化学物質や微生物などの分解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 02:31 UTC 版)
「酸化チタン(IV)」の記事における「化学物質や微生物などの分解」の解説
387 nmより短波長の光を受けると、水と反応して活性酸素種を生成する性質がある。活性酸素種は非常に強い酸化力をもち、化学薬品や細菌などに対して分解作用を示す。酸化チタン(IV)を含む壁や床のコーティングは、ブラックライト(紫外線ランプ)の照射により殺菌処理できる。酸化チタンの分解剤としての特徴として以下があげられる。 照射する光強度を制御することで、分解活性を調節することができる。 光強度が一定のとき、反応速度、すなわち基質に対する作用の強さも一定となる。 光のON/OFF操作で、その効果を瞬時に変更できる。活性酸素種の寿命は非常に短く、OFF後には直ちに消失して反応系内に残留しない。 酸化チタンナノ粒子は、高分子電解質のポリアクリル酸(PAA)で化学修飾して、中性pH溶液中に懸濁させることができる。酵素や抗体タンパク質と結合したPAAと、酸化チタンナノ粒子を組み合わせて用いる研究が、がん治療や水処理への応用を目標として行われている。
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