人間の卵黄嚢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/10/18 06:45 UTC 版)
卵黄嚢という名称であるが、(魚類などと違い)嚢内に卵黄はなく、液が入っている。臍小胞 (umbilical vesicle) とも呼ばれる。 胎生して約2週目で、ヒューザー膜(ホイザー膜、胚外体腔膜とも呼ぶ)で覆われた一次卵黄嚢が形成され、卵黄嚢壁に「血島」(血管や血球の原基)ができる。ここでの造血活動は卵黄嚢造血と呼ばれ、胎生10日~2ヶ月の間の造血が行われる。 一次卵黄嚢 primary yolk sac(原始卵黄嚢 primitive yolk sac)は縮んで消滅するが、二次卵黄嚢 secondary yolk sacもできる。 最終的に、二次卵黄嚢の背方部は原腸となり、他は萎縮する。
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