にさんか‐ちっそ〔ニサンクワ‐〕【二酸化窒素】
二酸化窒素(NO2)
一酸化窒素(NO)とその2分の1体積の酸素との作用,あるいは硝酸鉛または硝酸銅の固体を熱すると発生し,赤褐色,刺激性ガスとして最も特色があります。水に溶解しにくいので肺深部に達し,しかも吸収時の苦痛があまり烈しくないので,はなはだ危険で,急性中毒死の例が多く報告されています。作用は遅発性で高濃度ガス呼吸後数時間以上経過して突然強い症状が現れます。120~150ppmでは短時間でも危険です。障害は一般に一過性であり,慢性中毒の有無についてはまだ明らかでありません。環境基準…1時間値の一日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下であること。大気汚染防止法の特定物質。
二酸化窒素(NO2) (にさんかちっそ)
二酸化窒素
- 物質名
- 二酸化窒素
- 化学式
- NO2
- 原子量
- 46.0
- 融点(℃)
- -9.3
- 沸点(℃)
- 21.3
- 密度(g/cm3)
- 1.49
二酸化窒素
二酸化窒素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/09 23:48 UTC 版)
二酸化窒素(にさんかちっそ、英: nitrogen dioxide)は、NO2 という化学式で表される窒素酸化物で、常温・常圧では赤褐色の気体または液体である。窒素の酸化数は+4。窒素と酸素の混合気体に電気火花を飛ばすと生成する。環境汚染の大きな要因となっている化合物である。赤煙硝酸の赤色は二酸化窒素の色に由来している。大気中の濃度は、約0.027 ppm。二酸化窒素は常磁性の、C2v対称性を持つ曲がった分子である。
- ^ NIOSH Pocket Guide to Chemical Hazards 0454
- ^ グリーンウッド, ノーマン; アーンショウ, アラン (1997). Chemistry of the Elements (英語) (2nd ed.). バターワース=ハイネマン. p. 455. ISBN 978-0-08-037941-8。
- ^ Holleman, A. F.; Wiberg, E. "Inorganic Chemistry" Academic Press: San Diego, 2001. ISBN 0-12-352651-5.
- 1 二酸化窒素とは
- 2 二酸化窒素の概要
- 3 反応
- 4 汚染状況
二酸化窒素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/23 21:50 UTC 版)
二酸化窒素注意報 名称:注意報 基準:0.500ppm以上の場合。 二酸化窒素重大警報 名称:重大警報、重大緊急警報 基準:1.000ppm以上の場合。 二酸化窒素の環境基準は1時間値ではない。日平均値0.04ppm~0.06ppmまたはそれ以下という基準が定められている。
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