活性酸素種とは? わかりやすく解説

活性酸素

(活性酸素種 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 03:42 UTC 版)

活性酸素(かっせいさんそ、: Reactive Oxygen Species, ROS)とは、大気中に含まれる酸素分子が、より反応性の高い化合物に変化したものの総称である[1]。一般的にスーパーオキシドアニオンラジカル(通称スーパーオキシド)、ヒドロキシルラジカル過酸化水素一重項酸素の4種類とされる[1]


  1. ^ a b 吉川敏一,河野雅弘,野原一子『活性酸素・フリーラジカルのすべて』(丸善 2000年)p.13
  2. ^ a b 老化のメカニズム
  3. ^ 吉川 1997 pp.7-8
  4. ^ 吉川 1997 p.10
  5. ^ 吉川 1997 p.9
  6. ^ 中村仁信「放射線と発がん : 福島原発放射能漏れを考える」『癌と人.別冊』第38号、大阪癌研究会、2011年6月、 NAID 120004850281
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  8. ^ 高倉久志、「運動時における筋細胞内の酸素運搬」『日本体育学会大会予稿集』 日本体育学会第68回大会 (2017) , doi:10.20693/jspehss.68.36_2
  9. ^ 疲労のメカニズム解明:疲労の原因は活性酸素だった 最新トピックス 疲労と活性酸素 大阪市立大学大学院 医学研究
  10. ^ a b 老化のメカニズム (Dr.Gotoの老化研究所)
  11. ^ a b 柴田均「活性酸素はすべて悪玉か?」『日本農芸化学会誌』第77巻第6号、日本農芸化学会、2003年6月、 573-575頁、 doi:10.1271/nogeikagaku1924.77.573ISSN 00021407NAID 130001225676
  12. ^ 毎日新聞 2005/9/24
  13. ^ :活性酸素 -解説 役立つ情報をあなたのポケットに! 理大の栞16
  14. ^ Sawa T (2007). “Protein S-guanylation by the biological signal 8-nitroguanosine 3',5'-cyclic monophosphate.”. Nat Chem Biol. 3 (11): 727-35. PMID 17906641. 
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  16. ^ D'Autréaux B; Toledano MB. (2007). Nat Rev Mol Cell Biol. 8 (10): 813-24. PMID 17848967. 
  17. ^ 大阪武雄、日本化学会『活性酸素』丸善、1999年、p.27。ISBN 4-621-04634-9
  18. ^ EFSA Panel on Dietetic Products, Nutrition and Allergies (2010). "Scientific Opinion on the substantiation of health claims related to various food(s)/food constituent(s) and protection of cells from premature aging, antioxidant activity, antioxidant content and antioxidant properties, and protection of DNA, proteins and lipids from oxidative damage pursuant to Article 13(1) of Regulation (EC) No 1924/20061". EFSA Journal (英語). 8 (2): 1489. doi:10.2903/j.efsa.2010.1489 (inactive 14 January 2015)。
  19. ^ Withdrawn: Oxygen Radical Absorbance Capacity (ORAC) of Selected Foods, Release 2 (2010)”. United States Department of Agriculture, Agricultural Research Service (2012年5月16日). 2012年6月13日閲覧。
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  21. ^ 平原文子、ビタミンEと抗酸化性 栄養学雑誌 1994年 52巻 4号 p.205-206, doi:10.5264/eiyogakuzashi.52.205
  22. ^ 藤田直、「活性酸素,過酸化脂質,フリーラジカルの生成と消去機構並びにそれらの生物学的作用」『YAKUGAKU ZASSHI』 2002年 122巻 3号 p.203-218, doi:10.1248/yakushi.122.203


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活性酸素種

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mTORC1」の記事における「活性酸素種」の解説

活性酸素種は細胞内のDNAタンパク質損傷する。活性酸素種の大部分ミトコンドリア由来するものである。 酵母でのTOR1遺伝子欠失は、電子伝達系関与する複合体コードするミトコンドリア遺伝子の翻訳亢進によって、ミトコンドリアでの細胞呼吸増大もたらす電子伝達系効率的に機能しない場合には、酸素分子還元されずに蓄積し、活性酸素種の産生開始されるがん細胞mTORC1レベルが高い細胞も、ATP産生ミトコンドリア内膜での酸化的リン酸化よりも細胞質での解糖系依存していることは注目に値する。 mTORCの阻害は、活性酸素種の増加応答して親電子性物質応答エレメント抗酸化物質発現調節する転写因子コードする、NFE2L2(英語版)(NRF2)遺伝子転写増加させることが示されている。 内皮細胞において、AMPKによって誘導されeNOSmTORC1調節することが示されている。他の細胞種とは異なり内皮ではeNOSmTORC1誘導し、この経路ミトコンドリア生合成に必要である。

※この「活性酸素種」の解説は、「mTORC1」の解説の一部です。
「活性酸素種」を含む「mTORC1」の記事については、「mTORC1」の概要を参照ください。

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