卵鞘
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卵鞘(らんしょう)とは、貝などの軟体動物、カマキリ、ゴキブリなどが作る卵を包む粘液から作られるカプセルのようなものである[1][2][3]。
ゴキブリの場合、雌腹部の付属腺から分泌される液体からなる[4]。
微生物、寄生虫、捕食者、寒暖差などの天候から保護する役割がある[5][6][3]。
出典
- ^ Brunet, P. C. J. (1 June 1951). “The Formation of the Ootheca by Periplaneta americana : I. The Micro-anatomy and Histology of the posterior part of the Abdomen”. Journal of Cell Science s3-92 (18): 113–127. doi:10.1242/jcs.s3-92.18.113 .
- ^ Grimaldi, David; Engel, Michael S. (2005-05-16) (英語). Evolution of the Insects. Cambridge University Press. pp. 230. ISBN 9780521821490
- ^ a b Matthews-Cascon, Helena; Rocha-Barreira, Cristina de Almeida; Meirelles, Carlos; Bigatti, Gregorio; Penchaszadeh, Pablo (April 2009). “Description of the ootheca of Turbinella laevigata (Mollusca, Gastropoda)”. Brazilian Archives of Biology and Technology 52 (2): 359–364. doi:10.1590/S1516-89132009000200013. hdl:11336/97453.
- ^ 後藤哲雄、上遠野冨士夫『応用昆虫学の基礎』p.20
- ^ Insekten : [Autoren dieses Bd.: Kurt Günther ...].. Günther, Kurt., Petzsch, Hans., Deckert, Kurt., Mauersberger, Gottfried., Crome, Wolfgang. ([Neuausg.], 1. Aufl ed.). Leipzig [u.a.]: Urania-Verl. (1994). ISBN 3332004980. OCLC 61813597
- ^ Keller, Laurent (March 1998). “The Evolution of Social Behavior in Insects and Arachnids. Jae C. Choe , Bernard J. Crespi”. The Quarterly Review of Biology 73 (1): 110–111. doi:10.1086/420149.
関連項目
- 包卵腺 - 頭足動物などの軟体動物の輸卵管そばにある卵に付着する液体を分泌する腺。
卵鞘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/28 08:48 UTC 版)
ゴキブリは卵鞘が特徴的である。トウヨウゴキブリの黒みがかった褐色の卵鞘は、1~1.2センチほどの大きさになり、境界のあいまいな仕切りの中には16~18個ほどの卵が収まっている。これらの卵鞘は交尾から1日ほどで形成され、基本的に形成から1~2日ほど、遅くとも7日後までに、なるべく安全な場所に産みつけられるか、あるいは経口分泌によって孵化に適した土壌に張りつけられる。色は、最初は黄色っぽい白であるが、だんだん赤みがかり、最後には黒褐色となる。0℃以下の気温では生存できない。気温が29.5℃の場合は42日ほどで孵化し、21℃の場合は81日ほどで孵化する。
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