抗原提示とは? わかりやすく解説

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抗原提示

英訳・(英)同義/類義語:antigen presentation

マクロファージ樹状細胞が、取り込んだ異物一部MHC分子働き細胞膜外に示しT細胞抗原として認識できるようにすること。
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現象や動作行為に関連する概念:  托卵  抗原プロセシング  抗原抗体反応  抗原提示  拇指対向性  拒絶反応  拘束

抗原提示

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/18 02:08 UTC 版)

抗原提示(こうげんていじ)とは、マクロファージ樹状細胞などの抗原提示細胞が、細菌などの外来性および内因性抗原を細胞内へ取り込んで分解を行った後に、細胞表面へその一部を提示する免疫機構である。提示された抗原はT細胞などにより認識され、細胞性免疫及び液性免疫を活性化する。




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抗原提示

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 17:14 UTC 版)

ファゴソーム」の記事における「抗原提示」の解説

未成熟樹状細胞食作用を行うが、成熟した樹状細胞では細胞骨格リモデリング関与するRho GTPアーゼ変化のため食作用行われない樹状細胞ファゴソーム病原体の分解ではなく主に抗原提示に関与するのであるため、マクロファージ好中球のものよりも加水分解活性酸性度が低い。タンパク質断片細菌特異的認識適したサイズ保持しておく必要があるため、ペプチド部分的にしか分解されない細菌由来ペプチドMHC輸送されるリンパ球提示されペプチド抗原は、T細胞受容体結合してT細胞活性化することで自然免疫獲得免疫橋渡しをする。この機構哺乳類鳥類など顎口上綱特異的なものであり、昆虫獲得免疫持たない

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抗原提示

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 15:26 UTC 版)

マクロファージ」の記事における「抗原提示」の解説

マクロファージ抗原摂取すると、各種サイトカイン放出し特定のT細胞活性化させるマクロファージは、食作用によって取り込み分解した異物いくつかの断片にし、もともと細胞内持っていたMHCクラスII分子(MHC-II)と結合させ、細胞表面表出させる。これをマクロファージによる抗原提示と呼ぶ。 マクロファージによる抗原提示のシグナルは、T細胞なかでもヘルパーT細胞呼ばれるリンパ球伝達されるヘルパーT細胞表面には、CD4というヘルパーT細胞特有の表面タンパク質と、T細胞受容体(TCR, T-cell receptor)と呼ばれる受容体タンパク質存在しており、それぞれマクロファージMHC-IIと、マクロファージによって提示され抗原結合することによって、ヘルパーT細胞活性化されるT細胞受容体構造は、そのヘルパーT細胞ごとに異なっており、マクロファージによって提示され抗原断片ぴったり合う受容体を持つヘルパーT細胞だけが活性化される活性化したヘルパーT細胞は、インターロイキンリンフォカイン等のサイトカイン生産することでマクロファージ活性化するとともに自分認識するものと同じ抗原認識するB細胞活性化させる活性化したB細胞形質細胞分化して増殖し抗原対応する抗体作成し放出する抗体抗原特異的に結合し抗体-抗原複合体作るマクロファージはこの抗体-抗原複合体引きつけられ、そしてこの複合体貪食する。抗体結合した細菌ウイルスマクロファージにとって非常に能率よく食すことができるものとなる。この際T細胞リンフォカイン放出するなどしてマクロファージ活性化したり、B細胞増殖分化助ける。

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抗原提示

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 15:33 UTC 版)

獲得免疫系」の記事における「抗原提示」の解説

詳細は「抗原提示」を参照 獲得免疫は、免疫細胞自分自身細胞望ましくない侵入者とを区別する能力依存している。宿主細胞は「自己抗原発現している。これらの抗原は、細菌表面ウイルス感染した宿主細胞表面存在する抗原(「非自己」または「外来抗原)とは異なる。獲得免疫反応は、活性化した樹状細胞細胞内外来抗原認識することによって引き起こされる非核細胞赤血球を含む)を除いて全ての細胞主要組織適合性複合体MHC分子働きによって抗原提示出来る。一部細胞は、抗原提示したり、未感作T細胞誘導したりするための特別な機能備えている。樹状細胞B細胞マクロファージは、T細胞の共刺激受容体認識する特別な共刺激性」リガンド備えており、抗原提示細胞APC)と呼ばれている。 抗原提示細胞によって活性化されるT細胞には幾つかのサブグループがあり、其々タイプT細胞は、固有の毒素微生物病原体対処する為に特別に装備されている。どのタイプT細胞活性化されどのような反応が起こるかは、APC最初に抗原出会った時の状況にもよる。

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