter's Horizons とも呼ばれる。

各段階は、胚の大きさや発生後の日数でなく、構造の発生により定められており、このため各段階の時間軸は種ごと、またある程度は個体ごとに異なる。ヒト胚においては、発生初期の60日のみが対応しており、それ以降はに代わって胎児と呼ばれる。

この指標は Streeter (1942) および O'Rahilly と Müller (1987) の業績による。「カーネギー」の名称はカーネギー研究所に由来する。 

カーネギー発生段階により多くの脊椎動物の発生段階を記述、比較することが可能であるが、一部のモデル生物については、例えばニワトリにおけるHamburger-Hamilton 発生段階のように別の指標が用いられることもある。

ステージ

日数はヒトにおける概略であり、最終排卵日からの日数を表す。

ステージ 1: 受精後 1 日

ステージ 2: 受精後 2-3 日

ステージ 3: 受精後 4-5 日

ステージ 4: 受精後 6 日

ステージ 5 (a-c): 受精後 7-12 日

ステージ 6: 受精後約 17 日

ステージ 7: 受精後約 19 日

  • 原腸陥入
  • 神経板
  • 造血の開始
  • 脊索

ステージ 8: 受精後約 23 日

  • 原窩

ステージ 9: 受精後約 25 日

  • 神経溝
  • 神経褶
  • 横中隔
  • プラコード
  • 初期心臓

ステージ 10: 受精後約 28 日

  • 第一および第二咽頭弓
  • 心臓係蹄
  • 中間中胚葉

ステージ 11: 受精後約 29 日

ステージ 12: 受精後約 30 日

  • 上肢芽

ステージ 13: 受精後約 32 日

  • 一次中隔
  • 一次口

ステージ 14: 受精後約 33 日

  • 尿管芽

ステージ 15: 受精後約 36 日

ステージ 16: 受精後約 39 日

ステージ 17: 受精後約 41 日

ステージ 18: 受精後約 44 日

  • 二次中隔

ステージ 19: 受精後約 46 日

ステージ 20: 受精後約 49 日

ステージ 21: 受精後約 51 日

ステージ 22: 受精後約 53 日

ステージ 23: 受精後約 56 日




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