二酸化鉛とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 物質 > 化合物 > 化合物 > 二酸化鉛の意味・解説 

にさんか‐なまり〔ニサンクワ‐〕【二酸化鉛】

読み方:にさんかなまり

一酸化鉛鉛丹などを塩素水過酸化水素処理するとできる、黒褐色粉末酸化鉛(Ⅳ)。酸化剤で、鉛蓄電池正極などに使用化学式PbO2


二酸化鉛

分子式O2Pb
その他の名称二酸化鉛、酸化第二鉛、酸化鉛(IV)、Lead dioxideLead(IV) oxide過酸化鉛Lead peroxide、プラットナーアイト、Plattnerite、鉛スーパーオキシド、鉛オキシドブラウン、鉛ブラウンLead superoxideLead oxide brownLead Brown、C.I.77580、鉛ジオキシド、Lead(IV)dioxide
体系名:鉛(IV)ジオキシド


二酸化鉛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/01 16:43 UTC 版)

二酸化鉛
識別情報
ECHA InfoCard 100.013.795
PubChem CID
RTECS number
  • OGO700000
国連/北米番号 1872
CompTox Dashboard (EPA)
特性
化学式 PbO2
モル質量 239.1988 g/mol
外観 暗褐色または黒色の粉末
密度 9.38 g/cm3
融点

290 °C(分解)

への溶解度 溶けない
溶解度 酢酸に溶けるが、アルコールには溶けない
屈折率 (nD) 2.3
危険性
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
Health 3: Short exposure could cause serious temporary or residual injury. E.g. chlorine gasFlammability 0: Will not burn. E.g. waterInstability 1: Normally stable, but can become unstable at elevated temperatures and pressures. E.g. calciumSpecial hazard OX: Oxidizer. E.g. potassium perchlorate
3
0
1
OX
引火点 Non-flammable
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

二酸化鉛(にさんかなまり)は酸素化合物。化学式はPbO2酸化鉛(IV)過酸化鉛とも呼ぶ。鉛蓄電池などの電極の材料として用いられる。

黒色から褐色の斜方晶系であるα相と、黒色で正方晶系のβ相の多形があり、比重はそれぞれ9.773と9.696 グラム毎立方メートル (g/cm3) である。水には不溶で、塩酸には塩素を発生しながら溶ける。天然には、α相がscrutinyite1988年記載)、β相がプラットナー石英語版1845年記載)として産出するが希産である。

日本では毒物及び劇物取締法により劇物に、また消防法により第1類危険物に指定されている[1]

合成方法

実験室では2価の一酸化鉛酸化剤酸化するか、溶液を電気分解し、陽極酸化によって合成する。もしくは硝酸鉛を水に溶かして水酸化ナトリウム水溶液を加え、水酸化鉛(II)の沈殿を生成する。これにペルオキソ二硫酸カリウムを加えてpH12〜13、30〜60攪拌し、80℃に加熱した後に濾過・洗浄すると沈殿が得られる。これを硝酸溶液に入れて90℃で加熱処理するとα相の二酸化鉛が得られる。

なお、硝酸鉛を水に溶かし、硝酸銀水溶液を加えてから水酸化ナトリウム水溶液を加え、70〜80℃で塩素を吹き込み攪拌すると沈殿が生成する。これを洗浄し、90℃の酢酸に入れて攪拌するとβ相のPbO2が得られる。

工業的には酢酸鉛さらし粉で酸化することで得られる。

出典

  1. ^ 安全データシート” (PDF). ナカライテスク (2016年6月1日). 2022年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月11日閲覧。

参考文献

  • 日本化学会・編 『第4版 新実験化学講座 16巻 無機化合物』 丸善、1991年





二酸化鉛と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「二酸化鉛」の関連用語

1
過酸化鉛 デジタル大辞泉
100% |||||


3
酸化鉛 デジタル大辞泉
100% |||||


5
鉛蓄電池 デジタル大辞泉
92% |||||



8
52% |||||



二酸化鉛のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



二酸化鉛のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの二酸化鉛 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS