造血
造血
造血
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 02:09 UTC 版)
哺乳類の場合、血球(血液細胞)はいずれも骨髄で造血幹細胞から分化・成熟したものである(造血の場は哺乳類と鳥類では主に骨髄、魚類では主に腎臓、両生類では脾臓である。爬虫類は種によってさまざまである)。健康人では未熟な細胞は骨髄から血液内に移動することは出来ず、血液内には赤血球、白血球、血小板のみが存在する。 ヒトの血液物性や成分は以下の値となる。 比重 男1.055 - 1.063 女1.052 - 1.060 赤血球数 男500万/mm3 女450万/mm3 白血球数 5000 - 8000/mm3 血小板 20万 - 50万/mm3 ヘマトクリット値 男42% 女37% 血漿タンパク質 7% (うちアルブミン56%) pH 7.4 この他、各種イオンや有機酸、グルコース、脂質、尿素などを含む 血液を抗凝固剤と共に遠沈管に入れて遠心分離すると、血液中の細胞成分が底の方に移動するが、大部分が暗赤色の赤血球部分で、赤血球部分と上澄みの間に白血球部分ができる。
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造血
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 02:09 UTC 版)
ヒトは誕生以前の胎生時に当たる発生の極めて初期には卵黄嚢造血管組織(血島)で造血がされるが、これは体外造血に当たる。その後肝臓や脾臓で造血され、胎生5ヵ月頃には造血組織は順次萎縮する。その後、誕生するまでには造血の場は成人期造血器官である骨髄のみに移る。 発生生物学的には造血には2つの段階がある事が知られている。「一次造血」は、発生初期に胚体外の卵黄嚢組織で起こり一時的に胚に血液を供給し、生涯全身に血液を供給する「二次造血」は、胚のAGM (aorta-gonad-mesonephros) 組織で起る。この、二次造血を行う細胞がどこから来たのか明らかでなかったが、理化学研究所の研究グループは、卵黄嚢にある造血細胞が二次造血にも関与していることを突き止めた。 子供の時期には脛骨のみがほとんどの造血能を担うが、20代の頃には失われ大腿骨や肋骨などの造血比率が高まる。成人では体躯の胸骨、肋骨、脊椎、骨盤、リンパ組織などで造血が行われる。さらに年齢を重ねると胸骨や椎骨・骨盤での産出比率が高まる。 骨髄のうち、造血を起こす部分は赤色骨髄のみで、黄色骨髄にその能力は無い。すべての血球は幹細胞(造血幹細胞)を元に作られる。これが造血因子を受けながら分裂による増殖を繰り返し、様々な血球へ分化・成熟する。まず、造血幹細胞はリンパ系幹細胞か骨髄系幹細胞のいずれかになる。リンパ系幹細胞はリンパ芽球を経て白血球のうちリンパ球になる。骨髄系幹細胞は複数の分化を辿り、前赤芽球・赤芽球を経て赤血球、骨髄芽球を経て白血球(好中球、好酸球、好塩基球)、単芽球を経て白血球(単球)、巨核芽球・巨核球を経て血小板となる。
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造血
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 09:20 UTC 版)
単核食細胞系の様々な細胞型は、CFU-GEMM(顆粒球・赤芽球・単球・巨核球の前駆細胞)からの骨髄球系統の全部分を形成している。
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