近交系

デジタル大辞泉

きんこう‐けい〔キンカウ‐〕【近交系】

読み方：きんこうけい

近親交配を繰り返し、形質の異なる個体を分離することによって作り出された、遺伝的に均一な動植物の個体群。ほとんどの遺伝子が同じ対立遺伝子をもつホモ接合体となっている。

[補説] すべての遺伝子または重要な形質に関与する遺伝子がホモ接合体となっているものを純系という。

生物学用語辞典

近交系

英訳・(英)同義/類義語：inbred line, inbred strain

遺伝学で同一系統内での交配を繰り返し、遺伝的な均一性を高めた系統。

「生物学用語辞典」の他の用語

現象や動作行為に関連する概念：

軸索流  軸索誘導  軸索輸送  近交系  追加免疫  造血  造血因子

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近交系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/07/04 13:31 UTC 版)

近交系 (Inbred strain) とは、主に兄妹・姉弟同士の近親交配を20世代以上継続して得られた、遺伝子的なバックグラウンドを揃えた動植物の系統のことである。近交系は、特に実験動物において個体差を少なくするために用いられる。近親交配を20世代以上繰り返しているために、近交系の個体は0.01%のヘテロ接合の遺伝子しか持たない。そのために、遺伝的にはほぼ同一の個体であるとみなすことができる。