遺伝学

デジタル大辞泉

いでん‐がく〔ヰデン‐〕【遺伝学】

読み方：いでんがく

遺伝現象を研究する生物学の一分野。

人口統計学辞書

遺伝学

遺伝形質の伝達は遺伝子 ¹を介して行なわれ、遺伝子は両親から子へと伝えられる。遺伝学 ²は、遺伝因子の伝達と作用に関わる科学である。遺伝子は、細胞の核に位置するＤＮＡ（ディオキシリボ核酸）が糸状になって構成する染色体 ³の上にある。染色体上の遺伝子の位置は遺伝子座 ⁴と呼ばれる。同一の遺伝子座を占める遺伝子は同一の形質に作用するが、その作用の仕方はこの遺伝子座にある遺伝子の様々な対立遺伝子 ⁵のそれぞれに対応したものである。受胎（602-1）の過程で二つの生殖細胞あるいは配偶子 ⁶が結合して形成する新しい細胞は、接合子（融合子） ⁷と呼ばれる。

• 1. 一個体が持つすべての遺伝子は集合的に遺伝的物質genetic endowmentと呼ばれる。
• 2. 遺伝学genetics（名）；遺伝的genetic（形）；遺伝学者geneticist（名）：遺伝学の専門家。

生物学用語辞典

遺伝学

英訳・(英)同義/類義語：genetics

生物の様々な形質が親から子に伝わる現象や原因を究明する学問。

「生物学用語辞典」の他の用語

学問の分野：

疫学  細胞遺伝学  自然科学  遺伝子工学  遺伝学  遺伝統計学  酵素学

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遺伝学

【仮名】いでんがく
【原文】genetics

遺伝子および遺伝に関する研究。遺伝とは、遺伝性情報および遺伝形質（眼の色、ある種の疾患に罹る確率の高さなど）が両親から子孫に引き継がれることである。

ウィキペディア

遺伝学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/08/16 15:33 UTC 版)

遺伝学（いでんがく、 英: genetics）は、生物の遺伝子、遺伝的変異、遺伝について研究する学問である。遺伝は生物の進化に不可欠であるため、遺伝学は生物学において重要な分野である。19世紀にモラヴィア地方の都市ブルノで活動していたアウグスチノ会修道士、グレゴール・メンデルは、遺伝学を科学的に研究した最初の人物である。メンデルは「形質遺伝」すなわち、形質（生物の性質や特徴）が親から子孫へと時を超えて受け継がれる様式を研究した。そして、生物（エンドウ）が独立した「遺伝単位」によって形質を継承することを観察した。この用語は今日でも使用されているが、遺伝子と呼ばれるものの定義としてはやや曖昧である。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

遺伝学

出典:『Wiktionary』 (2021/04/13 03:28 UTC 版)

名詞

遺伝学（遺伝学　いでんがく）

1. 交配や遺伝子操作などにより、その表現型から遺伝子の機能を研究する生物学の一分野、または方法論。本来は遺伝現象子を研究する分野を指した。

翻訳

• 英語: genetics

関連語

• 分子遺伝学

Weblio日本語例文用例辞書

「遺伝学」の例文・使い方・用例・文例

• 生物化学、遺伝学、分子生物学
• 遺伝学的に伝わる才能
• 同じまたは近縁種の別の細胞からDNAを導入することによって（細菌性細胞を）遺伝学的に異なる細胞に変える
• フェニルケトン尿症に対する幼児の遺伝学的検査
• 細胞遺伝学の、または、それに関して
• 遺伝学の科学の、または、遺伝学の科学に関する
• 遺伝学者はそれを引き起こす遺伝子の正体をやっと最近になって発見した
• 遺伝学の科目
• それらのゲノム（完全なDNA配列）に関し、有機体を研究する遺伝学の部門
• 遺伝子によってコードされるされるタンパク質一式を研究する遺伝学の分科
• 分子レベルで遺伝物質の構造と活動に関する遺伝学の部門
• 人間または実験用生物で薬物に対する反応における遺伝に基づいた変化を研究する遺伝学の分科
• 特に進化の枠組みの中で分類の関係を評定するために（細胞遺伝学や生化学などの）データを使用すること
• 遺伝と関連した細胞構成要素を専門とする遺伝学者
• 遺伝学を専門とする科学者
• メンデルの遺伝学説の支持者
• アメリカ人の遺伝学者で、一匹のマウスから別のマウスに機能的遺伝子を移動することに成功した（1934年生まれ）
• 集団遺伝学の開発に寄与した、スコットランドの遺伝学者（ジョン・ホールデーンの息子）
• ソビエトの遺伝学者で、ラマルクの進化論への固執がスターリンにより支持された（1898年−1976年）
• 遺伝学の祖（1822年−1884年）