卵黄嚢とは? わかりやすく解説

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らんおう‐のう〔ランワウナウ〕【卵黄×嚢】

読み方:らんおうのう

魚類羊膜類胎生期初期にみられる卵黄を包む袋状の膜。卵黄分解吸収行い多数血管通じて胚に栄養を送る。卵黄消費されてなくなると、胚に吸収される


卵黄嚢

英訳・(英)同義/類義語:yolk sac

動物の発生で、卵黄部分を包む袋。

卵黄のう

同義/類義語:卵黄嚢
英訳・(英)同義/類義語:umbilical vesicle, yolk sac

動物の発生で、卵黄部分を包む袋。
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卵黄嚢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/19 17:07 UTC 版)

人間の(2.6mm
人間の(31 -34日目)

卵黄嚢(らんおうのう、Yolk sac、Vitelline sac、Saccus vitellinus)は、魚類羊膜類などの妊娠期における、卵黄を包む膜状の嚢([1][2]

人間の卵黄嚢

卵黄嚢という名称だが、(魚類などと違い)嚢内に卵黄はなく、液が入っている[3]。臍小胞 (umbilical vesicle) とも呼ばれる。

胎生して約2週目で、ヒューザー膜(ホイザー膜、胚外体腔膜とも呼ぶ)で覆われた一次卵黄嚢が形成される。そして卵黄嚢壁に「血島」(血管や血球の原基)ができる。(ここでの造血活動は卵黄嚢造血と呼ばれ、胎生10日~2ヶ月の間の造血が行われる[4][5]。)

一次卵黄嚢 primary yolk sac(原始卵黄嚢 primitive yolk sac)は縮んで消滅するが、二次卵黄嚢 secondary yolk sacもできる[3]

最終的に、二次卵黄嚢の背方部は原腸となり、他は萎縮する[5]

中腸と卵黄嚢をつなぐ卵黄腸管は通常6週目までに消失するが、小腸側に遺残するとメッケル憩室が生じる。

脚注

外部リンク

関連項目


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