懸濁液
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/04 13:43 UTC 版)
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懸濁液(けんだくえき)は、固体粒子が液体中に分散した分散系。英語では、サスペンション (suspension) あるいはスラリー (slurry)。サスペンジョンともいうが、こちらはドイツ語のズスペンジオーン (Suspension) が混ざった呼び名である。
粒子はコロイド粒子(100nm程度以下)のこともあるが、それより大きな光学的粒子のこともある。コロイド粒子の場合は懸濁コロイドなどと呼び、光学的粒子の懸濁液を特に懸濁液と呼ぶこともある。
光学的粒子の懸濁液は、コロイド溶液とは異なり、時間が経つと定常状態に落ち着く。懸濁粒子は顕微鏡で見ることができ、静かな場所に置くと時間の経過に連れて沈静化する。この点で懸濁液は、粒子がより小さく、沈静化することのないコロイド液と異なる。
(真の)溶液では、溶質は固体では存在せず、溶質と溶媒は均質に混ざり合っているため、懸濁液は存在しない。
懸濁状態において、分散媒は流体(液体、気体等の総称)である。つまり、気体中に固体粒子が分散した状態のものも懸濁している状態である。
例
関連項目
「懸濁」の例文・使い方・用例・文例
- 粒子を再懸濁する
- バクテリア懸濁がエアゾール化された
- 浮遊懸濁物質、例えば沈泥または泥のような...
- 化学者は懸濁浮遊物を凝集した
- 懸濁液から粒子を分離するために遠心力を利用する装置
- 水酸化マグネシウムの乳白色の液体懸濁液から成る下剤
- 表面の保護、または装飾用にコーティングとして使用される物質(特に液体に懸濁される顔料の混合物)
- 抗体の生産を刺激するために注射される弱められたか死病原性細胞の懸濁からなる免疫原
- 液体中に懸濁する、または液体から沈殿する綿状の物質が緩やかに集まった小さな塊
- 溶解物と細かい懸濁物の間の特性を持つ混合物
- 固体が液体中に懸濁する、連続した液相をもつコロイド
- 微細な粒子が浮力によって支えられた状態で液体中に懸濁する混合物
- 通常、水中の不溶性粒子の懸濁(パリ、ライム、粘土の石膏のような)
- 懸濁または定着、ろ過の後の沈殿した固形の物質
- 工業的な方法で用いられる、または得られる溶液(または乳剤、懸濁液)である液体状の物質
- 懸濁液または溶液での殺虫剤
- 消石灰を懸濁させた水溶液
- 懸濁した液体
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